カラフルでスタイリッシュなデザインのカード入れや財布。これらの“素材感”に見覚えはないだろうか……? 実は、すべて段ボールでできた一点物のアイテムなのだ。製作・販売を行っている『Carton(カルトン)』の島津冬樹さんは「グラフィックが好きで、流通に使われる段ボールの柄がおしゃれだなと思い、あるとき自分の財布を使用済みの段ボールでつくってみたところ、トリミングされプロダクトになるとかっこいいと感じたんです」と話す。改良を重ね、2009年から販売すると大きな反響があり、さらに魅せられていったそう。
その後、島津さんは「ものを運ぶツールである段ボールにも物語がある。捨てられた不用なものから大切に使うものへと、意識が変化する人を増やしたい」と考えるようになった。「『Carton』が自分のアイデアを生かしてものをつくるきっかけになれたら。いつか、“不用なもの”という存在がこの世界からなくなったらいいなと思っています」。
\ここがオススメ/
リペアも、オーダーも、可能。
公式サイトでは長財布の外側と内側を分離して修理する方法を公開中。また、要望に応じた段ボールによる製作依頼も受け付けている。
Carton 各アイテム
27か国以上で集められた段ボールを使ってつくられた、財布などのアイテム。オンラインショップのほか、『SOUVENIR FROM TOKYO』などで販売中。2018年、『Carton』のドキュメンタリー映画も公開された。●カード入れ・ペンケース/2160円、小銭入れ/2700円、名刺入れ/3780円、財布/7560円、長財布/1万800円(Carton http://carton-f.com)