公益財団法人うんなんコミュニティ財団(島根県雲南市、代表:郷原剛志)は地域循環共生圏プラットフォーム構築事業(環境省主催)として、市民が感じている現状と未来の雲南市に関する意識調査、これから行いたい活動アイデアを集める「うんなんみらい調査」を実施。そこで集まった市民の本音を元に、これから雲南市で行動する際の行動指針として、雲南で暮らす全ての人達で大切にしたい10の価値観を「うんなんローカルマニフェスト」として発表しました。
行動指針へ取り組む背景
6つの町からなる雲南市には30もの地域自主組織が存在し、市民が地域を担う仕組みがあります。しかしこれまで、他地域同士や個人・組織が行っている活動が連携できていない現状がありました。美しく豊かな自然や農作物、古くからの文化や伝統がある雲南市で、それらを遺しつつさらに地域に住む全員が心地よく、持続可能に暮らしていくためには、それぞれが理解し合い連携する必要があります。それにむけて様々な立場からの本音を紐解いていくと、行動・連携しにくい大きな要因の一つは心理的な壁であることが分かりました。それらを踏まえて、市民の声をもとに出来上がったのが「うんなんローカルマニフェスト」です。地元民・Iターン・Uターン問わず、雲南市でこれからも一緒に暮らし続ける人達と、そして企業や行政と、共有したい価値観を10の言葉とイラストで表現しました。誰もが安心して一歩行動できる地域へ変わっていくきっかけとしていきます。
マニフェスト全文
- 一人一人の力が地域を支える
- ゆっくりと共に進める
- 自然の微細な変化に気づき、留まる力を持とう
- てまひまかける豊かさを
- 「思いやりのあるお節介焼きさん」であり続けよう
- 声に出そう、そして聴こう
- 無理しないお互いさまで地域をつくる・まもる・かえる
- いろんなを受け入れる
- 弱さも強さ
- ずっと協力しつづけてきた、これからも
声集めの対象者について(出来上がった過程)
これまでに公益財団法人うんなんコミュニティ財団が市民ヒアリングを通して集めた声、また株式会社fog(東京都台東区、代表:大山貴子)が行ったインタビューやアンケートで出てきた意見や言葉を抽出しました。全体を通じて6町在住の10~80代の男女、I・Uターン・地元出身者より意見を集めました。
うんなんみらい調査の概要
人と自然が共生する持続可能な雲南市へ向けて、誰もが参加できるまちづくりを行うために、市民の意識や作りたい未来を調査しアイデアを集める市民参加型プロジェクトです。
今後の展開
「うんなんローカルマニフェスト」が地域の共通認識となるよう、教育現場や行事、その他の活動へと積極的に活用し広げていきます。意識の浸透に加えて、「うんなんみらい調査」で集まった具体的な市民プロジェクトアイデアを実践し、両輪で市民によるまちづくりを進めます。本著作権は公益財団法人うんなんコミュニティ財団に帰属しますが、自由な発想での使用を雲南市民に許可します。落書きや追記、オリジナルのイラストなどで表現し私たちの言葉にしていきましょう。
公益財団法人うんなんコミュニティ財団とは
2020年4月に642人の寄付300万円をもとに設立した市民コミュニティ財団です(同年10月に公益財団法人として認定)。地域の将来を左右するような大きな課題からより日常的で身近な小さな課題まで、市民同士で支え合いながら、市民の自らの手で自在に解決していける未来を目指しています。
https://www.unnan-cf.org/
本件に関する問い合わせ先
〒699-1332
雲南市木次町木次29 三日市ラボ
0854-47-7787
info@unnan-cf.org
制作:株式会社fog
デザイン:TOU
イラストレーター:waco
協力:雲南市民