乱獲や混獲、違法な漁業、沿岸域の自然破壊などが原因で、天然の水産資源が減少しています。将来にもわたって海の恵みを確保するために「持続可能な水産物(サステナブル・シーフード)」という考え方が提唱されています。
さらに、新型コロナウイルスの感染拡大によりこれまで以上に自給率やフードサプライチェーンのあり方が見直され、消費者への安定供給という観点からもサステナブル・シーフードの重要性が高まっています。また、国際規模で持続可能な水産業を実現していくためにも水産大国である日本が果たす役割は大きく、世界からも注目されています。そうした中、企業や生産現場などが主体となりサステナブル・シーフードに関する国内の取り組みは大きな広がりを見せています。
ジャパン・サステナブルシーフード・アワードは、日本におけるサステナブル・シーフードのムーブメントを促進し持続可能な水産業への取り組みを「特別なこと」から「当たり前なこと」にすべく2019年に始まりました。 2回目を迎える今年は、リーダーシップ部門(昨年の「イニシアチブ部門」から名称変更)とコラボレーション部門を設け、国内のサステナブル・シーフードの促進に功績のあった優れた取り組みを広く募集します。
【第2回ジャパン・サステナブルシーフード・アワード開催概要】
<部門>
(1) リーダーシップ部門(旧「イニシアチブ部門」)
単独もしくは複数の企業、組織、もしくは個人による、新しい取り組みで業界のパイオニア的な存在となったプロジェクトを表彰します。周囲が後に続くような取り組みであることを重視します。
(2) コラボレーション部門
複数の企業、組織、もしくは個人がノウハウを共有することで実現した意欲的なプロジェクト(同業者間の協働も含む)を表彰します。複数組織が協働することで業界により大きな影響を与える取り組みであることを重視します。
<応募対象>
2019年7月1日から2020年7月31日までの間に日本国内で実施が開始された、持続可能な水産業の普及に貢献したと認められる優れたプロジェクト。応募時点で実施中のプロジェクトも含まれます。
<応募期間・方法>
応募期間:2020年6月8日(月)〜 2020年8月19日(水)
応募方法:公式ページ内の応募フォームにて受付
<アワード授賞式>
各部門のファイナリストの取り組み紹介と、その中から選ばれたアワード受賞者を東京サステナブルシーフード・シンポジウム2020内にて行います(11月第1週目オンライン開催予定)。
<審査員> *順不同、敬称略
足立直樹(株式会社リスポンスアビリティ 代表取締役)、井田徹治(共同通信社 編集委員・論説委員 環境・開発・エネルギー問題担当)、臼井壯太郎(株式会社臼福本店 代表取締役)、河口真理子(不二製油グループ本社株式会社 CEO補佐、立教大学 21世紀社会デザイン研究科 特任教授)、山口真奈美(日本サステナブル・ラベル協会代表理事)、舘岡志保(Navire noir 代表、水産庁「海の宝!水産女子の元気プロジェクト」メンバー)、藤田香(日経ESG シニアエディター)、ライアン・ビゲロウ(米・シーフードウォッチ)、花岡和佳男(シーフードレガシー 代表取締役社長)
<主催・事務局・後援>
主催:ジャパン・サステナブルシーフード・アワード実行委員会(公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)、 MSC(海洋管理協議会)日本事務所、ASC(水産養殖管理協議会)ジャパン、一般社団法人セイラーズフォーザシー日本支局、株式会社シーフードレガシー
事務局:株式会社シーフードレガシー内
後援:東京サステナブルシーフード・シンポジウム、SeaWeb