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【自転車旅入門:旅の道具・前編】ひとり自転車キャンプ旅。 用意したほうがいい装備と持ち物は?

鍋田ゆかり

鍋田ゆかり

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キャンプを含めた1か月以上の自転車旅を想定したとき、あなたは何を持参する? 私が準備した荷物は、バックパックが8.2kg、フロントバッグが1.4kg、パニアバッグが8.4kgに膨れ上がった。ここに飲料なども加えると、20kgほどの荷物になる。無事に旅を終えた今、持参したけど使わなかったものや、旅で活躍したものをその理由とともに紹介する。

目次

自転車旅に最低限準備すべき装備はこれ

・ヘルメット
・ライト
・キャリア
・パンク修理キット
・携帯空気入れ
・鍵

旅に出る・出ないに関わらず、自転車に乗るならヘルメットとライトは必須だ。 無灯火は道路交通法違反により罰金を科せられるが、それ以前に自分の存在を周囲に知らせ、自分の身を守る最低限の装備だと思う。ライトは前方に付けるフロントライトはもちろん、後方に付けるバックライトも装着しよう。

自転車への積載方法はいろいろあるが、今回私はキャリアを取り付けてパニアバッグを装着することを選んだ。その上にバックパックを載せてゴムロープで縛る。そのため、バックライトは荷物にも取り付けられるクリップ式のものを使用した。

自転車キャンプ旅の装備

自転車キャンプ旅の装備

クリップ式バックライトは、ゴムロープやバックパックにも取り付けられる。パニアバッグには自分で反射板を貼った。
何かあったときは輪行も念頭に置いていたので、キャリアは工具無しで簡単に取り外しができるものを選んだ。

また、道中パンクしたときに対応できるよう、パンク修理キットも必要だ。事前に自転車屋さんや自転車に詳しい人からパンク修理講習を受けておくことも大切だ。

自転車のチェーン修理

自転車のチェーン修理

初めてのキャンプ旅でチェーンが切れるアクシデントが発生したので、今回はチェーン講習を受けて工具も持参した。
駐輪するときに使うを用意して、地球ロックを心がけよう。自転車を盗られてしまったら、旅を続けることができなくなってしまうから。

自転車旅にあると便利な装備はこれ

・フロントバッグ
・サイクルコンピュータ
・グローブ
・サングラス
・輪行袋
・エコバッグ

ちょっとコンビニで買物。ちょっとトイレへ。そんなとき、ボタン一つで簡単に取り外し可能なフロントバッグがあると便利だ。

<私がフロントバッグに入れていたもの>
・財布
・マスク
・ペン
・メモ帳
・携帯
・コンパクトカメラ
・飴などのおやつ
・ゴミ袋
・懐中電灯
・ホイッスル
・ウェットティッシュ

財布は旅用にコンパクトなものを選び、ふだん財布に入れているカード類のなかからVISAカードと銀行のカード保険証を持参し、電子マネーが使える場所では積極的に電子マネーで支払いをした。

サイクルコンピュータはさまざまな価格や機能を持ったものがあるが、私が選んだのは走行距離や時間など最低限の情報だけが分かるもの。自転車屋さんで有線よりもワイヤレスを勧められたので、「キャットアイ」のワイヤレスモデルにした。ふだん時計を身に着けないので、時間を表示できて走行距離がすぐに表示されるのは便利だ。

自転車のハンドル周りの装備

自転車のハンドル周りの装備

ハンドルの左側に付けているのがライト。右側に付けているのがサイクルコンピュータ。オレンジのボタンを押すと簡単に取り外せるフロントバッグは、上部に透明のポケットが付いているので携帯やマップを入れられて便利だ。
本格的に自転車に乗り出したとき、自転車用グローブを購入した。自転車に乗っていると、自分が思っている以上に自転車の振動が手に悪影響を与えているようだ。自転車旅の先輩からのアドバイスで、衝撃を吸収するクッション入りのグローブを使うようにしている。

天候や時間帯によって、まぶしくて視界が悪くなることがあるので、サングラスを持参。旅の途中で壊れても差し支えないように、100円均一のサングラスを用意した。同じく100円均で購入した、花粉症用メガネも持参。花粉が入ってこないように淵が付いているものだ。砂などを運ぶトラックが前方を走っていると、細かな砂が飛んでくることがある。また、田舎道では歩道に突き出た枝や草があり、目に当たることもあるので、そういう場面でもこのメガネをしていると安心だった。

