伊豆シャボテン動物公園では、2022年12月8日(木)にラマのメスの赤ちゃんが1頭、2022年12月2日(金)ケープペンギンの赤ちゃんが1羽、さらに、2022年12月14日(水)にコモンマーモセットの赤ちゃんが誕生しました。
現在、赤ちゃんはお母さんの母乳を飲んで順調に成長しており、フェネック牧場隣の「ラマ展示場」にて親子で仲睦まじく暮らしています。
【英名】Lama
【学名】Lama glama
【分類】偶蹄目ラクダ科
【分布】南米アンデス、ボリビア西部、チリ北東部、アルゼンチン北西部の標高2,300mほどの高地
【メモ】ラクダ科に属していますが背中のこぶがないため、「コブナシラクダ」とも呼ばれいます。
頸や四肢は細く長く、耳は大きく、尾が短いのが特徴で、外見のよく似たアルパカ、ビクーニャ、グアナコの近縁種です。
体毛は羊毛状で、体色は変化に富んでおり、白色、黒褐色、褐色または斑などがみられることがあります。性質は温厚ですが、怒ると胃の中のものを吐き出し、相手にかけることがあります。草食性で、他の草食動物がさけるようなトゲのある植物やひからびた植物、アルカリ性の強いアカザ科植物などを食べることもあります。
当園では草食獣用ペレット、ヘイキューブ、牧草(チモシー)や青草などを給餌しています。
ケープペンギンは希少な動物で、全国の動物園・水族館が繁殖に取り組んでいる種です。
しかし、このペアはこれまで抱卵・孵化・育雛の経験がなく、誕生した生命を守るために飼育員が孵卵器で卵を温め、親代わりとなり人工育雛で育てています。
誕生(孵化)時73gだった体重は、生後2週間(12月16日(金)現在)で251gまで増え、順調に成長中です。
「イロハ」は人工育雛にて順調に成長中で、現在「ペンギン展示場」で仲間達との”顔合わせ”をしており、展示場内の一角で過ごしております。
タイミングがよければ濃灰色のフワフワした羽毛に包まれた「イロハ」の愛らしい姿を見ることができます。また、12月2日(金)に生まれた赤ちゃんは、今後体調を見ながら仲間達との顔合わせをしていく予定です。
【英名】African penguin
【学名】Spheniscus demersus
【分類】ペンギン目ケープペンギン属
【分布】南アフリカ沿岸部
【メモ】「ケープ」とは生息地である南アフリカのケープ地方に由来し、アフリカ大陸で唯一生息するペンギンのため「アフリカンペンギン」とも呼ばれています。
一夫一妻制で一生を同じ番(つがい)で過ごすと言われており、営巣から抱卵、子育ても雌雄が協力して行います。トンネルや地表に作った巣で一度に1~2個の卵を産み抱卵期間は約40日、幼鳥は4ヶ月ほどで巣立ち1年後に最初の換羽期を迎えます。
コモンマーモセットは、子育てを群れ全体で行う習性がある為、今後2ヶ月ほどはお父さんやきょうだい達の背中にしっかりとしがみつく赤ちゃんの愛らしい姿をみることができます。
【英名】Common Marmoset
【学名】Callitbrix jaccbus
【分類】サル目オマキザル科コモンマーモセット属
【分布】 ブラジル東部
【メモ】体重300g未満という小型のサルで耳の白い房毛が特徴的です。昼行性であり、樹上生活を主としています。
父親も育児に参加する習性を持ち、仔が生後1か月頃になるまでは父親が仔を背負って育て、母親は授乳するときのみ抱きます。
※赤ちゃんの体調や天候等により、ご覧いただけない場合があります。