こんにちは! 『ハピキラFACTORY』の正能茉優です。この連載では、女性に流行りのモノ・コトが「女性のココロをつかむ理由」を分析して、地方創生に活かせないものかと検討中……♡
今月は、国内外で人気の焼肉店『ふたご』のケースをもとに、イマドキ女子がグッとくる「輸出からの、逆輸入」という形について考えたいと思います。
先日、東京を中心に日本でも大人気の焼肉店『ふたご』のニューヨーク店に行ってきました。日本では大衆的な雰囲気の中で食べる、鉄板からはみ出るほどの大きな「はみ出るカルビ」が有名ですが、ニューヨークの店舗は料理もフロアも日本とは大きく違うラグジュアリーな雰囲気。日本と変わらない上質な肉と日本らしいていねいなサービスで、現地在住の日本人やニューヨーカーに高く評価され、なんと、2017年のニューヨーク版ミシュランガイドでも紹介されたほど。そんな反響を受けてなのか、今年の8月、東京・新橋に、このニューヨーク店のコンセプトや世界観を用いた『YAKINIKU FUTAGO 37 West 17th St.』がオープンしました。通常の『ふたご』とは一線を画する雰囲気とラインナップで、これが今、女性たちの心をぐっとつかんでいます。
このように、日本のものをあえて一度海外に出し、箔をつけてから別ブランドとして戻すこの形は、どうして女性たちの心をつかむのか? それは「分かるのに、新しい」「知らないのに、知っている」というバランスがいいから。このバランスがいいと、安心して行きやすいうえに、人にも魅力が伝わりやすく、SNSでもリアルでも発信しやすい。だから「輸出からの、逆輸入」なんです。
地方自治体の皆様、「地元にある、これはイケる」というものをパリやニューヨークなどの女性受けしそうな海外に輸出してみませんか? 例えば、香り高いことで有名な徳島県の「木頭ゆず」はパリで大人気になったことをきっかけに、 東京でも流行の兆しを見せています。「輸出&逆輸入」には、そんなシンデレラストーリーの可能性があるのです。
今月のIGPを「地方創生」に活かすなら……?
ニューヨーカー×秋刀魚!?
加工されていない一次産品こそ、イケてる場所での「輸出&逆輸入」で商品価値を高めてみては?
ハピキラ’S EYE!
金沢駅の駅ナカの日本酒のお店で飲んだ「能登路」。お米づくりからお酒づくりまでを一貫してやっている酒蔵さんのお酒だそうです。こんなサードウェーブコーヒーのような日本酒の形、大事に造られている感じがして素敵!!
ハピキラ’S WORK!
母校SFCと長野県・小布施町でのプロジェクト開始!
母校である「慶應義塾大学SFC」と長野で一番小さなまち「小布施町」がコラボして、新しいプロジェクトを始めることになりました! テーマは「We prototype the future.」。小布施を舞台に、日本や世界で今後起こりうる課題を解決するような、新しい取り組みを生み出していこうという企画です。自由な発想を持った学生さんとプロジェクトができるのが、とても楽しみ! 小布施がまた新たな形で元気になったらいいな。応援してくださる皆様に感謝して、今月もハッピーに頑張ります♡
IGP……ハピキラによる「イマドキ女子が(I)グッとくる(G)ポイント(P)」を略した造語。