「雨の魚」なんと読む?
あめのさなか?
卵をかかえたビワマスのことを指すようです。
なんと読む?
答え:あめのうお(あめのいお)
答えは「あめのうお(あめのいお)」でした!ほかにも「鯇」と書くことも。雨の魚とは滋賀県の琵琶湖にいる固有種「ビワマス」の別名で、卵をかかえた産卵期の状態のことを指します。ビワマスは普段、琵琶湖の深い場所に生息していることから昔は捕まえるのが難しい魚で「幻の魚」と呼ばれていたのだそう。ですが産卵期になると、雨で河川が増水した時に卵をかかえたビワマスが遡上してくるため、そのタイミングで獲られることが多かったのだとか。そのことから「雨の魚」と呼ばれるようになったと言われています(諸説あり)。
★鯇・雨の魚(あめのうお)の名前の由来★アメノウオは、サケ目サケ科に属する淡水魚。別名「ビワマス(琵琶鱒)」といい、琵琶湖にのみ生息する固有種である。アメノウオの名前は、秋に雨が降って増水すると、産卵のために群れをなして湖に注ぐ川を上ることから「雨の魚」を呼ばれるようになった。 pic.twitter.com/AkGPqzcE8P
— 昆野眞也 (@kasufan) September 15, 2020
滋賀県の郷土料理「あめのいおご飯」
雨の魚をまるごと1匹使用した「あめのいおご飯」は滋賀県の郷土料理です。平成10年には滋賀県選択無形民俗文化財「滋賀の食文化財」にも選ばれました。具材は雨の魚のほかにも人参や油揚げなど各家庭によってバリエーション豊か。研いだ米の上に雨の魚をのせて炊く方法が主流でしたが、近年は切り身にしてから炊くことも増えているのだそう。
あめのいおご飯! pic.twitter.com/VldAAN1wzG
— 竜ちゃん(魚垢) (@sakana_fish0928) June 1, 2020
今回は、雨の魚をご紹介しました。琵琶湖の湖北地域では「あめのいおご飯」のことを「マスめし」とも呼ぶのだそうですよ!