2021年11月某日、筆者自宅の郵便受けに1枚のチラシが。内容は近所の製麺メーカーからの直売会のお知らせで、なんでも秋の新そばを販売するのだとか。しかも、新そば以外にも生パスタや生ラーメン、変わり種の商品も併せて販売するとのことで、これはすごくおもしろそう。自宅から近いこともあり、地元ローカルのおいしい麺グルメと出会うべく、この工場直売会に行ってみました。※写真は直売会で買った麺とスープでつくったラーメン
目次
横浜の総合麺メーカー・株式会社丸紀とは
自宅の郵便受けに楽しそうなイベントのお知らせが。次回の開催日は12月4日（土）。
横浜の総合麺メーカー・株式会社丸紀（以下、丸紀さん）は、横浜市港北区の新吉田という地域にある製麺メーカー。50年以上の歴史を持つ製麺会社で、堅実さとユニークさを兼ねた商品ラインナップが持ち味です。
2021年11月の自社製品直売会の様子。秋の新そばも販売することもあり、オープン前から行列ができる賑わい。
地域の消費者からも一目置かれる存在で、およそ月イチで開催される直売会には、午前の早い時間にも関わらず、多くのファンが買い物に訪れます。
豊富な商品ラインナップが一堂に会するのは直売会ならでは
直売会では、各種麺製品はもちろん、スープの素やメンマ、チャーシューなど、自宅で気軽に使える素材やトッピングも販売。麺との合わせ方がポップで紹介されていて、自宅調理の参考になります。
地域の製麺メーカーでありながら、『女性セブン』などの全国誌でも紹介される丸紀さんの製品。「横浜」の名を冠しつつ、「深蒸し」や「もち麦を使用」などユニークな言葉も並び、消費者の好奇心と購買意欲をくすぐります。
本日のお買い上げはこちら。
この日購入したのは「北海道産新そば」「生うどん」「北海道産小麦 太打ち麺」「北海道産小麦 細打ち麺」「横浜ナポリタン焼そば」「深蒸し焼きそば」「サンマーメン」「あんかけ揚そば」「味付メンマ」「煮干しラーメンスープ」。
およそ17食分で値段は約2,000円という安さ。月イチの直売会ならではのお買い得感です。早速この日から、数日かけて実食してみました。
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調理例1： 「北海道産小麦 細打ち麺」と「煮干しラーメンスープ」
※ゆで卵とチャーシュー、ネギは別途用意
細打ち麺は小麦のいい香りを残しつつ、スープもよく絡むツルモチ食感。中食で使用する麵にしてはかなりレベルが高く、ラーメン専門店的なクオリティは、長年愛されてきた製麺メーカーならではといった感じです。麺に合わせた「煮干しラーメンスープ」は、煮干しの香りが強くてクセになるおいしさ。「このスープ、そのまま使っているラーメン店もあるのでは？」と思えるくらい頼もしい味わいでした。
（わが家の自家製チャーシューとの組み合わせも、奇跡的によかったです。）
調理例2：「横浜丸紀 深蒸し焼きそば 二度蒸し製法 ソース付」
目玉焼きと具材（豚バラ肉と玉ねぎ）は別途用意。
太めでコシのある、色の濃い麺が特徴的な深蒸し焼きそばです。1食でしっかり満足感が得られる食べ応えに加え、優しくてまろやかなソースの味は、初めて食べたのに何だか懐かしい気持ちになりました（不思議……）。
調理例3：横浜丸紀 横浜ナポリタン焼そば ナポリタンソース付
横浜といえば、ナポリタン発祥の地として有名だが……。
スーパーでもよく見る中食用の焼きそばのように、粉末状のソースで味付け炒めるタイプのナポリタン（というか焼きそば）。ナポリタン風味の焼きそばで、やはり、味は焼きそばよりです。「深蒸し焼きそば」と同じで、“懐かしい味わい”を醸しだす製品で、ナポリタンならではの「子どもから大人まで愛される味」はしっかり受け継がれていました。休日のお昼ごはんにもおすすめ。子どもたちがよろこんでくれそうです。
ローカルに根付いた食品メーカーの魅力
ローカルで活躍する食品メーカーが販売する商品、その魅力は、地域色が豊かで、地元消費者の胃袋をしっかりつかみ、愛されているところだと思います。テレビCMで大々的に紹介される大手食品メーカーの製品、全国どこででも買える製品と違って、宝探しをするように見つけては喜べる点だと思います。地域の魅力を再確認・再発見する意味でも、地元の食品メーカーの動向をチェックしてみてはいかがでしょうか。
※今回購入したほかの製品も今後、追加して紹介します。
