わかったようでわからないSDGs。それって本当にSDGsとつながっているの? と疑問に思う一方で、こんなところにまでSDGsが浸透しているのか! と感心したりの繰り返し。そんなSDGsとの距離を縮めるために、SDGs改めジーズという愛称でおもしろがりながら、日々の生活の中で見聞きしたジーズなアレコレをつぶやいたりつっこんだりぼやいたり。
#8 どぶろく試飲のその前に、建築に思いを馳せて
まず最初に、このブルワリーパブを手がける蔵元の代表の方からオープンに至った経緯などを伺う。ひと通り説明が終わると、集まったプレス関係者らを店の外に導き、外観や建物についての話になった。
店舗は地上10階建ての1階。ビルを見上げると、一見クールで無機質な雰囲気なのに、低層部のコンクリート柱の表面が有機的で温かみを帯びている。さらに、うねりのある丸太梁のダイナミックで生き生きとした表情がとても印象的に映る。
加工等については割愛するけど、聞けば、SRC(鉄骨鉄筋コンクリート造)と木造のハイブリッド構造とのこと。構造体はもちろん、内外装に加え、型枠木材の加工や二次利用も積極的で、環境性能の高さがうかがえる建築モデル。
つまり、木質を取り入れた建築は自然環境と人に優しいってことね! と、専門的なことはよくわからないけれど、ここまで聞いて、これってもしかして”ジーズな建築”? つまり“ジーズ建築”? そんなことをいつもの調子でぼんやり考えていた。
もちろん、”ジーズ”も”ジーズ建築”なるワードもSDGsとの距離を縮めるためにわたしが勝手に親しみを込めてそう呼んでおもしろがっているだけのこと。
建築の話に戻すると、実はコンクリートの壁から十字型の光が差し込む礼拝堂を目指して大阪まで行ったり、空に浮かぶ泥舟やスリリングな高さの木の上にある茶室見たさに長野に出向いたりと、建築ウォッチングの趣味も多少あるわたし。
いろんな建築物を見るたびに、コンクリートと木材は対極にあったとしても、作品自体はそれぞれに魅力的だ。なにがよくてなにが悪いと簡単に説明できるものではないけれど、再活性化の街に誕生したクールさとぬくもり感が混在、あるいは共存するビルを眺めながら、ジーズ建築ウォッチングも楽しいかもと、すでに思い始めていた。
さて、肝心の、というよりお楽しみのブルワリーパブでのどぶろくの試飲。こちらについては次回、ほろ酔い気分のジーズ目線で語ります。
手仕事、アート、茶の湯、お酒と器など、趣味と暮らしにまつわることを感興の赴くままに。ソトコトNEWSでは「これってSDGsかな?」と思うことを”ジーズな日常”と称して筆を走らせています。ときどき脱線しがちですが、”Please don’t bother”。東京在住。青森県生まれ。