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岐阜の名物!鮎のつかみどりと直売店が始めた「冷凍鮎」自販機【ローカル自販機②】

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岐阜県瑞穂市にある鮎の養殖業を営む「高田水産」。養殖鮎の直売のほか、夏季シーズンは鮎のつかみ取りやコース料理を楽しめる屋外スペースも開放され、たくさんの親子連れでにぎわう施設となっています。そんなお店に2022年春に誕生したのが「冷凍鮎」の自販機! お店で育てた鮎を新鮮なまま冷凍し販売されています。岐阜の名物と言えば「鮎」。遠方から観光や帰省で来た方も、24時間365日鮎のお土産を買うことができるスポットとして要チェックです。

目次

岐阜の名物「鮎」を冷凍でいつでも購入可能な自販機!

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岐阜の名物「鮎」。淡水魚であるが、珪藻などを餌にしているため良い香りがある(©写真AC)。
岐阜は木曽川、観光やな長良川、揖斐川という清流があり、シーズンになると各地で鵜飼などの鮎漁や釣りなどが盛んに行われます。鮎のコース料理を食べることができる「観光やな」も岐阜の夏季シーズン観光の目玉となっています。

岐阜の名物として最も有名な「鮎」ですが、県外のスーパー等で売られることは少なく、岐阜県に来た人のみが観光やなや料理旅館で食べることができるものというイメージが強かったのではないかと思います。

「高田水産」の前に設置された冷凍鮎の自販機

「高田水産」の前に設置された冷凍鮎の自販機

「高田水産」の前に設置された冷凍鮎の自販機
そんなイメージをくつがえしたのが、2022年春に岐阜県瑞穂市の「高田水産」に誕生した冷凍鮎の自販機です。鮎の養殖業を営んでいらっしゃる会社の敷地内に自販機は設置されており、塩焼き用の生鮎から、甘露煮にしてある鮎まで様々な鮎が冷凍にして販売されています。
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鮎の養殖所も隣接。生鮎が欲しい場合は直接お店へ。1㎏3,000円で販売。
隣には鮎の養殖場があり、新鮮な鮎がその場で、各家庭で調理しやすいように加工されて売られているのが特徴です。
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地域の給食やほかの養殖所へ稚鮎を出荷している「高田水産」。
高田水産では自社で人工孵化させた鮎を地下150メートルからの地下水で育てていらっしゃいます。長良川と揖斐川にはさまれた場所にある瑞穂市は地下水が豊富で、冬はあたたかく、夏は冷たい水が湧き出て、養殖に向いているのだとか。

鮎は食べる苔などによって香りに違いが出るとのことで、天然物は匂いが残っていることもあるそう。高田水産ではできるだけきれいな水で飼育することを大切にしており、出荷前には2~3日大きい水槽で餌を与えずかけ流しにし、フンだけ出させてお腹をきれいにしているのもこだわり。そうすることではらわたまで美味しい鮎が出来上がるのだといいます。

塩焼きだけでない鮎の楽しみ方

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最もオーソドックスな食べ方は鮎の塩焼き。
鮎の食べ方で最もよくイメージされるのは塩焼きではないかと思います。塩焼きももちろん美味しいのですが、鮎が一般家庭の食卓に上がることの多い岐阜では、その他にもたくさんの食べ方があります。
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高田水産の自販機で買える冷凍鮎。左から「甘露煮」「ドレス」「小鮎」(各1,000円)。
高田水産の自販機では、塩焼き用の鮎の他に、甘露煮、頭を取ってはらわたを出したドレス、小鮎なども販売されています。

甘露煮は解凍すればそのまま食べることができるので便利です。ドレス、小鮎はどのように使えばいいか迷う方も多いと思うので、高田水産のに方に伺ったおすすめの調理法をご紹介します。

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「鮎の甘辛揚げ」は冷凍したままの鮎を調理できるので便利。
【ドレス(加工した中型鮎)の甘辛揚げ】

1.    冷凍のドレスにそのまま片栗粉をまぶす。
2.    6分間油で揚げる。
3.    揚げている間に、砂糖、しょう油、お酒(各1:1:1)のつけダレをフライパンに用意して火をかけてアルコール分を飛ばしておく。
4.    タレにさっとくぐらせてザルに取り、ゴマをふって出来上がり。。
5.    お皿に盛り、煎り胡麻をふりかければ完成(野菜などと一緒に食べると美味しい)。

※片栗粉をまぶして揚げた鮎を市販の南蛮漬けの元に漬けると、鮎の南蛮漬けを作ることもできる。

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ビールのあてにもぴったりな「小鮎の唐揚げ」。
【小鮎の唐揚げ】

1.    冷凍小鮎は袋ごと流水に付け軽く解凍する。
2.    冷凍小鮎が軽くとけてバラバラになったら、唐揚げ粉や片栗粉をまぶし、180℃の油で6分ほど揚げる。
3.    揚がったら味塩コショウをふりかけて完成。

どちらも実際に作ってみたのですが、とても簡単でした。中型の鮎を加工してあるドレスや小鮎は鮎の出始めのシーズンでる6月頃にしか出回らない商品ですが、冷凍にしてあるのでそのシーズンを逃しても購入することができるのも嬉しいポイントです。

ぜひ、塩焼き以外の鮎料理も家庭で試してもらえればと思います!

鮎のつかみどりも楽しい「高田水産」

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地下水が流れる水場も完備された高田水産の屋外食事処。子ども達は水遊びすることもできる。
高田水産には、鮎のつかみどりや小鮎釣りなどを楽しみながら、鮎料理がいただける屋外食事処も併設されています。夏季シーズンにオープンするのですが、2020年に拡大リニューアルしたばかりの施設はとてもきれいで大人気です。
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1人様3尾までつかみ取り体験が可能。
つかみ取りした鮎や釣った鮎は、塩焼きにしてもらうことができます。活きのよい鮎を捕まえるのは大変ですが、びしょぬれになりながら掴んだ鮎はより一層おいしく感じますよ!
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12~13℃の地下水の水場はとっても涼しい。子ども達は着替え必須。
地下水が流れる水場はコンクリート整備されており、子ども達が水遊びできるようになっています。地下水や鮎で楽しみながら、横に設置されたソファースペースで鮎のコース料理を楽しむことも可能です。塩焼きセット2,200円~、その他に単品料理も豊富に揃っています。

夏のおでかけスポットとしても注目の高田水産。ぜひご家族やお友だち同士で出かけてみてはいかがでしょうか!

高田水産
岐阜県瑞穂市宮田1
10:00~20:30(木、金、土)、~17:00(日、祝日、お盆休み)
夏季期間は休まず営業 ※自動販売機は24時間365日営業
TEL 058-328-4762 FAX 058-328-3750

取材・撮影 各務ゆか
取材協力 高田水産

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