夜中に「移住 子育て」と検索しているあなたへ
「田舎で子育てしたら、習い事や学習の機会が失われて、子どもたちがかわいそうなんじゃないか……?」
不安と期待の間で、一人で悩んでいませんか?
はじめまして。
僕は約18年前に、工業地帯のど真ん中である神奈川県相模原市から大分県九重町(ここのえまち)へ移住した40代のサラリーマンです。

僕たちが住んでいる大分県九重町の飯田高原(はんだこうげん)は、阿蘇くじゅう国立公園・くじゅう連山のふもとにあり、やまなみの景観が本当に美しいエリアです。毎日雄大な山々を眺め、筑後川の源流から湧き出る水を飲み、自分たちで作物を育てて自給自足的な暮らしをしています。さらに、家に温泉が引き込まれているエリアなので、毎日温泉につかるという、なんとも贅沢な日常を送っています。

子どもは3人いて、現在は中学生が1人、小学生が2人です。
正直に言うと、暮らしの利便性は決して高くありません。飯田高原には鉄道がなく、最寄り駅までは車で片道20分(約20キロ)。九重町の他のエリアではJRを利用することができますが、いずれにしても車は生活必需品です。
買い物環境は高原に小さなスーパーが1軒あるだけで、コンビニや大型スーパーはありません(でも安くて品揃えが本当にいい!)。週末には隣町の大型スーパーに買い物に行く人が多いです。
病院も小さな診療所がひとつあるだけで、小児科はありません。
それでも、僕は「大分県九重町の子育て環境は本当に最高だ!」と胸を張って言えます。

なぜそう言えるのか、我が家のリアルな体験とお話させてください。
結論:大分県九重町は「環境教育」のレベルが日本トップクラス!
「田舎なのに教育レベルが高いの!?」と驚かれたかもしれません。 ですが、教育とは「テストの点数や学力」だけではありません。
- 自然と人がどう関わってきたのかを、五感を通して体感し学ぶこと。
- 学んだことを、自分の言葉で誰かに伝えること。
九重町のあちこちで行われている環境教育には、この一連の素晴らしい学びのプロセスがぎゅっと凝縮されています。

僕はこれまで約17年間、環境省関係の仕事で国立公園の普及啓発や環境教育に携わってきました。
出張などで九州各地の豊かな自然地域を回り、多くの現場を見てきましたが、九重町ほど子どもたちの環境教育が充実している地域は他にありませんでした。その理由は、大きく分けて3つあります。
① 行政と民間がタッグを組んだ「公民館」での地域学習
九重町には4つのエリアごとに公民館があり、地域の「青少年健全育成協議会」が中心となって、毎月のように子どもたちの地域学習に取り組んでいます。
たとえば僕たちが住む飯田高原エリアには「飯田高原お宝探検隊」という組織があります。
- 野焼き後の草原でのデイキャンプ
- 筑後川の源流に入り、みんなで魚をとって観察する川遊び
- 各家庭を回ってお菓子をもらう、伝統的なお月見イベント
ここでは単なる「理科の実験」のような教育ではなく、自分たちが自然や地域の歴史・文化・伝統とどうつながっているのかを、身をもって体験できます。
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さらに、各地区で「子ども食堂」が開催されており、世代やエリアを超えた温かい交流があるのも、他の田舎にはない九重町の素晴らしいところです。驚くべきはその頻度で、毎週毎週公民館を中心にさまざまな行事が開催されています。どの地区においても公民館活動がとても盛んなのは九重町ならではの特徴だと思います!
② 「ふるさと探検クラブ」で自然のプロと学ぶ源流のドラマ
九重町役場と一般財団法人セブン-イレブン記念財団が運営する九重ふるさと自然学校が共催の「ふるさと探検クラブ」(小3〜小6対象)では、筑後川源流の自然を深く学ぶ定期プログラムが行われています。

