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『道の駅阿蘇』スタッフ|『道の駅阿蘇』総合案内チームが選ぶ、道の駅をつくる本5冊

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留学生として日本にやってきたリモージュ・フランクさんは、熊本や日本の自然や伝統文化に惹かれ、それを発信できる仕事として『道の駅阿蘇』の広報担当に。「情報発信は、受け手とのコミュニケーション」と語るフランクさんと、チームメンバーの原田恵佳さんが選ぶ5冊とは。

『道の駅阿蘇』総合案内チームが選ぶ、道の駅をつくる本5冊

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(左上から時計回りに)1.『自由すぎる公式SNS「中の人」が明かす 企業ファンのつくり方』/2.『寄り添うツイッター ─わたしがキングジムで10年運営してわかった「つながる作法」』/3.『最新SEO完全対策 成功の指南書 ─結果を出し続けるこれからの手法』/4.『likeable SOCIAL MEDIA』/5.『Tourism Innovation ─Technology,Sustainability and Creativity』 
 日本人に向けた情報発信と外国人に向けるそれには、若干違いがあります。日本人向けの情報発信については、原田さんら日本語担当スタッフがある程度ベースをつくっていました。最初に挙げる3冊は、彼女が広報を始めた際に参考にした本。『最新SEO完全対策 成功の指南書』は、知識ゼロからSEO対策に臨んだ際に読んで、まだすべての技術を使いこなせるほどではないものの実践的な内容だったそうです。

 ツイッターを始めることになり、運用方針として指針になるものをと見つけたのが『寄り添うツイッター』です。優しい印象のタイトルどおりの内容で、基本的な心構えについて学んだと話していました。
『自由すぎる公式SNS「中の人」が明かす 企業ファンのつくり方』は、企業のツイッター運用をさらに詳しく知るために読んだ本です。担当者たちが少人数でトライ・アンド・エラーを繰り返しながら確立した手法を知れたのは、励みにもなりました。

 外国人向けの情報発信については、僕自身の「外国人観光客だったら日本や阿蘇のこんなところが好きだろう」という感覚を大事にしています。手応えがあると思うのは、やっぱり阿蘇ならではの自然や伝統文化について発信したときですね。とくにお祭りの記事は、神秘的な白装束や豪快な火振り神事などの写真の効果もあるのか人気があります。
 そういった情報を、より親近感を持って受け取ってもらうために参考にした本が『likeable SOCIAL ME
DIA』です。SNSでのブランディングについての本ですが、「ていねいに構えすぎず、少し砕けたぐらいの口調で話して親近感を持ってもらうのがいい」と述べられていたのは印象的で、今もそのようにしています。また実践しているのは、悪いコメントにもきちんと対応すること。なぜ悪く受け取ったのか、こちらでも調べてきちんとお返事をすることで、我々は誠実なのだと知ってもらえます。以前、野焼きについて記事にしたときに、「自然破壊だ」という反応があったのですが、ていねいに説明して理解してもらえました。

『Tourism Innovation』は、サスティナブルな観光は、どのようにつくりあげていったらいいのかということが書かれた本です。研究書のような密度で読み応えがあります。僕は阿蘇の自然や文化に惹かれてここで暮らし、働いています。それらを後に残せる観光とは何かを、常に考えながら情報発信をする指標になっています。

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熊本県阿蘇市にある『道の駅阿蘇』の広報を担当する、リモージュ・フランクさん(左)と原田恵佳さん(右)。フランス出身のフランクさんは道の駅の看板スタッフで、広島県出身の原田さんは勤続10年になるベテランスタッフ(現在は産休中)。海外への発信なども積極的に行っている。
photographs by Yuichi Maruya text by Sumika Hayakawa
記事は雑誌ソトコト2021年11月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

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