マングローブやヤシが天井高20mの空間に生い茂り、プルメリアの花が咲き匂う。入館料たった260円で、都会にありながらトロピカル気分が味わえることで親しまれる「板橋区立熱帯環境植物館」。
4月20日よりリフレッシュオープンし、おむつ替えや授乳ができるコーナーが設けられたり、看板や樹名札が新しくなるなど、より訪れやすい施設となっています。
今年こそ、緑のカーテンに挑戦したいなら
リフレッシュオープンを記念し、今年最初の企画展として予定されているのは「植物はじめの一歩展」。
コロナ禍でおうち時間が増え、関連グッズの売上が伸びるなどガーデニング人気が高まっていますが、初めてとなると一体、何をどうすればいいかわからないーーという方も多いはず。「植物はじめの一歩展」では、初心者が植物を育てるときのポイントや必要な資材、おすすめの植物などがわかりやすく紹介されています。
なかでも注目したいのが、緑のカーテンの育て方を解説したコーナー。緑のカーテンというと、ゴーヤや朝顔をよく見かけますが、パッションフルーツなども適しているのだそう。さらに健康野菜として知られるオカワカメや花の形が面白いスネイルフラワーなど、緑のカーテンにすれば近所の話題になりそうな植物の育て方も展示されています。
さらに販売コーナーもあり、緑のカーテン作りに適した植物、室内でも育てられる植物、野菜苗、花苗などを買って帰ることもできます。
開館から26年、さらに親しみやすい施設に
高島平駅から徒歩7分とアクセスも良く、地域に愛されてきた「板橋区立熱帯環境植物館」は開館から26年。今回の改修工事では外壁や温室の補修とともに、館内の空調設備を整えたほか、一部をLEDライト化、花壇や展示コーナーのリフレッシュ、フリーWi-Fiの導入なども行われ、さらに快適に利用できる施設に生まれ変わっています。
特に授乳&おむつ替えコーナーができたことは、赤ちゃんとのお出掛けにはマストな設備なので、嬉しいですよね。
世界最大の淡水エイにも会える
地下1階にはミニ水族館もあり、ミニとは言えど、東南アジアを中心とした海水、汽水、淡水に住む魚や生物が約150種2500匹展示されています。特に人気者なのが世界最大の淡水エイ「ヒマンチュラ・チャオプラヤ」。日本で唯一飼育されているのだそうで、エサやりを見ることもできます。
植物の育て方だけでなく、必要な情報はネットで手軽に何でも入手できる時代。でも、熱帯植物のスケール感や独特の香りなどは体感してみないとわかりませんよね。
コロナ禍以前のように海外旅行が楽しめるようになるのは少し先になりそうですが、週末にふらりと没入できるジャングル、ぜひ訪れてみてはいかがでしょう。
《植物はじめの一歩展》
期間:2021年4月20日~5月9日
時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
会場:板橋区立 熱帯環境植物館
入館料:大人260円、小中学生・65歳以上130円、未就学児無料
所在地:東京都板橋区高島平8-29-2
※実施内容等については、新型コロナ感染予防対策等のために変更・中止となる場合あり。