保坂幸德さんが選ぶ、道の駅をつくる本5冊
そんな私の思考の根本にある本は「義」「仁」「礼」といった、考え方の礎となる書籍『武士道』で、事業やイベントを行ううえでの考え方は『原因と結果の法則』から学びました。何かがうまくいかない時、私たちは周りに原因を求めがちですが、そうではなく自分の中にある原因を冷静に分析しないと先に進めない、ということが書かれています。企画段階では、面倒なことが降り注ぐこともあります。でも、それは自分が「やりたい」と動き出したからこそ起こっていることです。それを受け止め、あきらめずに取り組み続ける。そうすれば仲間も増えるし、共感の論が広がっていくと思います。
「狩猟とサウナ」を開催するまでには、反対意見もありました。その時に思い出し、自分の行動の指針にしたのが『相対性理論を楽しむ本』です。これは物理がテーマですが、他者の理解のきっかけになりました。特に、光を介した見え方を例に「置かれた場所によって見え方が違う」と説明している箇所には、世の中も同じだと共感。意見が合わないと、自分の意見や見方を相手に強要してしまいがちですが、それでは相手は動きません。時間の感覚や仕事の流れ、ものの見方は人それぞれ。だから、イベントを企画する時は地元の人たちと同じ目線に立ったうえで、提案をする必要があります。同じスタンスで動き、成果を見せないと、地域のコミュニティは納得しないです。地元の人と共に行動し、共に結果を出すことを大切にしながら、今後も活動を続けていきたいです。