言葉や人種、文化などあらゆる垣根を超えた表現を元に、祈りに対する新たな解釈と視点を発信するプロジェクト「FEEL KIYOMIZUDERA」。この度は、多くの映像作品を生み出すとともに、広告写真、アーティストポートレートなどをはじめ写真家としても活動している柿本ケンサクが、1200年の歴史を持つ音羽山清水寺にて新作展を開催します。
清水寺で行われる写真展
柿本ケンサクは、1200年の時を経て今なお存在する普遍的な祈りの場であるこの地で、時間をテーマに「今この一瞬を生きている」という概念を表現いたします。
本展覧会では、大宇宙を数千万年旅した光や時間を一枚のフィルムに閉じ込めた新シリーズ「TIME」や、清水寺のご本尊「十一面千手観音菩薩」をモチーフとする新シリーズ「KAN-NON」を発表。これらの作品は、京都屈指の夕陽の名所である清水寺の西門(重要文化財)を舞台に制作されました。
西門に注ぎ込む極楽浄土を表す夕陽を、あらかじめ撮影した写真に透かし、再び撮影することで作品を完成させています。さらに、昨年発表し話題を呼んだAI現像シリーズ「Time Tunnel」をさらに発展させた新シリーズ「Sky Tunnel」も発表。
永久の光を閉じ込めたこれらの作品群を通して、柿本は新たな祈りの場を創出します。
「永久の時の中で、『今この一瞬をいきている』という概念を表現したい。この世界が誕生して以来、膨らみ続けるこの宇宙と膨大な情報。そのすべては、『時間』の中に収まっています。溢れかえった豊かさという情報群に揺らぎ、惑わされて、自らが気付かない間に見えなくなってしまいます。今、私たちは、『豊かさ』を削ぎ落とし、本当に『大切なこと』を抽出する必要があるように思います。それは自分自身を一度、分解し、極小から、再構築する作業です。表面解像度を落とし、心の解像度を高め、答えを導き出すのではなく、選択肢を広げる作品を制作しました」
開催概要
会期:2022年6月25日(土)13:00 〜7月10日(日)
会場:音羽山清水寺 (京都市東山区清水1-294) Tel 075-551-1234
開場時間:10時~17時半 (6月30日まで。7月1日以降は18時まで)
展示場所:西門、経堂、成就院
観覧料:無料 *成就院は特別拝観料が別途必要(大人600円/小・中学生300円)
主催:音羽山清水寺「FEEL KIYOMIZUDERA」プロジェクトチーム
協賛:株式会社マツシマホールディングス、 パナソニック E&C株式会社(LUMIX)、株式会社アマナ(FLAT LABO)
協力:一般社団法人オンザヒル、Phase One Japan、daikanyama digital imaging、Alt.VFX、国立天文台(天体画像提供)
関連展示: 同時期に node hotel 内にて柿本ケンサクの過去作品を展示
お問い合わせ:info@galleryonthehill.com
※成就院は通常非公開です
作家プロフィール 柿本ケンサク/ Kensaku Kakimoto
多くの映像作品を生み出すとともに、広告写真、アーティストポートレートなどをはじめ写真家としても活動。2021年大河ドラマ「青天を衝け」メインビジュアル、タイトルバックを演出。同年、監督を手掛けた映画「恋する寄生虫」が公開。2022年、NHK「星新一の不思議な不思議な短編ドラマ」が放映決定。
また、現代美術家としても多くの写真作品を国内外で発表。2016年、代官山ヒルサイドフォーラムにて写真展 『TRANSLATOR』 展を開催 。2017年、ニューヨークの タカ・イシイギャラリーにて「HYOMEN」展、 2021年、代官山ヒルサイドフォーラムにて「TRANSFORMATION」展、渋谷PARCO GALLERY Xにて「時をかける」展を開催 。国際美術展「水の波紋2021」に選出される。https://kensakukakimoto.com/
音羽山清水寺「FEEL KIYOMIZUDERA」プロジェクト
https://feel.kiyomizudera.or.jp/
https://www.instagram.com/feel_kiyomizudera/
node hotel (過去作品展覧会場)
address: 京都市中京区四条西洞院蟷螂山町461 tel: 075-221-8800
https://nodehotel.com/
この情報のまとめ
・柿本ケンサクさんの作品を展示
・期間は6/25〜7/10まで