使える風呂なし、トイレなし、キッチンなしの無い無い古民家に、ヤギのひじきとともにお引っ越し。どれも無いと困るものだと思い込んでいたが、意外とそうでもない。無いなら無いでなんとかなるし、一年ほどなら風呂無し生活を楽しむこともできた。今回は、風呂無し生活をどうやって乗り切っていたのか、そして最終的にどんなお風呂場が完成したのかについて、古民家を改修しながら田舎暮らしを満喫中のライターがお届けする。
太陽光バンザイ! ヤカンシャワーは手間要らず
夏に近づくにつれ、大鍋からヤカンへ、ヤカンから蛇口の水浴びへと変わっていった。天気がいい日はヤカンや鍋に水を入れ、日なたに置いておくだけでそれはお湯になった。薪も使わず、手間もかからず、自然の恵みでお湯ができてそれを浴びられるって、ありがたいとしか言いようがない。無条件に降り注ぐ太陽光を、もっと暮らしに取り入れられたらいいのになと思う。
想定外。お風呂場の壁が崩壊!?
「このまま揺さぶったら、倒れたりして?」
なんて言いながら冗談で揺さぶっていたら、本当に倒れたらしい。このまま露天風呂でもいいのでは? と一瞬思ったが、特別景色がいいわけでもないので新たにお風呂場の壁と屋根も作ることに。
DIY仲間のボスがもらいものの窓をはめ込み、私はせっせともらいもののタイルを貼る。たまに作業をしては放置する、というような状態が続いたので、お風呂場がちゃんと完成したのは引っ越してから一年半ほど経っていたと思う。
いつか太陽熱温水器を設置したときのために、お湯が出る蛇口を取り付けるための穴だけは作成済みだが、太陽熱温水器については全くの手つかずでいつできあがるのかは謎だ。
ヤギのひじきに犬の友だち?
次回は、新しい家族がやってきたときのことを書こうと思う。果たしてひじきは、仲良くなれるのか?