創業150年の歴史を持つ薄墨羊羹(愛媛県松山市井門町)が、地方創生事業に取り組むアドリブワークス(愛媛県今治市)と愛媛県の野菜を知り尽くしたえひめ活き生きファーマーズ(愛媛県西予市)と共同で開発した野菜入りの乳幼児向け羊羹「おやおやようかん」の販売を開始しました。
歴史ある羊羹を後世に
江戸時代に創業し、全国菓子博覧会最高賞「名誉総裁高松宮賞」など数々の名誉ある賞の受賞経験を持つ薄墨羊羹は、長年松山銘菓の観光土産や手土産として親しまれてきました。
昨今のコロナ禍の影響を受け需要が減少し、これまで紡いできた歴史ある羊羹を後世に残したいと、新たな市場開拓のチャレンジとして、生後6カ月から食べられる「はじめて食べる和菓子」の商品開発を開始。愛媛県内の企業と共同で地域密着型ビジネスを目指し、乳幼児向けの羊羹「おやおやようかん」が完成しました。
白あんに野菜を合わせる
こだわりの白あんに野菜を合わせるのが特徴の「おやおやようかん」。
白あんの主原料であるいんげん豆には、子供の補食として抜群の栄養素がバランスよく含まれ、通常の羊羹では使わない、腸内環境を整えるオリゴ糖が含まれるきび砂糖を使用して、子どもの発達段階の舌にちょうどいい甘さに仕上げました。
合わせる野菜には、愛媛県内の契約農家が丹精込めて作った野菜をふんだんに使用し、野菜の旨味や栄養を凝縮させ、舌触りが滑らかになるように、パウダーやペースト状にしてから丁寧に練りこんでいます。
無添加・無着色・無香料で、野菜本来のおいしさ・甘さが感じられる「とまと」「かぼちゃ」「みかん」「ほうれん草」「紫いも」の5種を用意しています。
「楽しいおやつ時間」に
安心安全でおいしいだけでなく、子供たちの成長に欠かせない「楽しいおやつ時間」も「おやおやようかん」のコンセプトで、見た目もカラフルな5色の野菜から選ぶのも楽しみの一つ。
「おやおや?うさぎさんがいるよ!」といった会話のきっかけになるようなかわいい動物たちを描いたパッケージを用意し、「おやおやようかん」という子供たちが好きな言葉を商品名に選びました。
味覚の形成に重要だと言われる乳幼児期から、楽しみながら素材本来の味を味わうことができる地域密着の和菓子。老舗の挑戦が新たな伝統を作るかも知れません。
■「おやおやようかん」公式ホームページ