愛知県豊橋市の豊橋市上下水道局は、耐用年数が経過したマンホールのふたを数量限定で抽選販売します。販売するのは1978年から2000年までに製造されたマンホールふたで、直径60センチ、鉄製で重さは約40キロ。今年度まで下水道用として豊橋市内で実際に使用されていたものだ。豊橋市は、今回がはじめての販売であるが、他の自治体では、逗子市、安曇野流域下水、福井市などが販売してきました。中には20倍もの申し込みが殺到したところもあるといいます。
備考欄に書かれている(分流)、(合流)の分類が気になります。下水道は、分流式と合流式という2つの方式があります。下水には、生活排水と雨水が流れるが、分流式では、それぞれを分類して流し、雨水は川などに放流し、生活排水のみを処理場に送ります。合流式は、生活排水と雨水を合わせて処理場まで流し処理をする方式。現在は、分流式が主流といいます。合流式のマンホールふたは貴重なものなのかもしれない。ちなみに合流式のマンホールふたには、雨水が大量に流れ込んだ際にふたが押し上げられるのを防ぐよう、複数の孔(あな)が空けられているのが特徴です。
デザインふたについて
豊橋市では平成8年の市政90周年を機に、マンホールふたにデザインふたを採用してきました。(マンホールデザインふた第1号は昭和52年那覇市で使われたもの)
※写真は参考。今回販売されるふたは塗色されていないものとなります。
1 手筒マンホール
豊橋市が発祥の地といわれる「手筒花火」を前面に置き、背景には市民の水源である「豊川」、市の木「クスノキ」、市のシンボル「吉田城」のデザインが施されている。分流式の雨水用として使用されています。
2 船マンホール
豊橋市が世界に誇る国際貿易港「三河港」を中心に、人・緑・港・街がデザインされている。三河港は、自動車の輸入出台数・金額ともに日本一(平成5年以降28年連続)。分流式の汚水用と合流式に使用されています。
ところで、マンホールは通常いくらで購入できるものなのだろうか
気になって調べてみたところ、今回市が販売するものと同じサイズの鉄製のマンホールは25,000円程度で販売されていました。今回販売されるものは、耐用年数が経過しているので事業用として使いまわすことはできないが、コレクターにとっては安い買い物なのかもしれません。
豊橋市使用済みマンホールふた販売
価格:3,000円/枚
数量:10枚(1人1枚まで)同一のふたに複数の応募があった場合は抽選。
購入条件:令和3年3月3日(水曜日)、4日(木曜日)、5日(金曜日)の指定時間に豊橋市上下水道局にふたを引き取りに来ることができる方
※市内在住や個人・法人など制限はなし
申込み:令和3年2月15日(月曜日)(当日消印有効)までに、購入申込書を豊橋市上下水道局下水道整備課に郵送または持参で提出