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2020年、おうち料理のトレンドは「ヴィーガン食」。今年、健康志向とSDGsは食卓にも影響。

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料理写真共有アプリ「SnapDish」 (スナップディッシュ) を運営するヴァズ株式会社(以下:ヴァズ)は、2020年の家庭料理のトレンドを表す「フォトジェニックトレンド大賞2020」を選出しました。このトレンドでは、年間100万枚を超えるユーザーの食卓投稿の中から、その年の特徴的なおうち料理のトレンドをスナップディッシュ編集部が選出し、代表的なユーザー投稿とともに発表されています。

2020年は、新型コロナウイルス対策や外出自粛による急激なライフスタイル変化やSDGsの社会的な広がりを背景に、健康や環境への意識が高まり、持続可能な食スタイルが家庭料理でも取り入れられ始めました。変化の時にこれまでの生活を見直し、自身が良いと感じるものを無理なく取り入れていく、そんな人が増えたためと考えています。

目次

フォトジェニックトレンド2020

【フォトジェニックトレンド大賞】家庭の食卓でもSDGs、動物性食品を含まない”ヴィーガン食”

今年、再注目を集めた、肉・魚・卵・乳製品などの動物性食品を含まない”ヴィーガン食”。今年は「大豆ミート」を始めとする植物性代替肉の加工食品や、豆乳やアーモンドミルクなどの植物性ミルクを使った乳製品代替品など、「プラントベースフード」関連商品がメーカーやコンビニ、飲食チェーンなどから数多く発売され、”ヴィーガン食”は家庭にとってより手軽で身近なものとなりました。おうち料理での”ヴィーガン食”の多くは、食生活のすべてを変えるようなストイックなものではなく、これらの「プラントベースフード」を取り入れた時の料理や、野菜中心で動物性食品を使っていない料理に、意識的にハッシュタグを付けたり、料理タイトルに入れるなどの投稿として数多く表れました。スナップディッシュでは「ヴィーガン」「vegan」に言及した投稿・コメント数は10月までの累計で前年比170%に増加、特に4月以降は前年比200%前後で推移しています。これらの背景には、新型ウイルス対策としての健康意識の高まりやコロナ太りによるダイエット志向、そして家で過ごす時間が増えた今年、新しい料理にチャレンジしてSNSで発信し共感する他者と繋がるところまでを楽しもうとする意識の広がりがあると見ています。加えて、ライフスタイルが大きく変化した今年、これまでの生活の見直しとともに社会的認知の広がった「SDGs」への共感から、地球環境に優しいとされる”ヴィーガン食”への肯定感が高まり、家庭で取り組める「SDGs」として”ヴィーガン食”を実践し料理投稿で発信するトレンドを後押ししたと考えています。ユーザー投稿からは、”ヴィーガン食”を身近な日常料理に取り入れるアイディアや、美味しそうに見せるスタイリングの工夫で、環境や健康に配慮した持続可能な食生活を、より美味しくより楽しもうとする動きが家庭の食卓でも始まっていることがわかります。

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野菜と厚揚げで満足のワンプレートが完成「簡単ヴィーガンごはん

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テリヤキ味の大豆ミートとたっぷりの野菜で作った「ヴィーガンベジタブルバーガー」

【フォトジェニックトレンド2020】2020年、初めのトレンドはバレンタインの新定番”マンディアン”

溶かしたチョコレートにナッツやドライフルーツを乗せて作る、簡単なのに可愛さ一級品の「マンディアン」。 1個でプレゼントしても様になるから“友チョコ”にもぴったり。投稿への「いいね」数やコメント数、シェア数などのリアクションが昨年比20%増と周りからの反響が高いことが特徴的でした。また手軽さと可愛さから、投稿はバレンタインだけにとどまらず、「真夏の」マンディアン、「ハロウィン」マンディアンなど、活用シーンも広がりました。

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デコレーションやスタイリングで世界観を楽しむ「マンディアン」

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暑いシーズンは涼しげな色でアレンジ「真夏のマンディアン」

巣ごもり消費代表格の”粉もの料理”、新トレンドは”イギリス風”

外出自粛期間中、薄力粉、強力粉、ベーキングパウダー、ホットケーキミックスなどの粉製品が店頭から消え、社会現象化しました。投稿数は5月(昨年比260%)をピークに昨年比150~200%を維持しています。例年より長くなったおうち時間をさまざまな”粉もの料理”で楽しもうとするアイディアが広がり、イギリスのティータイムに欠かせないサクサクの”スコーン”や、イギリスの軽食の定番、もちもちした食感が特徴のパンケーキ”クランペット”などの新たなトレンドも生まれました。

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おやつにも朝食にもぴったりの「スコーン」合わせるのはもちろん紅茶です。

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イーストでもちもち食感が楽しい、卵不使用の「クランペット」

今年は行けなくとも、おうち料理で旅気分”台湾フード”

