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きちんと補ってる? 生理がある人は“かくれ貧血”に要注意

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「毎月生理(月経)がある女性は誰でも、自覚している、していないにかかわらず、かくれ貧血の可能性があります」と教えてくれたのは、産婦人科医の池袋真先生。かくれ貧血とは何か、その対策となるセルフケアについても伺いました。

目次

自分の生理情報は知ることから

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「かくれ貧血かどうかを調べる前に、生理周期・期間をはじめ、経血の量や状態など、自分自身の生理の基本的な情報を知っておく必要があります。生理管理ができるアプリやノートに記録する習慣をぜひ、身につけてください」(池袋真先生・以下同)
知っておきたい生理の基本情報

・生理が始まった日から次の生理が始まる前日までの期間を指す『生理周期』

・次の生理が始まる約2週間前の『排卵日』

・一番最近の生理が始まった日が『最終生理日』

・どれくらいの頻度で生理用品を変えているかなどでチェックする『経血量』

・色や形などの『経血の状態』

・理由が分からず出血している『不正出血』の有無

生理の情報と貧血の症状でジャッジする

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「かくれ貧血を定義づける明確な項目設定がないため、自分自身の生理情報と合わせて、いわゆる貧血の症状の有無で調べることになります」
生理情報からチェック

□1時間に1回のペースで生理用品を替えている

□日中も夜用の生理用品を使っている

□寝ている間に経血が漏れていることがある

□生理の期間が長い

□生理と生理の間にも出血がある(不正出血)

主な貧血の症状をチェック

□疲れやすい

□立ちくらみやめまいが起こることがある

□慢性的に頭痛が起こる

□眠れないことがある

□イライラしたり、落ち込みやすかったり、メンタルが不安定気味

ひとつでもチェックが入る場合はかくれ貧血の可能性があります。セルフケアを始める前に、まずは婦人科を受診しましょう。

かくれ貧血の原因を調べてから対策する

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「かくれ貧血の可能性がある場合は、セルフケアを始める前に原因を探ることが重要になります。

例えば、トイレに行く頻度は一般的には2時間に1回のペースなのですが、生理期間は1時間に1回は行かないと経血の漏れが心配になる場合は、経血の量が多いことが考えられ、それが貧血の症状につながっている可能性があります。ということは、経血の量が多くなっている理由を知ることが、かくれ貧血の対策になります。

例えば、婦人科の診察や超音波検査で原因を調べた際、子宮筋腫や子宮腺筋症、子宮内膜ポリープがあると分かることもあります。子宮筋腫などは経血量が多くなる原因になります。また不正出血がある場合には、子宮内膜の検査を行い精査が必要なケースもありますし、体内の鉄の状態を知ることができるフェリチン量を測る、ホルモンの状態を調べるなど、血液検査などを行うなど、適切な対応をいたします。

かくれ貧血の原因には病気が隠れている可能性もあるため、自己判断はせず、婦人科を受診して原因をきちんと調べましょう。

そして、日々の生活の中でセルフケアを実践するためにも、かくれ貧血につながっている原因を知ることは必要ですので、気になることは遠慮せず、医師に質問してください」

不足しがちな鉄分をきちんと補う

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「女性の身体は1ヶ月に1回、卵巣から卵子を排出し、それに合わせて子宮内膜を厚くします。卵子が受精しなかった場合はその子宮内膜が不要になるためはがれて、経血として体外に出ていきます。生理のたびに血液が外に出ていることを考えると、その分きちんと補っていくことがセルフケアになります。そこで必要になる栄養素が鉄分です。

体内にある鉄分のうち約65%は血液中のヘモグロビンの構成成分となり、酸素運搬をする働きがあります。生理がある女性の場合、年齢によって多少の差はありますが、1日に10~12mgが必要だと言われています。

鶏や豚のレバー、あさり、小松菜、ほうれん草などの鉄分を多く含む食品を積極的に食べること、サプリメントを活用して補うのもおすすめです。栄養素の中でも鉄分は不足しがちなので、意識して取り入れるようにしてください」

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池袋真(いけぶくろ・しん)先生
●日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医、日本思春期学会性教育認定講師、日本メンズヘルス医学会テストステロン治療認定医。福岡大学医学部医学科卒業後、昭和大学医学部産婦人科学講座に入局。『女性医療クリニックLUNA』にて、婦人科をはじめ、トランスジェンダー外来の診療を行っている。
フェムテックtv
株式会社ツインプラネットが運営するフェムテック情報共有サイト。《毎日をイキイキと、自分らしく過ごす》ため、《自分のカラダについての“知らなかった”をなくす》ことを目的に、女性の健康に関するコンテンツを公開しています。
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木川誠子(きがわ・せいこ)●ライフオーガナイザー1級、アロマ心理の資格を保持。出版社勤務を経て2009年に独立。編集者・ライターとしての経験を活かし、ライフスタイルを仕立てる(tailor)を意味するライフスタイラーとして、美容や食など様々な角度からライフスタイルの情報を発信。ライフスタイルは感性や感覚、体験などで構築されて、ひとりひとり異なるもの。自分自身で感じた感覚を大切に、独自の体感や実感を取り入れながら、雑誌やWEBメディア、カタログなどでの執筆活動をはじめ、メーカーブランディングなども行う。また、姉妹で、完全予約制のプライベートショップ「KIRA CLOSET」を主宰し、ワークショップや食事会を企画、開催。食事会でのメニューはお手軽でありながら、さり気ないおもてなし感が特徴で、レシピは定期的にメディア掲載中。

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