自分たちが住む源流エリアを学ぶだけでなく下流である有明海エリアへ行くプログラムもあり、現地の子どもたちと交流しながら上流地域と下流地域の生きものや暮らしのちがいなど「自分たちの地域と比較して捉える」という大切な学習プロセスを学びます。スタッフには環境教育のプロである九重ふるさと自然学校のスタッフが関わっており、単なる「楽しい川遊び」で終わらせず、気づきや学びへつなげる工夫が満載です。
年度末には保護者に向けた立派な発表会も行われます。九重町の小学校は全校生徒50人ほどの小規模校が多いのですが、こうした校区を超えた活動があるため、視野が狭くなることは全くありません。
都市部で学校と塾を往復する生活よりも、ずっと広い視野で世の中を見つめる力が育っていると感じます。
③ 子どもが主役! 本格湿地保全「チームタデ原」
お宝探検隊やふるさと探検クラブで学び、「もっと深く知りたい!発信したい!」と思った子どもたちが進むのが
「チームタデ原」(小4〜中学生対象)です。

ラムサール条約登録湿地である「タデ原湿原」を舞台に活動するのですが、驚くのはそのサポート体制です。
九重町役場、長者原ビジターセンター、環境省、九重ふるさと自然学校、九重の自然を守る会など、地域の環境プロ集団が勢揃いして子どもたちを支えます。しかし、大人は決して教え込みません。 「子どもたちがやりたいことを、大人が本気でサポートする」のがこの事業のルールです。
過去に子どもたちのアイデアで実施してきた事業は
- ジェットシューター(消火器具)を背負って草原を守る「野焼き」に参加する
- 九州最高峰の山小屋に泊まり込み、真夜中の野生動物や星空を観察する
- 全国各地のラムサール条約湿地で開催される「子どもラムサール」へ派遣され、全国の仲間と議論を交わす
僕もスタッフとして近くで見てきましたが、子ども同士の議論のレベルの高さには大人も舌を巻くほどです。
10年前に始まったこのプロジェクトからは、実際に大学で環境学を専攻する若者たちも育っています。
いつか一緒にくじゅう連山を守る仲間になってくれたら……と夢が膨らみます。
④施設も学校教育も、環境教育の宝庫
学校教育も環境教育に積極的に取り組んでいます。
飯田小学校は3年生からラムサール条約登録湿地であるタデ原湿原についての学習を始めます。

そして6年生になると、その集大成として一般の観光客の方を相手に「キッズガイド」を行います。

国立公園の環境省やビジターセンタースタッフから専門知識を学び、自分の言葉で「なぜ野焼きが必要なのか」「5万年前の火山活動でどう湿地ができたのか」「どんな生きものがなぜそこに生息するか」を解説するのです。
学んだことをフィールドで人に伝える-- これ以上の学習効果はありません。
その他、九重町の環境教育は人材などのソフト面だけでなく、社会教育施設などハード設備も圧倒的です。
- 長者原ビジターセンター: 国立公園の成り立ちが学べる博物展示施設
- 九重ふるさと自然学校: 広大なクヌギ林や草原のフィールドを所有、この秋には茅ぶきの新しい事務所がスタート!
- 九重青少年の家: プラネタリウムを併設。夏には肉眼でも天の川が見える
- 八丁原(はっちょうばる)地熱発電所展示館: 日本一の地熱発電でクリーンエネルギーを体感
各施設では連休や長期休みになると子ども向けプログラムがたくさん行われており、子どもたちはいつもどこかで何かしらの体験をさせてもらっている状態です。
妻とも家の中で「こんなに環境に恵まれた地域はないよね。」といつも口をそろえて言っています。
田舎子育ての「気になる疑問」に答えます
不安に思われがちな通学や生活環境についても、リアルなところをお話しします。
Q1.小学校までは遠い? 授業や人間関係は?
我が家から飯田小学校までは約5キロありますが、家の目の前からスクールバス(約10分)が出ているため、不便を感じたことはありません(空き家を探す際は、バス停の近くを選ぶのがおすすめです!)。

少人数ゆえに複式学級(2つの学年が同じクラス)になることもありますが、学力が遅れるといった感覚はなく、本人や家庭環境次第だと感じます。全校生徒50人ほどだからこそ、学年を超えてみんな仲が良く、いじめの話もほとんど聞きません。移住者の子どもたちも自然と溶け込んでいます。
不登校の子どもたちが多いこの時代。小さくてもはつらつと毎日が過ごせる学校の方が子どもにとっていい環境といえるのではないでしょうか?