2019年のタピオカブームで注目が高まり、2020年も引き続き流行が予想されていた台湾料理やスイーツ、投稿数は昨年比40%増と昨年のフォトジェニックトレンド予測通りの増加を見せました。近年、海外旅行スポットとしても人気の台湾ですが、時世がら気軽に行くこともできなくなってしまった思いを料理にのせて…。台湾スイーツはもちろん、台湾フードの投稿も人気を博しました。

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今年手作りにチャレンジした人の多い、八角香る台湾料理の定番「魯肉飯(ルーローハン)」

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台湾朝ごはん「鹹豆漿(シェントウジャン)」豆乳を黒酢で作る優しい味が人気

2021年のフォトジェニックトレンドを大予想

一昨年の2019年は地産地消やフードロス削減などの持続可能な食糧生産に注目が集まりましたが、続く2020年は思いもよらぬ新型ウイルスの発生により、私たち人間のライフスタイルは急激に変化しました。このことにより、自身や家族など身近な人の健康を守ることへの意識はより高まったのではないでしょうか。いつ収束に向かうとも知れぬ新型ウイルスとの共存生活の中、2021年はさらに健康や、食を含む様々な角度からのライフスタイル見直しに注目が集まるとされています。

以下4テーマを2021年のトレンドと予測します。
・引き続きのパンブーム
・食事・食材の見直し
・健康への意識(免疫力の向上)
・朝食への意識変化

2021年、人気のパンは”ベーグル”

動物性の乳製品を使わず、ノンファット、ノンコレステロールの”ベーグル”。かつてニューヨークでブームに火がつき、日本に上陸した2000年代にも一度ブームとなりました。2021年はプラントベース、ヴィーガンなどの健康志向の高まりと、近年続く食パンブームや巣ごもり期間のパン作り人気も相まって、再注目の予感。むっちりと密度が高く、一個での満足感も高いことから、ダイエット向きとの声もあります。

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たっぷりの野菜とチーズとチキンを挟んだ「ベーグルボリュームサンド」

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手作りだからアレンジも自在「チョコベーグルとフルーツサンド」

2021年、人気の食材は、扱いやすい”豆”

数年前からアメリカでファストカジュアル店が急増するなど人気の中東料理、日本でも2019~2020年にブーム到来。野菜中心でハーブやスパイスたっぷりなのでヘルシー志向の料理としても注目を集めています。2020年は大手流通チェーンのプライベートブランドから”ひよこ豆”を使った中東の伝統料理「フムス」が発売されたり、外食でも都心を中心に専門店ができるほどの人気でした。栄養価が高くヘルシーな”豆”料理はヴィーガン対応ももちろんクリア、ハーブやスパイスとともに楽しむ人が増えると予想されています。

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ひよこ豆を使ったモロッコの代表的な家庭料理「ハリラスープ」

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本場中東でも人気の、ひよこ豆とそら豆で作るコロッケ「ファラフェル」

2021年、人気のヘルシー活動は、”腸活”

身体の健康は”腸活”から!続く”腸活”ブームの中、ウイルス対策を意識した免疫力向上にもこれまで以上に注目が集まっています。発酵あんこ、発酵トマトケチャップ、ヨーグルトソースなど、さまざまな発酵食品の手作りや、意外と手軽に挑戦できる薬膳料理なども火が付きそうな予感です。

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砂糖を使わずにあずきと麹だけで作る「発酵あんこ」のバターサンド

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調味料も自家製で発酵食品に「発酵トマトケチャップ」

2021年、ライフスタイル変化は、”朝ごはん”

リモートワークが増え、通勤時間がカットされた分、朝ごはんを少しゆっくり摂れる人も多いのでは?夜のお付き合い、飲み会も少なくなった昨今、1日の始まりの朝食時間に身体に優しく1日のエネルギーになる、ちょっとリッチな”朝ごはん”を食す人が増える予感。

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栄養バランス良くボリュームたっぷりの「モーニングプレート」

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テレワーク前の旦那さんへの「朝ごはん」

「フォトジェニックトレンド」選出方法について

2020年1月1日~2020年11月22日までのスナップディッシュでの食卓投稿の中から、2019年と比較して増加しているキーワードの出現投稿数、それらの投稿へのコメント数、いいね数、シェア数等のリアクションデータをもとに、スナップディッシュ編集部が選考し、決定されています。

フォトジェニックトレンド編集長・佐々木真理氏

イベントプロデューサー、フォトジェニックトレンド編集長。2016年ヴァズ入社後、2017年より現職。元ソムリエールの経験を活かし、料理記事や投稿企画のディレクション、Instagramでのトレンド発信、料理クリエイターとのコラボ事業立ち上げ、イベントのオンライン化等、幅広く手掛ける。食品メーカーとコラボした、料理高感度層に共感を生むコミュニケーション設計の企画・運営実績多数。

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