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「おきなわ みらいへつなぐ旅」【娯】テーマのおすすめスポット3選

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「おきなわ物語」の沖縄エシカルトラベル特集“おきなわ みらいへつなぐ旅”では、数多くのスポットが紹介されています。ここではそのなかから「娯」にまつわるテーマのおすすめスポット3選を紹介します。
目次

命のサイクルが生まれる場所。読谷村・宇座のプランテーションリゾート「ジ・ウザテラスビーチクラブヴィラズ」

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私達の口に入る野菜は、どこでどのように栽培されているのでしょうか。
読谷のプランテーションリゾートで命のサイクルが生まれています。

沖縄本島中部、読谷村の海に面した地域は、一面サトウキビ畑が広がる静かなリゾートエリア。
そんな読谷村の宇座にあるプランテーションリゾート「ジ・ウザテラスビーチクラブヴィラズ」でエシカルな取り組みを見つけました。

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“OUR FARM TO TABLE”(農園から食卓へ)の農園ツアーへようこそ
ジ・ウザテラスでは、開業当初よりホテルの魅力のひとつとして“食”の楽しみに力を入れており、ホテル目の前に自家農園「Our Farm」を設け、自然農法で野菜やハーブなどを栽培。レストランでの料理はもちろん、バーラウンジやカフェでのドリンク、エステで使用するバスソルトやドライハーブを使用したキャンドルやソープなどを作るクラフト教室など、様々なところで活用しています。ホテルではその取組みを“OUR FARM TO TABLE”(農園から食卓へ)と名付けています。
「Our Farm」では、年間で約40種類の農産物が栽培されています。こだわりは、農薬・化学肥料を使用せず、自然農法で栽培すること。この広い敷地内の農産物をガーデナーが1日2回、手で虫を駆除しているのです。また「コンパニオンプランツ」という、病害虫を抑制して成育を促す植物を一緒に植えるなどの工夫がなされています。
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ガーデナーの1人、棚原さんに農園を案内していただきました。農園ツアーは30分〜1時間程。各エリアをめぐり、解説を聞きながらハーブや果実などをその場でちぎって匂いをかいだり味見をしたりと五感で楽しめるので、お子様から年配の方まで人気です。
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ファーマーでなく、ガーデナーなのは、ファームだけでなくリゾートの植裁管理を含めてすべてを担っているから。宿泊者がファームツアーを楽しめるよう、見た目にもこだわったファームづくりを行っています。
沖縄では「ナーベーラー」と呼ばれるヘチマ(写真左)。沖縄では通常ちゃんぷるーなどの料理で、加熱して食べられていますが、こちらで栽培されているのはサラダヘチマ。朝採れの新鮮なものをサラダなど生で食べることができます。アスパラガスも新鮮なものは生で食べられます。ファームで実際に育てているものをその場で1本収穫していただきました。サクサクと食べれて「これがアスパラ?」と思うほど甘いのです。
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食用のミニバラ(写真左)。シェフの希望で、エディブルフラワーが多く栽培されています。キッチンスタッフやエステスタッフともコミュニケーションを密に取り、希望の品種を栽培することも積極的に行っています。シェフ自身が直接収穫に来ることもしばしば。

ローゼル(写真中)。花が咲いたあとに出来るガクをお茶やコンフィチュールなどにします。鮮やかな色味と甘酸っぱい味わいがクセになります。

ミズレモン(写真右)と呼ばれるパッションフルーツ(クダモノトケイソウ)の一種。レモンという名前ですが、柑橘系ではありません。

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バナナは、同じ品種でも様々な環境で栽培しています。カフェで提供されるスムージーなどに使われています。
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ビニールハウス前の小道の敷石は、2021年の小笠原諸島の海底火山噴火により大量漂着して大きな問題になった軽石が素材として使われています。
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「Our Farm」では小麦も栽培されていて、ここ数年は年間150kg程ですが、多い年では500kgも収穫できたこともあります。
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ここで栽培された小麦は、朝食のガレットに使われる他、北谷町にあるブルワリー「CHATAN HARBOR BREWERY」で醸造されるクラフトビール「ゴールデンウィート」の原材料としても使われています。また、ビールの製造工程で出るビール粕は農園の肥料として活用。循環型農業のサイクルができあがっています。
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■自然の恵みをあるがままに受け入れて、地産地消でお客様に提供
エグゼクティブアシスタントの倉田美砂さんにお話をうかがいました。

「ジ・ウザテラス ビーチクラブヴィラズは、2016年ザ・テラスホテルズが運営する5番目のホテルとして誕生しました。ザ・テラスホテルズでは、“自然との調和・自然への回帰”というコンセプトを掲げています。もともと畑だった場所をプランテーションリゾートとして開発し、『Our Farm』は試行錯誤を重ねて理想の形には近づいてきていますが、台風などの天候の影響を受けやすいもの。常に安定した生産とはいきませんが、少なくとも1種類は『Our Farm』で収穫されたものを使うようにしています。またレストランの料理に使われる野菜すべてを自家農園のものでまかなうことはできませんので、読谷村で収穫された野菜を仕入れることで地産地消にも取り組んでいます」

