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【レポート①】福島12市町村の「つぎの未来」を考える|ふくしま未来創造アカデミー第4期

ソトコト事業部

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9月7日(日)、「ふくしま未来創造アカデミー」の第1回講座を都内で開催しました。

「ふくしま未来創造アカデミー」は、2011年3月11日に発生した東日本大震災により被災し、福島第一原子力発線しょの事故に伴う避難指示の対象となった福島県内の12市町村を舞台に、都市部在住の受講生が福島の未来や関係人口としての自分なりのアクションを模索していく連続講座です。

第4期となる今年は「つぎの未来へ」をテーマに、震災から14年が経った福島の「復興の先」を考えていくことを目指しています。

この日は第4期の初回として、都内で座学を行いました。

メンターとして「ふくしま未来創造アカデミー」の立ち上げ当初から伴走いただいている南相馬市在住のデザイナー・西山里佳さんや、メイン講師である『ソトコト』編集長・指出一正のレクチャーを通じて、福島12市町村の現在のまちの様子をインプットし、受講生それぞれがこの地域について気になるポイントや関わりたい分野などを整理しました。

福島県富岡町出身の西山さんは、東京のデザイン会社に勤務したのち、南相馬市小高区に移住。
グラフィックデザイナー/アートディレクターとして、自宅兼事務所の「粒々」を拠点に、南相馬市の教育支援事業のアートディレクションや地元の若手起業家のプロダクトデザイン、オープンファクトリーの開催を手がけるなど、地域に根ざした仕事をされています。

地域のデザイナーが考える「つぎの未来」

西山さんと指出との対談では、福島の「つぎの未来」について語り合いました。


指出:震災後、起業家や移住者が福島12市町村にやって来ていて、このアカデミーでも復興ボランティアではないレイヤーの皆さんが参加してくれている。この動きを僕としては「関わりしろ」があるからだと捉えがちなんですが、震災の前からそうだったのか、なぜ福島12市町村にはそういう強さがあるのか、西山さんはどう見ていますか?

西山さん:もともとそういう素養はあったけれど、震災を機に「当たり前をどう取り戻していくか」に力を注いできた人たちがいるんですよね。その頑張る力が “筋力”になっていて、復興にかかわらず普段の生活の中でも、まちのことなら軽々できちゃう。マイナスなことは言わずに「失敗してもいいから、とりあえずやってみっぺ」という雰囲気ができていると思います。

指出:これから、西山さんの活動を含めて、福島12市町村にどんな動きが起こっていくといいと思いますか?

西山さん:今、おもしろい人たちが移住してきて、いろいろなことをやっている。小さな「粒々」がいっぱいできているんです。それが継続して “文化”になっていくかが「つぎの未来」ということなんだと。その人たちが「つぎの未来」だと思うし、それをサポートするのがデザイナーの仕事なので、やっていきたい。それを生み出し続けられるクリエイティブな地域であることが大事だと思います。これから福島12市町村に来て関わってくれる人に「これって、もともとあった文化じゃないんだ」と気づいてもらえたら嬉しいです。

福島12市町村への思いを棚卸し

こうした講師陣のレクチャーを経て、受講生それぞれに福島12市町村について知りたいことや会ってみたい人、関わりたい分野などを整理し、受講生や講座のOBOG、運営側を含めてみんなで共有し合いました。

「福島出身で今は都内で働いている」

「起業するため、福島との関わりを模索している」

「ライフステージの変化のタイミングで、故郷の福島との関わりを見直したい」

「食の分野で働いているので、福島の食をもっと広めたい」

など、それぞれに思いを持った受講生が集まり、今後の期待を分かち合いました。

次回は10月18日〜19日。2日間のフィールドワークとして、いよいよ福島12市町村エリアに伺います。

新たなプレイヤーが続々と生まれ、ダイナミックなまちづくりが進んでいる地域で、受講生たちは何を感じるのでしょうか ──

次回のレポートもお楽しみに!

文・日本関係人口協会 ソトコト事業部

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