Q2. 病院がないのはやっぱり大変?
正直、幼児期に熱を出した時は大変でした。車で20分の町内の医院や、休日・夜間は1時間かけて大分市などの急患センターへ走ったこともあります。でも、だからこそ我が家では「日頃の健康づくり」を一番大切にするようになりました。なるべく添加物が入っていない湧水で育った安全な食事が身体を作り、温泉で毎日芯から温まり、しっかり寝る。小学校に上がり体力がついてからは、ほとんど病院のお世話にならなくなりました。

我が家の食事では必ず自家製の米と野菜、そして自家製味噌の味噌汁を朝食べています。
朝ごはんはまさにザ・昭和の食卓! といった感じです。僕自身もここに来てからアレルギーなどが良くなり、風邪をひきにくい体質になりました。

Q3. 習い事の選択肢が少ないのでは?
確かに選択肢は少ないです。我が家では送迎の都合もあり、近所でできる剣道を習わせています。
しかし、「習い事の選択肢の多さ=子どもの幸せ」ではないと感じます。剣道を通じて礼儀や作法を学び、汗を流しておいしくご飯を食べる。家に帰ると課題のように素振りをして、型を取得します。
ひとつのことを深めていくプロセスは、どんなスポーツや習い事でも同じです。習い事では何を学ばせるかも一つの考え方ですが、どう学ぶかを学ぶことが本質ではないでしょうか。
中学校は合併して1学年2クラス程度なので部活の選択肢はある程度あります。なので小学校の頃に習い事をさせるときに何をさせようか? という問題だけのような気がします。

Q4. 中学・高校からの通学や送迎は?
中学校はスクールバスで通えますが、部活の早朝送迎が必要な日もあります。高校になると電車やバスの送迎、あるいは下宿を選択する家庭が増えてきます。都会に親族がいる場合は、2拠点での子育てが可能になるのでとてもオススメです。高校生になれば、都会でも家族と過ごす時間は減っていくもの。幼児期〜中学生という一番大切な時期に、豊かな自然と温かい地域の中で過ごせるメリットは、何物にも代えがたいと感じています。

大人になったとき、ほんとうに子どもの心を支えるもの
ここまで九重町の魅力を語ってきましたが、子どもたちがこの環境をどう受け止めているかは、大人になってみないとわかりません。けれど、多感な幼少期に美しく雄大な自然と温かい人々に囲まれて過ごした記憶は、間違いなく彼らの中に深く残ります。

将来、大人になって壁にぶつかった時、人生の節目で振り返った時に心を支えてくれるのは、激しい競争社会で自分をすり減らした思い出ではありません。「ありのままの自分で愛され、許されていた、ふるさとの美しい思い出」です。

その思い出を彩るのは、やさしい大人たちだけでなく、九重の山々や風や温泉、生きものたちすべてです。

僕自身も40代を過ぎて思い出すのは、過酷な競争の中で塾に行って勉強した思い出ではなく、幼き頃のふるさとの温かい人たちとの思い出と、自然豊かな伊豆のおばあちゃんちでした。だからこそ自分の子どもたちにも、多感な幼少期〜少年期は田舎で過ごして、思いっきり楽しんでほしいと思っています。

さいごに:田舎での子育ての第一歩を踏み出したい人へ
これを読んでいるあなたも、そしてあなたの子どもさんも、ありのままの自分を育んでくれる最高の環境が、ここ大分県九重町にはあります。
あなたとご家族も、この九重の物語の1ページを開いてみませんか?
九重町では2校区で山村留学の受け入れが行われています。いきなりガッツリ移住ではなく、実際に滞在してみて、暮らしや地域の雰囲気を体験することから始めてみませんか?
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皆さんのお越しをお待ちしております!

先日僕たちの暮らしの様子が、テレビ朝日系列の「私の幸福時間」にとりあげられました!
子どもたちとの田舎暮らしの様子をぜひのぞいてみてくださいね。↓↓
興味がある方は、僕のプロフィールからぜひ気軽に遊びに来てください!
