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シェフは自分が使う食材がどう栽培されているか、ガーデナーは自分が育てた作物がどのように料理に使われているのか、お互いの仕事を理解することで新たな魅力の創出やモチベーションの向上にもつながっています」と語る倉田さん。「実は「Our Farm」が、スタッフ同士のコミュニケーションの場にもなっているんですよ」とのことです。
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■SHOP&CAFEでも味わえる “Our Farm”
ショップ&カフェでは、「Our Farm」で収穫される旬の果物で作ったスムージーを味わうことができます。
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ショップ&カフェの入口に吊るされたバナナ。黄色く熟したものはもぎとり、ご自由にどうぞ。
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■エステルームに漂う香りに心から癒やされる
エステルームでは、ジェットスパで使用するバスソルトや、お部屋の装飾、トリートメントアフターのドリンクなど、「Our Farm」で採れた自然の恵みを至る所に使用しています。人工的に作られたものではない、自然の香りが心地よいリラックスをもたらします。
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■ヴィラで過ごす、豊かな時間
客室は全48室。すべての客室にプライベートプールが付いたヴィラタイプです。今回紹介する客室は、クラブプールヴィラ1ベッドルーム。
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客室は、プライベートプールを挟んでリビングルーム棟とベッドルーム等が分かれた造り。お部屋で寛ぎながらゆったりお食事をお楽しみいただけるよう、大きめのダイニングテーブルをご用意。読谷特産の紅豚を使ったしゃぶしゃぶなど、インルームダイニングのメニューも充実しています。セミダブルのベッドが並ぶ広々としたベッドルームは、定員2名から3名。
ヴィラ間の小道には南国の植物が多く植えられ、棚原さん達ガーデナーが管理しています。

「お部屋では、『Our Farm』で摘んだハーブと客室のミニバーにあるお酒でモヒートなどのカクテルを作られたり、泡盛のミニボトルに農園産の島唐辛子を漬け込んで自作のコーレーグースをお土産にされたりと、お客様それぞれのスタイルで『Our Farm』の作物を使った豊かな時間を過ごされています。私達にとっては身近に感じるバナナの木やハーブや野菜、果物たちも、農園ツアーに参加された県外からのお客様にとっては新鮮な驚きと発見がありとても感動されます。そのような姿を見て、改めて「Our Farm」は私達にとって大切な宝物だと気づかせてくれました」と倉田さん。

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読谷村は、畑だけではありません。以前から時々定置網にかかっていたウミガメを海に還す放流会が行われていましたが、目の前の宇座海岸では、2年ほど前から40数年ぶりにウミガメが戻ってくるようになりました。少しでもウミガメに負担をかけないよう、産卵の鑑賞会などは行わず、孵化した小亀が迷わず海へと行けるように、ジ・ウザテラスでは植裁を高くしてビーチに光が漏れないように、近隣のホテルでも夜10時以降はライトアップの照明を落としたりと地域の皆で見守っています。

来るたびに違う表情を見せてくれる「ジ・ウザテラス ビーチクラブヴィラズ」は、日々変化をし続ける、循環型のエシカルリゾートでした。

まだまだあります!沖縄のオススメ【娯】スポット

■地球を想うライフスタイルショップ「エシカルストアRE/AO(リアー)」
アパレル業界でデザイナーとして働いていた店主の村田祐梨さんが2020年11月にオープンしたライフスタイルショップ。村田さんはアパレルの製造過程で発生する環境負荷を知ることで、従来の業界構造に疑問を持ち、独立して自分の店を持ちました。

「RE/AO」で扱っている約200種類のアイテムは、廃タイヤを利用したサンダルや、ペットボトルから作られたサングラス、海外の古着で作ったマルチクロスなど、いずれも地球環境に配慮したものばかり。廃棄前の古着やデッドストック生地を活用し、アップサイクルでの洋服づくりにも取り組んでいます。また、海外の貧困問題にも目を向け、アクセサリーの生産はフィリピンのセブ島に住む女性たちに技術指導を行ない、地域の雇用創出にも貢献しています。もちろん素材となる貝殻やパールは現地で天然素材。売り上げの一部を生産地周辺の貧困地域に寄付し、子どもたちの生活支援・教育支援も行なっています。

「無理をすることなく、私たちひとりひとりが毎日のお買い物や暮らしのなかで自然と“エシカルな選択”ができるようになれば、きっとより明るい未来に繋がるはず」。そんな気付きを与えてくれる「RE/AO」をぜひ訪れてみてください。

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■思い出があるけれど、もう着ない服。それを日々の暮らしで使いたくなるアイテムにリメイクするアップサイクル事業に取り組む「沖縄の風」
国産の素材にこだわった沖縄のオリジナルブランド“琉球帆布”やサンゴを使用したバッグを製造・販売するお店。国際通りからほど近い場所に立地する「沖縄の風」では、お客様から預かった生地をバッグへと生まれ変わらせるアップサイクルの取り組みを進めています。バッグはパンプキンタイプとトートバッグの2種類から選ぶことができ、依頼してからおおよそ1か月程度で手元に届くとのことです。沖縄旅行に出かける際、古くなってしまった思い出の1着を持っていき、バッグに生まれ変わらせることで、より長く思い出の品と共に過ごす時間を作ってみてはいかがでしょうか。また、バッグ以外にも端材を使ったキーホルダーなど、お土産にもぴったりのアイテムが取りそろえられています。
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ほかにも【食】【遊】のテーマでおすすめスポットを紹介中

今回の特集では、ほかにも【食】と【遊】の2テーマで“おきなわ みらいへつなぐ旅”のなかからソトコトオンラインのおすすめスポットを紹介しています。どのスポットも沖縄の魅力を存分に味わいつつ“エシカル”というテーマを通じて、あらためて日々の暮らしや未来について考えられる場所となっています。ぜひ沖縄、そしてこれらのスポットを訪れてみてください。
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