【前編】女性の活躍が際立つ

連載 | フェムコト | 特別編集企画 加藤綾菜と行く地方旅「食べて、話して、健やかに!」 vol.1 【前編】女性の活躍が際立つ 徳島県・美馬市のまちづくり

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2022.01.26

「女性がいきいきと輝ける県」として今、全国から注目を集める徳島県。人口順位は47都道府県のなかで44位ながら、「女性社長比率ランキング」では全国第2位(※1)と「女性リーダーの活躍」をリードしている県なのです。そんな徳島県の北西に位置する美馬市では「MIMAチャレンジプロジェクト」という地域活性化プロジェクトが進行中。その取り組みに携わる堂面翠さんをタレントの加藤綾菜さんが訪ねました。

〈Profile〉

左・加藤 綾菜(かとう あやな)
1988年4月12日、広島県生まれ。2011年に ザ・ドリフターズの加藤茶さんと結婚。年齢差45歳の年の差婚として話題に。結婚生活10年目に突入した現在は、得意の料理を生かし、夫の体調を考えた「美味しく減塩料理」を日々研鑽。介護食アドバイザーの資格も取得。

右・堂面 翠(どうめん みどり)
徳島県美馬郡生まれ。大学卒業後、美馬市役所の臨時職員として勤務後、「MIMAチャレンジプロジェクト」を手掛けるG&Cコンサルティング株式会社に入社。現在は京都府に在住しながら、美馬市の観光活性化、サテライトオフィスの運用、事業継承などに尽力しつつ、奈良県五條市の地方創生プロジェクトなどにも携わっている。

持続可能な町を作る「MIMAチャレンジプロジェクト」

加藤さん:さっそくですが、堂面さんたちが手がける「MIMAチャレンジプロジェクト」とはどういった取り組みなのかを教えてください。

堂面さん:徳島県美馬市は、江戸中期から昭和初期の頃の建物が約430メートルにわたって残っている「うだつの町並み」や、「日本一の清流」として知られる穴吹川などで有名な地域です。ただ近年、美馬市では「うだつの町並み」の空き家問題や観光客の減少、事業を継承する後継者不足、若者の働き口の不足などが問題にもなっています。

そこで、地元住民や自治体、そこに都市部の経営者や学生も巻き込み、それらの問題の解決策を模索しつつ、持続可能な社会をここ美馬市で作り上げることを目標として弊社が立ち上げたのが「MIMAチャレンジプロジェクト」です。

加藤さん:そのプロジェクトの拠点になっているのが今、私がお邪魔しているこの「森邸」なんですよね? 私、古民家って大好きなんですが、ここも味があってステキですね。

堂面さん:ありがとうございます。「森邸」は空き家になっていた築150年の建物をリノベーションし、2017年1月にオープンしました。「MIMAチャレンジプロジェクト」の拠点としてだけでなく、全国の企業5社のサテライトオフィスとしても活用いただいています。

加藤さん:奥にはおしゃれなキッチンカウンターもありますね。

堂面さん:そうなんです。美馬市に移住をされてきた方が、週末限定でカフェを営業されています。他にも、地元の藍染めクリエイターたちが商品販売を行ったり、イベントスペースやコワーキングスペースとしても解放しています。

加藤さん:ステキですね。地元の人から観光客まで、さまざまな人が集まる拠点になっているんですね。

地元の意見に耳を傾けながらの観光誘致

加藤さん:さきほど美馬市には課題もたくさんあるとおっしゃっていましたが、堂面さんが今後、取り組んでいきたい事はどんなことですか?

堂面さん:美馬市には「うだつの町並み」など貴重な観光資源がありますが、現状は「通過型」の観光地になってしまっているという課題があります。ここに泊まったり、食事をしたりして、ゆっくり滞在してくださる方をもっと増やしていきたいですね。

また、空き家問題にも取り組みたいです。「うだつの町並み」は、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されているため、そこにある建物の外観を勝手に変えることができません。そのため、維持が大変で放置されてしまい、空き家になるパターンも多いのです。

放置された空き家が増えるのは安全面でも心配ですし、地元の方々からも「残せるものなら有効活用してほしい」という意見を多くいただくので、今後は積極的に活用していきたいなと考えています。

加藤さん:観光客にも来てほしいけれど、地元の人の意見にも耳を傾ける必要がある。なかなか両立が大変そうですね。

堂面さん:一時のブームに終わらない持続可能な町を作っていくためには、地元の人たちの理解と協力が不可欠です。私自身も美馬市の隣町出身で美馬市の高校に通っていたので、気持ちがよく分かるのですが、たとえば突然、東京から来た人たちが説明もなく何かを始めても、地元の人とは隔たりができてしまう気がします。

都市部の人の知恵と地元の人との思いが一緒になり、協力し合いながら進めていくことがサステナブルなまちづくりには重要なんです。

女性同士のコミュニティで活躍!

