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サスティナビリティ

温故知新:伝統的な人と自然との関わり方についての学び|インターナショナル教育とSDGs 第4回

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持続可能、そして世界で活躍できる子どもを育てる教育を考える連載「インターナショナル教育とSDGs」、第4回目は「温故知新:伝統的な人と自然との関わり方についての学び」になります。

ローラス・インターナショナル・オブ・サイエンス(以下、ローラス)では、生徒たちが、最新の研究や技術にふれられるよう、学校の内外で実際にいろんな分野の研究者や技術者、起業家の方々とお会いしお話しできる機会を多く持っています。

その一方、ローラスでは、昔から受け継がれてきた知恵についてもふれる機会を大切にしています。この昔ながらの伝統的な知恵や知識はTEK(Traditional Ecological Knowledge:伝統的な生態学的知識)と呼ばれ、持続的な開発(SDGsのSD:Sustainable Development)を実施していく中で、有用な方法の一つとして注目されています。

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昨年度は、例えば、以下のようなアクティビティを実施してTEKについて学びました。

小学5年生のクラスでは、春から藍を育て、秋に収穫して、それをつかって藍染めを体験。今回は、たたき染めという手法を習い、エコバックをつくりました。

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また、他の学年では、ほうき草とも呼ばれているコキアという植物を育て、それを秋に収穫して、乾燥し卓上ほうきを作りました。その他にも、ローラスの近くの公園などでよく見かけるクズ(葛)やブドウのツルを使ってリースを製作したクラスもあります。
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毎日、PCやタブレットを使っての情報収集や作業に多くの時間を割いている子供たちにとって、じっくり時間をかけて植物を育て採集し、それを昔ながらの方法で、実際に手を使ってものを作ることは、とても新鮮な体験だったようです。人々が昔からどのように自然をうまく持続的に利用してきたかについて、実体験を通して楽しく学んでいました。

SDGs(持続可能な開発目標)の達成には、最新の研究や技術と共に、伝統的な知識や知恵を活用したアプローチの両方が欠かせないと考えています。ローラスの子供たちには、地理的なグローバルな広い視野に加え、時間軸でも過去から現在そして未来までしっかり見据えられるような大きな視野を持った大人になってほしいと思っています。

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ローラスインターナショナルスクール・オブ・サイエンス
サイエンス顧問:村上正剛さん

オーストラリア、マレーシア(ボルネオ島)にて環境教育に従事。東北大学、北海道大学の他、カナダやオーストラリアの大学(院)にて、人と自然との関わりや科学技術コミュニケーション等について研究。現在も引き続き京都大学にて研究中。

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