東京・大手町の日本旅館「星のや東京」は、2023年6月1日~8月31日の期間、昨年に続き「発酵×江戸の香辛料」で暑い夏を乗り切る「暑気払いカレー」を提供します。
背景
*1 小泉武夫著「発酵はマジックだ」2014年
*2 全国健康保険協会 https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g5/cat510/h26/260801/
*3 健達ねっと https://www.mcsg.co.jp/kentatsu/health-care/21027
「暑気払いカレー」の特徴
発酵食品や厳選した香辛料を組み合わせた2種類のカレーと、江戸の頃より夏に親しまれてきた食材を使用した前菜やデザートをあわせたコース仕立てで朝食を用意します。胡椒や山椒、生姜や紫蘇、生葱などの香辛料や薬味は、食べ物の香りを引き立てて、臭みを消し、食気を盛んにすることから、江戸時代より人々に親しまれていました。
特に夏の時期には、香辛料と白米をあわせ、出汁をかけたものを食べ、暑気払いをしていたと言われています。(*4)夏バテを予防するための栄養素を含んだ鰻や牛肉といった食材と脳の血流量を増やす効果があるといわれるカレーを朝に食べることで、交感神経が活発になり(*5)、朝から元気に過ごすことができます。
*4 山内盛著「江戸のスパイス」2014年
*5 武政三男著 「スパイスのサイエンス PART2」2002年
煮込んだ具材は、カレーに全て溶け込んでいるため、暑い夏の朝でもさらりと食べることができる仕立てです。このカレーにあわせるお米は、蒸らす前の水分が多く含まれたやわらかく、甘い「煮えばな(*6)」です。スタッフが炊き加減を確認しながら、一番良いタイミングで提供します。
次に提供する「星のや欧風カレー」は、牛肉や野菜、りんごを、生姜やにんにくと一緒に時間をかけて煮た欧風カレーです。柔らかくなるまで牛肉が煮込まれ、ルーがとろとろとしているこのカレーには、しっかりと蒸らし、ふっくらと炊きあがった「梔子(くちなし)ご飯」をあわせます。江戸時代に梔子の実「山梔子」は、消炎や解熱作用、疲労回復に優れているとも言われ、東海道に面した茶屋でも販売されるなど、当時の人々にも親しまれていました。(*7)
*6 生米からご飯に変わる頃の煮えあがったばかりの白米のこと
*7 藤枝市スポーツ文化観光部 街道・文化課ホームページ https://fujieda.tokaido-guide.jp/column/5
暑気払いカレーでは、食欲増進や血行促進、発汗作用があると言われる唐辛子類に、胃腸の機能を高めると言われる香り高い「山椒」(*8)が多めに調合された「七色唐辛子」をカレーにかけて味わいます。山椒のもつ爽やかな香りとしびれる辛味が、カレーの風味を引き立たせ、味わい深くなるだけでなく、身体の発汗が促され、体内にこもった熱を外に逃がします。
*8 やげん堀七味唐辛子本舗 ホームページhttps://yagenbori.jp/sevens/
「暑気払いカレー」概要
■時間:8:00~9:00
■定員:1日2組(1~4名)
■料金:1名 8,470円(税・サービス料込)*宿泊料別
■含まれるもの:暑気払いカレーコース(鰻の餡かけ出汁巻き卵、カレー2種、シャトーブリアンのポワレ、
どぶろくアイスクリーム)
■場所:星のや東京ダイニング
■予約:公式サイト(https://hoshinoya.com/tokyo/)にて3日前までに要予約
■対象者:星のや東京宿泊者
■備考:状況によりメニューの内容、食材が一部変更になる場合があります。
「夢中になるという休息」をコンセプトに、各施設が独創的なテーマで、圧倒的非日常を提供する「星のや」。国内外に展開する各施設では、その土地の風土、歴史、文化が滞在時間を豊かにするものとしておもてなしに織り込み、訪れた人を日々の時間の流れから解き放ち、特別な非日常へいざないます。
URL:https://hoshinoya.com
所在地:〒100-0004 東京都千代田区大手町一丁目9番1
電話: 050-3134-8091 (星のや総合予約)
客室数: 84室・チェックイン:15:00/チェックアウト:12:00
料金: 1泊 112,000円~(1室あたり、税・サービス料込、食事別)
アクセス:東京駅丸の内北口出口 徒歩10分、
東京メトロ大手町駅A1、C2c出口 徒歩2分
URL: https://hoshinoya.com/tokyo/