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言いたいけど言えない。温泉都市・別府、市長まで登場の“ウズウズの限界”を訴えるPR動画公開。

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別府市は、本秋・冬の別府温泉観光を促進するキャンペーン「別府温泉 おもてなし再開」を、9月23日(水)にスタートしました。本キャンペーンでは、市民と観光施設スタッフが出演する全16タイプのムービーのほか、様々なおもてなし企画を用意し、この状況でできること、別府温泉の思いをお客様にアピールしています。

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目次

ライバルともいえる12の観光施設に、市長まで出演する「別府史上初のPR」

働く人の9割近くが宿泊業や飲食業を含むサービス産業に従事し、名実ともに観光の街である別府市ですが、その多くの事業者が、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、3月上旬から実質的な休業状態が続いています。本業の「おもてなし」がしたくてウズウズしている気持ちをアピールしたい。そうした市民感情だけでも伝わればと、12の主要観光施設スタッフ、そして市長もそろってPRムービーをつくることになったそうです。新型コロナウイルスの動向がどうなっていくのかわからない中、「来てくれとは言えないけどお客様を待っています」という複雑な観光都市の思いを訴えています。

この緊急事態にも、明るくユーモラスに「おもてなし心」を伝える!

観光施設スタッフが主役のCM16タイプ
「別府温泉おもてなし再開」CM16タイプの出演者は、別府市の観光施設スタッフを中心に構成されています。それぞれの出演者が別府らしい明るさとユーモアで、コロナ状況下での感染対策や、おもてなしの気持ちを伝えます。

全CMの一部をご紹介

「城島高原パーク」篇

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スタッフA「城島高原パークには」
スタッフB「ストレスを発散したくてウズウズしている皆さんの為の乗りm物が、たくさんあります!」
スタッフA「あります!」
若者「在宅勤務やリモート打合せによるストレスはーっ!バードマンでバーっと吹き飛ばしてやるー!!」
飛んでいく若者「うわああああああああぁぁぁぁ!(絶叫)」
ナレーション「城島高原、おもてなし再開!」

「地獄めぐり その2」篇女

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将A「別府の観光施設では」
女将B「ソーシャルディスタンスを意識して営業中」
女将C「そんな私達の気持ちが詰まった」
女将ABC「別府ソーシャルディスタンス饅頭、新発売!」
女将C「12個入りの箱に、6個だけ入れて売っちょんので!」
回る女将ABC「ソーシャルディスタンス!ソーシャルディスタンス!」
ナレーション「別府地獄めぐり、おもてなし再開!」

「別府ラクテンチ」篇

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スタッフA「ラクテンチでは、お客さまとスタッフの検温を徹底してやらせていただいています。ピッ、36.4度です!」 
飼育員「ピッ、ピッ、ピッ、…」
スタッフA「こちらでは、アヒルたちも検温していまーす!」
スタッフB「野田さん、何度ですかー?」
飼育員「42度、平熱です」
ナレーション「アヒルの平熱はだいたい42度ぐらい!」「別府ラクテンチ、おもてなし再開!」

「高崎山」篇

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スタッフA「私たち人間とは違い、野生のサルには『ソーサルディスタンス』という概念が、まだありません…」
スタッフB「だから無邪気に密集している姿を見ると、なんか…うらやましくて…泣いちょらんです!」
ナレーション「高崎山、おもてなし再開!」
エサに集まるサルたち「キーッ!キーッ!キーッ!」

出演施設の関係者の方々のコメント

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城島高原パーク 後藤康男さん

3月からホテルの団体客はキャンセルが続き、今なお来場者数が激減しています。コロナ以降、不要不急の外出・移動自粛期間が長く、当然ながら「お越しいただいてからが商売」ができない毎日でした。別府の町全体が、昼も夜も完全に停滞している感じです。なりふり構っている余裕もないのが実情です。このCMが起爆剤になり、別府市の観光施設のどこでもいいので、お客さまに来ていただきたいと思います。

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ハーモニーランド 田嶋賢一さん

ハーモニーランドは、お客様の安全を考慮して、2月22日から6月8日までの107日間、臨時休園しました。春休み・GWに運営できず、集客・売上ともに大幅にマイナスとなりました。休園中には、自宅で当園を楽しめる「おうちハーモニー」を公式HP内に展開しました。また再開後は、キャラクターと1対1でビデオ通話できる施策を実施。来園できないお客様にも、「キャラクターを独り占めできる」と大変好評を博しています。

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高崎山自然動物園 二宮惇さん

3月22日~6月1日まで、開園以来初となる長期間の休園でした。高崎山のサル達は、休園中も自粛することなく寄せ場へやってきて、遊んだり餌を食べたりお昼寝したりと、いつも通り生活していました。羨ましいものです。当園は大分市の施設ですが、別府市の観光施設とともに大分県を盛り上げていきたいと日々思っています。最近、赤ちゃんザルが続々と誕生中です!おサルのプール開きも間もなく行われます!

