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仕事・働き方

母と二人三脚で20年。老舗喫茶店「花みずき」に人が集まる理由とは

炭本まみ

炭本まみ

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北海道・旭川市の中心部に近い住宅街にあるCafe「花みずき」。お母さんと二人三脚でお店を営む森田陽子さんと、お店の魅力に迫ります。
自分の家に帰ってくるかのように来店するお客さん、知らないひと同士でも楽しそうに話す人々。森田さんとの会話を楽しみにしている人。20年続くこの温かなカフェの雰囲気はいったいどこからくるのでしょうか。

目次

オープンして20年。二階は自宅、応接室だった一階をカフェに。

Cafe 花みずき

Cafe 花みずき

via mami sumimoto
Cafe「花みずき」は、旭川市内の中心部に近い住宅街にあります。
自宅の1階部分をカフェにし、木やレンガをふんだんに使った店内は温かな雰囲気。
照明は落とし気味なので、窓の外の緑や空の色が美しく見えて癒されます。
また、ギャラリーとしても開設しているので、作品が映えるようスポットライトも常設されています。この場所は、建設関係のお仕事をされていたお父さんの使う応接室だったのだとか。
お仕事関係でつながりのある方に、内装をリフォームしてもらい完成ました。
元々喫茶店が好きだったお父さんの希望もあってのオープンだったと言います。

今は、オーナーである森田陽子さんとお母さんの二人でお店を営んでいます。

ギャラリーに人が集まり人がつながる。

Cafe 花みずき

Cafe 花みずき

via mami sumimoto
Cafe「花みずき」では、一年間を通してギャラリーとしても開放しています。
オーナーの森田さんご本人もカメラがご趣味であり、写真クラブの主催をしています。「コロナ禍が何年も続いていますが、ここへ来るための理由付けとして写真展や作品展があったら、人が集まれるかな、と。お店は大切なコミュニティだと思っています。一人暮らしの方の場所でもあるかもしれません。ここへ来れば、誰かがいる、仲間がいる、そう思ってもらえることがうれしいですね。」と森田さん。

お客さんはお店へ入ってくるとほっとしているように感じました。

カウンターに座って新聞や雑誌を開くシニア世代の方へ「いつものでいい?」と声をかける森田さん。
豆を挽き、ハンドドリップで淹れたてのコーヒーをそっと置くと、ゆっくりと楽しまれました。

在廊している人の説明を聞きながら写真鑑賞を楽しむひと。

森田さんのおいしいお食事やスイーツを楽しみに友人同士で来店するひと。

どのお客さんもCafe「花みずき」の雰囲気をを味わいたい気持ちで来店していると感じます。

絶品「トマトカレー」のほかにも新メニューを開発

Cafe 花みずき

Cafe 花みずき

via mami sumimoto
Cafe「花みずき」のオープン以来ずっと同じ味わいの「トマトカレー」。
辛さ控えめで、トマトの濃厚な風味を感じるカレーは小さなお子さんからシニア世代まで誰もがおいしく食べられるカレーです。
何年経っても変わらぬ味わいを求め、他のメニューへ冒険したくてもやっぱり「トマトカレー」をオーダーする人も多いのだとか。森田さんはもともとお料理が好き。
そして、小さな頃旭川市内の有名ホテルで食べたグラタンの味を忘れられず、その味わいを求め、研究を重ね、新メニューとしてグラタンも登場させました。

実は筆者にとってもそのホテルのグラタンは思い出の味。
このエピソードを知らずに「花みずき」でグラタンをいただいたとき、「この味は小さな頃食べた思い出の味に似ているな」と感じていました。

手間と時間をかけた味わいは、レストランの味わいです。

定番のメニューのほかにも、季節限定のドリンクやスイーツも「花みずき」の楽しみのひとつ。
いつも工夫を凝らし、お客さんの舌を楽しませて、また、安心させてくれる味わいを作り出しています。

「人と共有するのが好き」

Cafe 花みずき

Cafe 花みずき

via mami sumimoto
「コーヒーをお出しする喫茶店だけの営業ではなかなか難しいですね。食事やスイーツ、ギャラリーも充実させながら、人と人とをつないでいきたいと思っています。お店では、人とのご縁をつなぐお手伝いをすることも。人と気持ちを共有することが好きなのかもしれません。人に貢献できている、そう感じる気持ちがステータスなのかなと。人が好きなんですよね、きっと。」森田さんの温かなお人柄が、お店の雰囲気を作っているカフェ。
おいしいコーヒーやお食事も、森田さんの心がこもっているからこそ、人が集うのでしょう。

温かく優しく懐かしい雰囲気と、おいしいコーヒー・お料理で迎えてくれるCafe「花みずき」。
20年以上続く歴史をこれからも多くの人と共に重ねていくことでしょう。

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