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五感をフルに活用。子供にも本格包丁で料理を学びに 

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五感をフルに働かせるから、成長に大切な力を育むことのできる料理。親子一緒なら絆も深まるし、子供が小さなうちから積極的に料理をさせたいご家庭も多いのではないでしょうか。

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とはいえ大人と同じ包丁を持たせるのは心配ーー。幼稚園や小学校低学年の子供は手も小さいし、子供向けに切れ味を鈍く加工するなどした包丁を選ぶべきなのか、迷いますよね。
そこで世界に名を馳せる刃物の産地、岐阜県関市にある刃物メーカーの株式会社サンクラフトにお話を伺いました。鎌倉時代から約800年続く刃物のまちから生まれた子供用包丁とは、どのような特長があるのでしょう?
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写真左からサンクラフトの中村圭吾さんと坂東美希さん
目次

本物の道具は子供の成長を促す

約30年前の発売以来、子供用包丁の定番となっているのがサンクラフトが展開する「台所育児」の包丁。NHKのキッズ料理番組『ひとりでできるもん!』の監修で有名な故・坂本廣子さんとの出会いにより開発された商品だといいます。

中村さん:日本における食育実践の先駆者のひとりが坂本さんです。坂本さんは料理をやり遂げた経験と達成感が子供の自己肯定感を高め、自信につながると考えていました。だから、子供用包丁も玩具のような切れないものではなく、本物と同じ切れ味を求めていました。

包丁は切れ味が悪い方が余計な力がかかり、思わぬ怪我になる場合も。「台所育児」の包丁は子どもの弱い力でもよく切れるように、サンクラフトならではの包丁製造技術を活かした本格派。本物の道具を子供に与えるのは危ないからとためらいがちですが、本物だからこそ扱い方に注意を払い、身体で使い方を覚えていけるのだそうです。

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小さな手にも安心なさまざまな工夫

坂東さん:切れ味こそ大人用と同じですが、デザインは子供向けに最適化しています。例えば通常のペティナイフでは身幅(刃の高さ)が狭く、食材を切る際に刃が隠れてしまうことも。「台所育児」の包丁は身幅が十分にあり、食材を切った時も常に包丁が目視できるので安全に使うことができます。ハンドルも子供の手に合わないと滑ってしまうので、子供の小さな手にフィットする太さになっています。
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坂東さん:実は1年ほど前に「台所育児」の包丁はデザインをリニューアルしました。開発当初のコンセプトはそのままに、洋包丁に近いフォルムに変更しています。初期のデザインは和包丁に近いのですが、現在は一般家庭での利用は洋包丁がほとんど。子供は大人の真似が好きなので、より近いデザインの方がモチベーションを高めます。また、洋包丁のようにハンドルの後ろをカーブさせたことで、子供が正しい位置で包丁を握りやすくしました。
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長持ちだから、物を大切にすることも学べる

子供用といえど、自社工場で熟練職人が丁寧に仕上げているので、耐久性も大人用と同じなのが「台所育児」の包丁です。「きちんと研げば切れ味も戻るので、親子2代で愛用されているお客様もいます」とサンクラフトの中村さん。
道具を手入れして長く使うことを覚えれば、物を大切にする価値観も学べます。たとえ手軽な料理であっても、親子で楽しく本物の道具を使って取り組めば、たくさんの学びにつながりそうです。
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安全に使うためのポイントがわかる、イラスト入りの説明書
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「台所育児」は子供用の調理道具シリーズ。入園や入学のお祝いなどに人気のセットも。
■子ども用包丁 カバー付き
価格:各3,520円(税込)、右利き・左利き用あり

■台所育児スターターセット7点
価格:11,000円(税込)

公式オンラインショップ

文/時津 木春

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