加藤さん:美馬市のさまざまな場所を見学させていただいたのですが、どこに行っても女性がいきいきと働かれていて、女性が元気な町だなってイメージを持ちました。

堂面さん:自立して働いている女性は多いかもしれませんね。私も以前、地元の女性起業家さんたちが集う「ママの会」というイベントに参加させていただいたことがあるのですが、皆さんが積極的に意見交換されていたのが印象的でした。

加藤さん:身近にいきいきと働く女性がいると、その周囲の女性にも「私も何か始めてみよう」と、良い刺激が伝染しそうですよね。

堂面さん:そういう女性同士のコミュニティがここにはあるのかもしれません。子育てをしながら働いている女性も多いですしね。ただその一方で、若者の働き口の減少という問題を抱えているのも事実です。雇用の確保も、今後の私たちの解決すべき課題だと感じています。

加藤さん:堂面さんご自身の今後の夢はありますか?

堂面さん:地元の人も、観光客も、外から働きに来た人も、ここ美馬市にさまざまな人が集まって、賑わいに溢れるような、そんな場作りを今後も進めていきたいなと思っています。それに、私自身も結婚をして現在は京都に暮らしているのですが、いつかこの町に戻ってきて子育てをしたいという思いもあります。子育てをしながら仕事も続けていくことが、今の目標です。

加藤さん:私も夫と全国各地いろんな場所を訪れていますが、美馬市は女性が元気で人が優しい町だなって感じました。人の温かさや歴史に触れて、滞在しているだけで自律神経が整った気がします(笑)。

かつて藍染めの流通拠点として栄えた「うだつの町並み」。名前の由来は、多くの建物に当時のままの姿で残る、隣家との境に設けられた白いうだつ(防火壁)
「うだつの町並み」から車で10分ほどの場所を流れる穴吹川は、透明度がの高くい美しい一級河川。夏にはバーベキュー、釣り、川遊びに訪れる人々で賑わいをみせる
「MIMAチャレンジプロジェクト」の拠点になっている森邸。造り酒屋として利用されていた木造2階建て、約270㎡の古民家はこのあたりでも一際目を引く大きさ
1. 造り酒屋時代から使われてきた棚なども再利用された室内 2. 週末はカフェとしても利用されているため食材や食器の販売も 3. 中庭につづく廊下にはキッチンカウンターが 4. 森邸にも残る立派なうだつ
森邸は2時間500円、1日1000円でコワーキングスペースの利用が可能。テレワーカーに多く利用されるため事前申し込みは不要ですが、利用できない日もあるため、事前に電話での問い合わせがおすすめ
http://mima-challenge.com/

美馬市に来たら藍染&和傘体験!

美馬市はかつて、吉野川の水運を利用した藍の流通拠点として栄えました。今でも「うだつの町並み」内にある「藍染工房」では阿波藍を使った昔ながらの藍染め体験が可能。「美馬市伝統工芸体験館」ではこの地域に伝わる美馬和傘の製作見学もできます。

1. 藍の染料液に布をつけ空気にあてて酸化。これを数回くり返します 2. ハンカチ(小)1100円、エコバッグ(大)2600円などを染めることができます 3. 最後の仕上げは水で押し洗い 4. エコバッグの仕上がりに大満足の加藤さんと「藍染工房」の皆さん
艶やかな美馬傘はすべて職人の手作業で作られていまする
傘に和紙を張る工程を特別に体験させてもらった加藤さん。普段は和紙を使ったランプシェードの製作体験が可能

後編は徳島県・美馬市の豊かな「食」についてお届けします!

【後編はこちらから】

〈INFOMATION〉

「第14回 華道家 假屋崎省吾 うだつをいける ~美来麗明~」開催中
假屋崎省吾氏による華道展が2年ぶりに復活開催! 假屋崎氏が生けた地元の花や樹木が「うだつの町並み」にある「藍商佐直 吉田家住宅」と「あんみつ館」を彩ります。毎週木曜には先着50名様にフラワーアレンジメントもプレゼント。
・日時:~2月20日(日)まで
・時間:9時00分~17時00分(最終入館16時30分)
・入場料:1,000円
・お問い合わせ:美馬観光ビューロー TEL. 0883-53-8599

(※1)出典:帝国データバンク 『全国「女性社長」分析調査(2021 年)』より

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小嶋美樹(こじま・みき)●編集者、ライター、ディレクター。大学卒業後、出版社に勤務し、女性誌や実用書・ビジネス書の編集、WEBディレクターなどを経て、2020年からフリーランスに。現在は主にインタビュー記事や女性のライフスタイル・子供の教育系記事の執筆、韓国エンターテインメント記事の編集・執筆など行う。趣味は旅行で、今一番欲しいものは子供たちと日本中を旅して回れるキャンピングカー。