世界新三大夜景に認定されている長崎の夜景が、今少しずつ変化しています。遠くから眺めるだけでなく、まちなみとして感じる夜景。まちを歩く人の視線で考えられた夜の景観デザインをご紹介します。
眺める夜景と、そばにある夜景をデザイン
長崎の夜景は、斜面がつくりだす立体的な風景が特徴です。実は、世界新三大夜景にも認定されているお墨付き。長崎市では、この美しい夜景がもっと魅力的になるよう、環長崎港夜間景観向上基本計画をもとに「遠景の夜景みがき」と「中・近景の夜間景観づくり」の2つの視点で夜間景観整備の取組みを進めています。
このうち、中・近景の夜間景観づくりのテーマは「夜も歩いて楽しいまち」。まちを歩く人の視点で、街中の夜間景観をデザインします。たとえば、地域のランドマークとなる歴史的建造物や観光施設のライトアップ。はたまた、それらをつなぐ回遊ルートの街路灯の整備。照明デザイナーの面出薫氏の監修のもと、新たに 4エリアにおいて整備が完成したことから、ライトアップの点灯式が2020年9月29日(火)に開催されました。
1. 中島川・寺町エリア


2. 西坂・諏訪の森エリア



3. 丸山エリア

4. 館内・新地エリア


これら4つのエリアの夜間景観が新たになりました。和の町並みもあれば、中華の雰囲気が残る町並み。今も大切に残された祈りの場所もあります。路地に誘われて、光が漏れる方へと歩いてみたくなる、そんな夜のまちづくり。辿っていけば、そのまちが大切にしている景観や、長崎の歴史を物語る片鱗に自然と出会うことができます。今夜はしっとり、大人な夜の長崎で光のまち歩きに出掛けませんか?