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別府ロープウェイ 江島哲郎さん

別府ロープウェイも、感染拡大防止のために4月25日から5月20日まで営業休止していました。6月になって、国内のお客様が少しずつ動き出しているようですが、まだまだ元の状況には戻っていません。このような状況で、別府市で始まったエールの輪が全国に広がっていき、私自身も地元に対してさらに興味がわきました。このCMによって、別府市に魅力的な場所がたくさんあるということが伝わればと思います。

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大分香りの博物館 廣瀬孝博さん

3月5日〜3月31日、4月17日〜5月31日まで、臨時休館していました。6月の開館後も、博物館の目玉である「調香体験」は中止していて、7月1日から再開したものの、頻度も席数も削減しています。別府全体として、活気がないムードが続いています。いろんな関係者と会っても「先が見えないですねー」という言葉が出ます。全国的にも珍しい「香りの博物館」なので、こんな時だからこそ香りで元気を与えたいですね。

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うみたまご 田辺国広さん

現在、職員の感染防止のため、飼育担当者は2チーム制に分かれ飼育業務を行っています。緊急事態解除後、6月1日に開館しましたが、以前よりお客様は少ない状況です。普段は演歌が趣味なのですが、今回のCMでは素人感を全面に出して、明るく清潔感をもって大きな声で頑張りました。エンターテイメント業は、コロナが終息しない限り難しい業種です。これからも感染防止を行い、仕事に演歌に全力で取り組みます。

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八幡竈門神社 西本隆秀さん

別府は今、過去に経験のない、観光客不在の異様な光景が続いています。昨年より境内を整備したところ、幸運にも今年「鬼滅の刃」のブームが訪れました。聖地巡礼などの活用は、国内からの速効性のある誘客につながるはず。別府市にも、積極的にPRを後押ししていただきたいです。観光都市別府が復興するため、現在苦しんでいる様々な方が神社を共有財産として活用できるよう、導いてもらいたいです。

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温泉 杉乃井ホテル 藤田せりかさん

2月中旬からご予約のキャンセルがではじめ、営業の問い合わせも増えてきました。現在、お客様とスタッフの安全を考慮し、感染予防の衛生対策を徹底しています。最近は大分県や別府市の施策の影響でお客様が戻りはじめています。当ホテルの温泉施設「ザ アクアガーデン」は広々とした湯舟なので、人との距離を取ってご入浴いただけます。スタッフ一同、皆様のご来館を心よりお待ちしております。

別府市長・長野恭紘さんのコメント「今回のPRにあたって」 

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別府の観光施設はずっと、お互いをライバル視していた印象がありました。ところが、2016年の熊本地震で、被災した別府温泉の観光業もピンチに。その時、はじめて事業者や市民の皆さんの心がぐっとひとつになりました。ピンチになれば、協力しあってチャンスに変える。多くの観光施設が一堂に会した今回のPRにも、その教訓が生かされています。

しばしば、「命が大事なのか、経済を回すのが大事なのか」という二者択一を迫る議論を耳にします。けれど、毎年900万人のお客様が訪れ、働く市民の90%が観光に関わる別府では、命と経済は密接につながっています。両方をつながったまま回していく街の運営が必要です。
新型コロナウイルスが収束して、元どおりに観光客が戻ってくるまで2〜3年かかるかもしれない。けれど、下を向いてばかりはいられません。他の多くの観光地も、そう考えているはずです。

社会もお客様も価値観が変わるので、ここでいったん頭を切り替えて、根本的に方針を見直さなきゃいけません。お客様をどんどん呼べば、密になってしまう。これまでのような「来てください!」という観光PR合戦は、厳しくなってくるでしょう。お客様の数を増やすというよりも、別府温泉のファンを作っていかなければいけません。少ないお客様でも、サービスの満足度を上げて、単価を上げていただく。何泊もしたくなる別府温泉、2回目、3回目と来たくなる別府温泉を作っていく必要があります。

コロナ禍であればこそ、それを逆手に取った、新しいサービスやビジネスチャンスが生まれる可能性もあります。いま、別府市はこの逆境をバネにして、チャンスと捉えています。

別府温泉 おもてなし再開ム-ビー 出演施設一覧

  • 別府地獄めぐり
  • 別府ラクテンチ
  • 高崎山自然動物園
  • 九州自然動物公園 アフリカンサファリ
  • 大分マリーンパレス水族館 うみたまご
  • 別府ロープウェイ
  • 八幡竈門神社
  • サンリオキャラクターパーク ハーモニーランド
  • 大分香りの博物館
  • 別府温泉 杉乃井ホテル
  • 城島高原パーク
  • フォレストアドベンチャー・別府

観光関連が中心の別府では、市が様々な取り組みを実施

コロナ禍以降、観光が中心の別府は、非常に厳しい局面に立たされています。停滞する経済活動を段階的に引き上げるべく、別府市としてもスピード感のある施策を次々と講じているそうですが、まだまだ厳しい状況になっています。

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飲食店応援プロジェクト「#別府エール飯」

3月にスタートした、別府市内の飲食店を応援するプロジェクト。飲食店側はテイクアウト料理を作ってSNSにハッシュタグつきで投稿しています。お客さん側も、テイクアウトした料理をハッシュタグつきで投稿する。シンプルな応援の仕組みが全国に広がり、市町村や商店街など250以上の問い合わせ及び利用がありました。

失業した市民(最大500人)を市が職員採用

4月20日開始、新型コロナウイルスで仕事を失うなど影響を受けた市民を対象に、最大500人規模を市の非正規職員として雇い入れる事業。また、これと同時に、市内の中小企業事業主などを対象に、店舗や事務所の賃料の半分(上限あり)を半年間補助する施策も始めています。

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宿泊業への需要喚起策「湯ごもりエール泊」

6月15日にスタートした事業です。宿泊施設に1泊朝食付きプランを用意してもらい、宿泊客ひとりにつき2千円を市が助成しました。宿泊客は大分県民が対象になっています。収容可能人数の6割の受け入れを厳守する施設のみです。販売開始からの10日間で、約6千泊の予約数になったそうです。

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プレミアム率30%「別府エール食うぽん券」

客足が激減した飲食店を支援するため、7月に販売を始めた飲食クーポン券です。1冊1万3千円の券を1万円で販売。1人3冊まで買えて、発行総数は3万冊を予定しています。

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