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【β版リリース】日本初「犬の鼻紋」をAIが解析し個体識別するNoseIDアプリ  

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株式会社S‘moreは、一頭ずつ異なる犬の鼻の紋様=鼻紋をAIで識別するNoseIDアプリβ版を2022年5月21日にリリースしました。

目次

鼻紋認証技術を活用した日本で初めてのサービス

鼻をスマホでスキャンするだけで犬を特定!(ソトコトオンライン編集部)
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使い方

飼い主がアプリで犬の鼻の動画を撮影し登録しておくと、発見者が犬の鼻を自身のスマホアプリで撮影することで登録済みの犬を照会できる仕組みです。

鼻紋が一致した場合、発見者と飼い主が個人情報を伏せた状態でメッセージのやり取りもでき迷い犬は即時飼い主の元に戻ることができます。また万が一愛犬が迷子になった際には周辺エリアのユーザーに通知することができ飼い主やサロン・病院等が迷子探しを手伝ってくれるかもしれません。

アプリ登録時には、犬の鼻だけでなく生年月日やワクチン接種状況、既往歴、アレルギー、薬、性格等も入力できます。災害時愛犬と離れて避難する場合や、緊急時第三者に預けるケースでは、預かった方が鼻をスキャンするだけで犬の状況が瞬時に確認できるため早い施術に繋がり安心です。

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開発のきっかけ・想い

自宅マンションの火災報知器が鳴り慌てて愛犬を抱きかかえて自宅を飛び出した際、リードを付けていない状態で大きな音にパニック状態、今にも腕の中から飛び出してしまいそうな愛犬を見て、離れ離れになる怖さを体験しました。また心臓病のため毎日薬を飲ませる必要があり、離れ離れになっている間はどうなるのだろうと、大きな不安に襲われました。

2011年東日本大震災ではペットがいなくなったという届け出が相次ぎ、飼い主の元に戻ることができたのはわずか12.2%。多くがそのまま行方不明になっています。毎年全国で約2万5000頭が飼い主不明の状態で愛護センター等で引き取られています。

マイクロチップの装着を義務付ける改正動物愛護管理法が施工されましたが、情報を読み取る機器があるのは保健所などに限られるため、もっと手軽に特定でき、戻ってくるまでの間、発見者が良心でお薬を与えてくれたら…そんな温かいコミュニティをつくりたいという想いからアプリ開発をスタートし、個体識別で情報を手軽に照会できる方法にたどり着きました。

マイクロチップ・迷子札・Nose ID

マイクロチップは迷子犬が最終的に保護された施設で専用リーダーで読み込むため、最後の砦として安心な『公助』の役割を。NoseIDはその手前で、迷子犬を発見した人や飼い主さん同士がスマホでより手軽に助け合える『互助』の役割を担っています。

情報を繋げたりコミュニティで助け合い解決していくため、マイクロチップや迷子札とは役割が異なります。

それらを複合的に利用することで迷子になった1頭でも多くのわんちゃんが飼い主の元へ戻れることを切に願っています。

AI学習 鼻紋識別精度

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鼻紋は人の指紋のように成長しても形が変わらず、犬と同様に鼻紋で個体識別ができる牛ではブランド牛の証明にも使われています。この個体識別能力に着目し、AIの深層学習(ディープラーニング)を活用し鼻紋を解析することで犬を特定しており、登録が増えれば増えるだけ認証精度が向上する仕組みです。

現在広告等は使わずスモアのビジョンに共感する飼い主様の口コミや店舗様のご協力だけで5,000頭分の鼻紋データが集まっています。認証率は85%から92%まで向上。今後さらに100%に近づけていくため、当面の目標は1万頭分の鼻紋登録。愛犬家のみなさまに登録を呼びかけています。

福岡市との行政連携 飼い主のコミュニティで迷子犬を減らす社会実証実験がスタート

ITなどの先進技術を活用した社会課題解決を支援する福岡市の「実証実験フルサポート事業」に採択され4月より社会実証がスタートしました。

全国に先駆けて飼い主同士のコミュニティで迷子犬を減らしていくことができるかをエリア全体で実証する目的です。現在80以上のペットサロンをはじめとする店舗様、団体様や愛護センター、福岡市内獣医師会からも賛同いただいており、今後は全国への展開が期待されます。

今後の展開

近い将来
予防接種状況や健康状態、既往歴のアプリ一元化、動物病院やサロンでの活用をはじめ鼻をスキャンするだけでわんちゃん情報が確認できるように。

少し先の未来
全国全わんちゃんの登録を目指しています。そうすることで「迷子」という概念がなくなると思っています。

さらに
「旅行に愛犬を連れいていく」割合は約7割。また約半数が「ペット優遇勤務環境があれば転職の決め手になり得る」と回答するほど現在ペットは家族の一員になっています。一方でペット可賃貸17%、ペット同伴宿4%、飲食1%と飼い主は生活を制限されることが多い。

行政や民間側では、現在わんちゃんベースの一元化された情報は存在しないため、新規参入ハードルが高く適切な判断ができ兼ねる状態です。ビックデータがあることで新規参入ハードルが下がり、ペット産業がさらに発展していくことでペットと飼い主がより安心して自由に暮らせる社会を実現していきたいと思っています。

災害時、わが子との同伴避難は当たり前。日常でもわんちゃん同伴施設が増え、旅行もおでかけも、お引っ越しも、職場でも愛するわが子と同伴できる日が来るのかもしれません。多くの飼い主さんのお困りごとや理想の声を集めて、行政や民間企業へ伝えることで、飼い主さんとわんちゃんがより安心して自由に暮らせる社会を実現していきたいです。

現在の機能と今後のバージョンアップ予定

■現在のβ版機能
鼻紋認証後該当の犬が一致した際には、スモアにご連絡いただくとスモアから飼い主様にご連絡をします。
テスト版につき鼻紋登録・認証に時間がかかること、精度等ご了承ください。鼻紋動画撮影後、認証に適している動画かをAI判定します。テスト版につき鼻紋登録は難関ですがぜひトライください。

■2022年秋頃
通知機能
飼い主へ直接連絡ができる機能

■2022年冬頃
狂犬病ワクチン等接種証明書情報

■2023年
病院・サロン等でも活用いただけるよう施術情報を一元化

この情報のまとめ

・日本初の鼻紋とは
・AIで個体を識別
・アプリで提供

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