近畿大学とスケーター株式会社は、近畿大学理工学部機械工学科教授の西籔 和明らが開発した、全面が透明なプラスチック製の飛沫防止マウスシールド「近大マスク」を、令和3年(2021年)3月1日(月)からAmazon・楽天市場・スケーター公式オンラインショップにて販売します。
ポイント
●近畿大学が東大阪市のものづくり企業の協力を得て製作した「近大マスク」を販売開始
●Amazon・楽天市場・スケーター公式オンラインショップから購入可能
●「””オール近大””新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」の一環として実施
近畿大学は医学から芸術までの研究分野を網羅する総合大学と附属学校等の力を結集し、「””オール近大””新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」に取り組んでおり、その一環として理工学部機械工学科教授の西籔 和明らがプラスチック製の飛沫防止マウスシールド「近大マスク」を開発しました。これまでに、マスクの着用で唇の動きや表情が読めず、意思の疎通が困難になっている大阪府下の支援学校や、難波エリアの飲食店、奈良県助産師会などに、感染対策やお客様とのコミュニケーションの活発化と、アンケート調査を通して集めた使用者の意見を基にした改良を目的として「近大マスク」を寄贈しています。今回Amazon・楽天市場・スケーター公式オンラインショップで販売を開始し、コロナ禍における感染症対策のアイテムとして一般の方々にもお求めいただくことが可能となりました。
商品の概要
商品名 :「近大マスク」
販売開始:令和3年(2021年)3月1日(月)
販売場所:Amazon、楽天市場、スケーター公式オンラインショップ
価 格:1,100円(税込)
素 材:プラスチック
お問合せ:スケーター株式会社 営業部
近大マスクの開発
「近大マスク」は、近畿大学が全学を挙げて取り組んでいる「””オール近大””新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」の一環として近畿大学理工学部機械工学科教授の西籔 和明らが企画立案し、開発されたプラスチック製の飛沫防止マウスシールドで、新型コロナウイルス対策として社会に役立つ製品を創出するべく、東大阪市のものづくり企業の協力を得て製作されました。製作にあたっては、理工学部が文部科学省からの助成を受けて大阪東部地域の金型産業発展のために技術研究を行っている「金型プロジェクト」で得られた高度な技術が用いられています。
マスクの透明カップ部分はとても薄く複雑な3次元曲面になっており、プラスチック製品の設計、高度なプラスチック射出成形および金型技術が活用されています。耳部のツルは透明カップから取り外し可能であり、ツル装着位置は2段階に調整できるようになっています。さらに、本学文芸学部文化デザイン学科准教授の柳橋 肇が、透明で軟らかく顔に沿ったユニークなデザインに仕上げ、息苦しさがなく掛け心地のよい製品となりました。
開発過程においては、医学部の感染症対策の専門家の意見を反映しながら、理工学部が開発した超高速ビデオカメラを用いたマスク内の気流の可視化実験を実施し、マスク着用時の飛沫防止効果が高いことを明らかにしました。さらに、陸上競技部の装着テストによる意見を反映し、使用感を向上させました。このように、近畿大学の複数の学部やクラブが連携し、製品化が実現しました。なお、製造は、東大阪市内のものづくり企業である、株式会社モールドサポートが主として行い、金型の製造は藤塚精密金型株式会社、プラスチック成型品の試作は株式会社沢井製作所の協力により行われました。