なるべく決まった時間に服用する、休薬期間を設けるなど、一般的な薬とは少し違った飲み方をする『低用量ピル』。効果的に服用するためにも、正しい知識を身につけたうえで、使用方法をしっかりと守ることが大切です。今回は、『低用量ピル』の基本的な飲み方や、気をつけたいポイントについて説明します。
『低用量ピル』の基本的な飲み方
『低用量ピル』の飲み始めはいつ?
また、初めて『低用量ピル』を避妊目的で服用する場合、2通りの始め方があります。
・生理初日から飲み始める“Day1スタート”
生理の初日から飲み始める方法。服用当日から避妊効果が期待できます。ただし、生理5日目までに服用の開始ができなかった場合、排卵を抑制できない可能性が高くなり、避妊効果が薄れてしまうといわれています。
・週末に生理が重ならない“Sundayスタート”
生理が始まった最初の日曜日から飲み始める方法。週末に生理が重ならないので、週末は快適に過ごしたい方に合う飲み方です。Sundayスタートの場合は、新しいシートの1週間目は避妊効果が発揮されない可能性があるため、ほかの避妊法の併用が必要になります。
21錠タイプと28錠タイプの違いって?
・21錠タイプ
21錠タイプは、1シート21錠すべてにピルの成分が含まれている実薬です。21日間、1日1錠を服用したあと、7日間は薬の服用をお休みします。この7日間が終わったら、新しいシートに移ります 。個人差はありますが、薬の内服をお休みしてから3~4日目に月経が起こります。
・28錠タイプ
28錠タイプは、最後の7錠が女性ホルモンの含まれていない偽薬 です。1シートすべての錠剤を服用したら、服用を休まず翌日から続けて新しいシートに移ります。服用習慣を維持しやすいため、休薬期間明けの飲み忘れを防止できることが特徴です。
飲み忘れた場合はどうすればいい?
飲み忘れが2日以上(前回の服用から48時間以上)の場合は、処方された『低用量ピル』の種類と、どの部分(第何週目)で飲み忘れたのかによって対処法が異なります。必ず担当医に報告・相談をしましょう。28錠シートの偽薬を飲み忘れた場合は問題ありません。
『低用量ピル』の服用で注意したいことは?
また、『低用量ピル』の服用で血栓症(血管のなかに血のかたまりができること)のリスクが高まることが分かっています。発症の確率は非常にまれですが、定期的な血液検査や血圧の測定が必要です。
35歳以上で1日15 本以上の喫煙者や前兆のある片頭痛ある方は、飲んではいけません。
『低用量ピル』は正しい服用方法を守ってこそ効果が期待できるもの近年はインターネットで簡単に手に入れられる『低用量ピル』もありますが 、本物のピルであるという保障はありません。必ず担当医の十分な診断やカウンセリングを受けてから検討することをおすすめします。
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