埼玉県行田市の古代蓮の里で、今年も田んぼアートが見頃を迎えています。今回の主役は、大人気アニメ「劇場版『鬼滅の刃』無限城編」の主人公・竃門炭治郎。世界最大規模を誇るこの田んぼアートに、全国からファンが駆けつけ、地上50メートルの行田タワーは最大4時間待ちという異例の盛況ぶりを見せています。
鮮やかに浮かび上がる炭治郎の姿

約2.8ヘクタールという広大な水田に描かれた炭治郎の姿は、まさに圧巻の一言。緑、紫、黄、白など古代米を含む7種類の稲を使い分けて表現された緻密なアートは、まさに日本の農業技術と現代アニメ文化の融合を象徴する光景です。
映画「劇場版『鬼滅の刃』無限城編」の第一章が公開された7月18日には、午前7時の開館前から約40人が列を作るという熱狂ぶり。来館者数は例年の2~3割増となっており、地域経済への波及効果も期待されています。
地域が一丸となって取り組む「農アート」
行田市の田んぼアートは、地域の農家の皆さんと市民ボランティア、そして行政が一体となって作り上げる協働プロジェクト。毎年異なるデザインで話題を集め、今では行田市の夏の風物詩として定着しています。
単なる観光スポットを超えて、農業の価値を再発見し、地域の絆を深める場としても機能しているこの取り組み。子どもたちが稲作について学ぶ機会や、都市部の人々が農村の魅力に触れる場としても重要な役割を果たしています。


アクセス&観賞情報
古代蓮会館 行田タワー
- 住所:埼玉県行田市小針2375-1
- 営業時間:午前7時~午後7時(入館は午後6時30分まで)
- 展望料:大人500円、小人(小・中学生)200円
- アクセス:JR行田駅から市内循環バス「観光拠点循環コース」で約15分
人気の高まりにより、土日祝日は特に混雑が予想されます。早朝または夕方の時間帯での来訪がおすすめです。
行田の田んぼアートは、日本の伝統的な農業と現代のポップカルチャーが見事に調和した、まさに「日本のローカルを楽しむ」体験そのもの。夏休みの特別な思い出づくりに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
参照元
- 埼玉新聞「世界最大規模…竃門炭治郎の姿、鮮やかに 行田の田んぼアートが見頃」: https://saitama-np.co.jp/articles/149212
- 行田市公式X:https://x.com/Gyoda_PR/status/1945711136818839785