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市場が急成長中!フェムテックって何?

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テレビや雑誌、SNSなど、いろいろなところでフェムテックというワードを目にする機会が増えましたよね。とはいえ、「フェムテックって何?」と思っている人も多いのではないでしょうか。そこで、フェムテックがなぜここまで話題になっているのかをお伝えします。

目次

フェムテックのムーブメントが起きている

フェムテックとは、英語で表記するとFemtech。女性を意味するFemale(フィメール)と、Technology(テクノロジー)を組み合わせた造語です。生理にまつわることから、妊娠、更年期症状、さらには、セクシャルヘルスに至るまで、女性が抱える健康課題をテクノジーで解決するためのプロダクトやサービスのことを指しています。

例えば、生理管理ができるアプリやオンライン上でピル処方ができるサービスが、代表的なフェムテックプロダクト。

ここ最近はフェムテックの動きが活発化していることもあって、テクノロジーを用いていない製品やサービスも多く登場しています。それらはFemcare(フェムケア)と呼ばれ、月経カップや吸水ショーツ、ホルモンバランスを整えるサポートをするサプリメントなどがあります。日本では、こうしたFemcare製品も含め、これまでの価値観を変えるようなムーブメントそのものがフェムテックと考えられています。

フェムテックは必然の産業

フェムテックは突如巻き起こったムーブメントのように感じている人もいるかもしれませんが、生まれるべくして生まれたともいえます。

近年は、女性のライフスタイルが多様化し、社会が大きく変化し始めています。そんな中で、どこかタブー視されていた女性ならではの課題が浮き彫りに。これまで話し合われてこなかったこともあり、既存の方法では解決が難しい分野でした。まさに、フェムテック産業が誕生したのは必然。社会が大きく変わり始めた今だからこそ生まれたといえます。

世界でもフェムテック市場は拡大中

まだまだ新しい産業だからこそ、フェムテック市場は日々成長を続けています。

“あなたのタブーがワクワクに変わる日まで”をビジョンに掲げ、“女性だけでなく、誰もが生きやすい世界を目指す”という理念を持つ企業「fermata(フェルマータ)株式会社」が、2020年秋冬版の海外フェムテックマーケットマップを発表しました。

フェムテックマーケットマップ(2020年11月)

図:フェムテックマーケットマップ(2020年11月)
出典:note hellofermate(選考基準:本社が日本にない企業、Seed以上IPO前、2000年以降に設立 https://note.com/hellofermata/n/n26122063181a
前回の調査(2020年3月)から半年の間で、29ヵ国318社だったのが、35ヵ国484社に増加したそうです。一部、上場や買収、倒産などの理由から66社が消えてはいるものの、166社の増加はフェムテック市場の勢いを感じるには十分ですよね。

海外では健康全般が大きく成長

フェムテックマーケットマップのジャンル分けは下記の通り。

・PERIOD HEALTH/月経
・WELLNESS/ 健康 全般
・SEXUAL WELLNESS /セクシャルウェルネス
・FERTILITY SOLUTIONS/不妊・妊よう性
・PREGNANCY & MOTHER CARE/妊娠・産後ケア
・MENOPAUSE/更年期
・MENTAL HEALTH/メンタルヘルス

すべてのジャンルが拡大傾向にあるものの、「WELLNESS/健康 全般」が前回より32社増加と、最も広がりを見せているようです。続いて「PERIOD HEALTH/月経」が31社増加、「SEXUAL WELLNESS/セクシャルウェルネス」が25社増加と続きます。

ちなみに「SEXUAL WELLNESS/セクシャルウェルネス」は2025年までに約4兆円規模にまで成長すると言われているそうで、この勢いはフェムテック市場への注目度の高さとも言えるかもしれません。

日本では月経、健康ジャンルが活発

同じく、fermata株式会社が発表している国内フェムテクマーケットマップも見てみましょう。
国内フェムテクマーケットマップ

図:国内フェムテクマーケットマップ
出典:note hellofermate(選考基準:日本国内企業、プロダクトがプロトタイプの開発以上、サービスクローズしていない)
https://note.com/hellofermata/n/n67de6061b478
国内版は、2020年4月に初めて発表されました。当時は51サービスだったところ、最新の秋冬版では97サービスに拡大!ジャンルで見てみると、「PERIOD HEALTH/月経」と「WELLNESS/健康 全般」が共に12サービス増加と、勢いがあります。

そして、前回の4月版では該当がなかった「MENOPAUSE/更年期」に、3サービスの展開が始まったことも注目ポイント。ただ、海外版にはある「MENTAL HEALTH/メンタルヘルス」に該当するサービスがないことを考えると、国内でのフェムテック市場はまだまだ発展途上。これからの成長に期待ができそうです。

フェムテックはひとりひとりのサポーター

フェムテックと呼ばれるプロダクトやサービスは、これまで我慢をしていた不調や悩みを解決へと導いてくれるサポート役。そして市場の拡大は、自分に合ったサービスに出会える確率が高まっているということでもあります。

気になることはリサーチをして、実際に触れられるお店に行ってみるのもあり。何から始めたらいいのか分からないという人は、まずは毎月やってくる生理にまつわることから取り入れてみるのがおすすめです。
少しでも自分のライフスタイルが快適になるようにフェムテックを利用してみてくださいね。

フェムテックtv
株式会社ツインプラネットが運営するフェムテック情報共有サイト。《毎日をイキイキと、自分らしく過ごす》ため、《自分のカラダについての“知らなかった”をなくす》ことを目的に、女性の健康に関するコンテンツを公開しています。
https://femtech.tv/
木川誠子(きかわ・せいこ)●ライフオーガナイザー1級、アロマ心理の資格を保持。出版社勤務を経て2009年に独立。編集者・ライターとしての経験を活かし、ライフスタイルを仕立てる(tailor)を意味するライフスタイラーとして、美容や食など様々な角度からライフスタイルの情報を発信。ライフスタイルは感性や感覚、体験などで構築されて、ひとりひとり異なるもの。自分自身で感じた感覚を大切に、独自の体感や実感を取り入れながら、雑誌やWEBメディア、カタログなどでの執筆活動をはじめ、メーカーブランディングなども行う。また、姉妹で、完全予約制のプライベートショップ「KIRA CLOSET」を主宰し、ワークショップや食事会を企画、開催。食事会でのメニューはお手軽でありながら、さり気ないおもてなし感が特徴で、レシピは定期的にメディア掲載中。

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