1819年、英国マンチェスターで起きた「ピータールーの虐殺」。非武装の市民約6万人を騎兵隊と義勇軍が弾圧した非道な事件の全貌を、マイク・リー監督が映画化。ナポレオン戦争が終結し、ようやく平和が訪れたのも束の間、庶民は日々食べるにも事欠く貧困状態が続いていた19世紀前半。中でも産業革命で一大工業地帯となったマンチェスターでは、労働者の怒りが頂点に達していた。急進派の改革者たちは活動家のヘンリー・ハントを招き、平和的な権利を訴える集会を計画したものの……。搾取する側の理不尽さに目を向けた、史実に基づくドラマは、現代に通じる格差の構造を浮き彫りにする。
『ピータールー マンチェスターの悲劇』
8月9日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開