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造船の加工技術をアウトドアギアに。香川発、注目ブランドの魅力とは

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キャンプ人口が増える中、コア層を中心に人気なのがアウトドア系ガレージブランド。小規模だからこそのオリジナリティや高品質さがあり、他人と被らないうえに使い勝手の良いアイテムに出会えると支持されています。

目次

鉄加工のプロによる独創的なギア

香川県丸亀市に拠点を置く「THE IRON FIELD GEAR(以下、TIFG)」は、造船や建築など鉄鋼の分野で培った技術をアウトドアギアに落とし込んだガレージブランド。2018年のブランド立ち上げ以来、スタイリッシュで独創的なつくりが話題を集め、今夏には台湾や中国での販売も始めています。

アウトドアの総合ブランドを目指し、さらにラインナップを充実させていくと聞き、TIFGを展開する株式会社興栄企画にオンライン取材しました。

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薪ストーブ「TAKI BE CAN」、7万4,800円(税込み)。炎を楽しめる大きな窓と、高熱に耐えるホーロー仕上げが可能にしたカラーバリエーションが特長
取材に対応してくれたのは、広報の森山陽子さんと谷美里さん。人気のギアや今後の展開について教えてもらいました。

森山さん:代表のキャンプ好きが高じて、自分の満足がいく薪ストーブが欲しくなり、一斗缶を改良して試作したのがアウトドアギアの開発を始めたきっかけです。展示会に出したら評判が良く、初めてのBtoC事業に参入することに。瀬戸内を拠点に長年にわたり磨き上げてきた鉄加工の技術を武器に、フィールドで活躍するまったく新しい道具を創造していけたらと考えています。

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株式会社興栄企画が展開するTIFGのメンバー。中央は森山竜志代表

アレンジが楽しい、鉄板テーブルレッグ

谷さん:第1号ギアである薪ストーブの「TAKI BE CAN」に始まり、調理器具やテーブルなど、現在、20種類ほどを販売しています。人気があるのはやはり鉄工所ならではの技術力を活かしたギアで、例えば「鉄の足plate」。木材を鉄板に差し込むだけで、テコの原理を利用して固定し、頑丈なローテーブルが完成します。
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「鉄の足plate」は2枚1組で4,400円(税込み)
その名のとおり、フラットな形状なので収納スペースも取らないのだそう。天板には厚さ1.9cmのワンバイ材が適していますが、好みのペイントをしたり、2段重ねてシェルフにするなど、アレンジが利くのも喜ばれているとのことです。
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本体サイズは約W316×H165mm、重量は約2kg

誰でも簡単、炭火起こしの時短アイテム

谷さん:10月に一般発売予定の「QUICK BBQ」は、熱風を利用した電動の火起こし器。自社開発以外の優れたアイテムの取り扱いもはじめ、こちらは代理店契約を結んだ中国メーカーのもの。
炭に当てて約5分で着火するので、ガスバーナーなどより早く、しかも着火剤や送風機も使わずに火起こしができます。
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電動火起こし器「QUICK BBQ」は10月に一般発売を予定

廃棄されていた木箱を薪にアップサイクル

谷さん:煙や火の粉が出にくいように、広葉樹を機械でしっかり乾燥させたのが「TIFGの薪」。実は鉄鋼など資材が入っていた木箱をアップサイクルしています。さまざまな種類の木材が使われているので薪の色もバラエティに富んでおり、ブランドの刻印も入れているため、積んでおくだけでもキレイだと人気があります。
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「TIFGの薪 ミニ」は2,200円(税込み)。長さ20cm、数量30本、重量約10kg
売上の9割を本業である造船や建築の下請け事業で稼ぎなら、ブランド開始からわずか4年で19種類ものギアを企画、リリースしているTIFG。その開発スピードの早さにも驚かされますが、「好きから始めたからこそ、自分たちが納得できる製品しか出さない」(森山さん)という妥協のないモノづくりの姿勢こそが人気につながっています。

▼TIFG公式サイト
https://tifg.jp/

文/時津 木春

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