アクシデントがあったら迷わず輪行、と思っていたので、輪行袋を持参。結局使用することなく旅を終えたが、いざというときは必要になるので今後も必ず持参しようと思う。

エコバッグはすぐに取り出せる場所に入れておくと、買い物に使えて便利だ。また、温泉に行くときの着替え入れや、観光のときにも使えるので必ず一つは持参するべきだ。

ソロキャンプ旅に持参すべき持ち物リスト

・テント
・シュラフ
・ウッドストーブ
・スパッタシート
・タイベック
・クッカー
・レインスーツ
・小型ソーラーパネル
・日焼け止め
・ワセリン
・速乾タオル
・手ぬぐい

テントはできるだけ軽いものがいいが、設営が簡単で快適に過ごせるダブルウォールのものを持参した。夏なので、シュラフ無しでシュラフカバーだけにしようかとも思ったが、夏用でコンパクトになる羽毛シュラフを用意。結果、四国の剣山でキャンプしたときはそれでも寒かった。夏とはいえ、場所によっては寒くて服を着込んでシュラフに包まったので、やはりシュラフは必要だろう。

設営が簡単な自立式テント

設営が簡単な自立式テント

設営が簡単な自立式テント。
私が持参したウッドストーブは解体できて、厚さ3mm程度になるのでかなりコンパクトだ。そして、固形燃料と薪の両方を使える便利もの。現地に薪になりそうなものがあるときは薪を拾い、無いときは固形燃料を使った。固形燃料は100円均一で少量販売されているので、必要なときに追加購入できる。

タイベックは防水性と強度があり、紙のような質感で軽いので、雨の日は荷物を覆ったり、テントを解体するときの荷物置きに使ったり、グランドシートの代わりにもできるので、適当なサイズにカットしたものを持っていくといいだろう。

キャンプ中に太陽光充電

キャンプ中に太陽光充電

タイベックを敷いてご飯の準備。ついでに太陽光で充電も。
レインスーツは雨のときだけでなく、寒さ対策でも活躍する。標高差がある場所に行くときや天候によっては、夏でも寒さを感じることがある。そんなときさっと羽織れて便利だ。

キャンプが続くと、一番の問題は充電だ。携帯で経路を確認し、キャンプ場を調べ、予約をしていたので、携帯の充電はかなり重要。晴れた日はフロントバッグの上にソーラーパネルを載せて、直接携帯に充電するか、モバイルバッテリーに充電して使った。

真夏に自転車移動をしていると、肌がじりじりと焼けているのが分かる。出発前に日焼け止めを塗ったとしても、汗をかくので途中で塗りなおせるように携帯しておくべきだ。ワセリンは、リップクリームやハンドクリーム、ヘアクリームの代わりとしても使えるので、少量持っていくと何かと使える。

剣山でキャンプ

剣山でキャンプ

バックパックは25ℓ。クッカーの奥にあるのはコンパクトに丸められる2ℓのウォーターキャリー。キャンプ場の水場が遠いときや、サイクリング時の水分補給に役立つ。
インドで手紡ぎ・手織りで作られた大判の「カディー」を持参すると、タオルとしてもショールとしても使えて便利だ。コンパクトにたためて乾くのも早いが、速乾性タオルに比べて吸水性には劣る。そのため、ロングヘアの私には今回カディーよりも速乾性タオルの方が実用性が高かったので、速乾性タオルを持参した。手ぬぐいは手拭きとしてだけでなく、ぬらして首に巻いて冷やすこともできるし、頭に巻くこともできるし、冷えたペットボトルに巻いて水滴を吸収することもできて便利だ。

リストには書かなかったが、ビールが好きな人は小さくてコンパクトな保冷バッグがあるといい。コンビニで冷凍されたペットボトルとビールを購入して保冷バッグに入れておけば、キャンプ場できんきんに冷えたビールを堪能できるから。

服装と、持参したけど使わなかった持ちものについては、後半で紹介しようと思う。

写真・文:鍋田ゆかり
自転車旅Instagram:charitabi_charilife

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