小さい頃から肌が弱い私。冬が終わり、ようやく乾燥から逃れられるかと思いきや、また肌荒れを繰り返しはじめました。基礎化粧品を見直してもだめ。慢性化してきた肌荒れに、薬を塗るのも疲れ始めた頃……ふと思い立ち、はじめて漢方薬局に行ってみました。
肌荒れが治らない
それなのに、30代を迎え「あれ??」
なにかのきっかけで出た湿疹がなかなか治らず、肌荒れが常態化するようになりました。わたしの場合、顔に出ることが多いので余計にストレスです。この春も、3週間ほど続く肌荒れに悩んでいました。
「さて、これはどうしたものか……。」
薬や基礎化粧品よりも大事なこと
「外からどんないいものを塗るよりも、内側から解決したほうがいいのでは?」
そんな気持ちが沸き上がりました。薬を塗って症状は一時的に治まっても、根本的な解決にならないことも知っていました。
「体質を改善したい」
そう思い立ち、ずっと気になっていた漢方薬局を調べ始めました。
はじめて漢方薬局へ
近くを通った時に、勇気を出してお店の扉を開いてみました。
「はじめてなんですが……」
お店に入ると、優しそうなスタッフさんが出てきました。
漢方薬局のスタッフ まずカウンセリングをして、ご説明と処方の提案とで1時間から1時間半ほどかかりますが大丈夫ですか?
皮膚科ではいつもささっと薬を処方されて終わりなので、しっかり話を聞いてもらえるなんてありがたい。
カウンセリングと説明・処方
漢方薬局の先生 子どものころから今までの肌の調子は? 日頃の生活習慣はどんな感じ? 生理や便通はどうですか?
見た目や話し方などもじっくり見られつつ、ひととおり質問が終わると、
漢方薬局の先生 肝臓かな……。
わたしの根本の問題は「肝臓」という仮説を立ててくれました。
「え、肝臓!?」
私の場合、肝臓のことで健康診断で引っかかったことはありません。
西洋医学と東洋医学、そのアプローチの違い
おもしろかったのは、肌の不調は「肝臓」が原因で起こる一つの症状に過ぎず、例えば朝起きられないことや身体のむくみなど、ほかの悩みの多くも同じ原因からきているということでした。
「継続すればほかの悩みも解決するかもしれない。」
そう思うと、希望が湧いてきました。処方されたのは2種類の薬。専用に作ってくれた漢方ブレンドと、疲れをとる滋養強壮剤。お値段は1ヶ月で15,000円ほど。これで塗り薬やいい化粧水を買わなくて済むのなら、安いものです。また、控えたほうがいい食べ物や飲み物も教えてくれました。
2ヶ月通ってみて
これまで布団の中でぐずぐずしては、起きてもしばらくぼーっとしていたのですが、「シャキ!」と目覚めた時は驚きました。水の飲みすぎも注意されたので、喉が渇いた時に必要なだけ摂るようにすると、心なしか身体も軽く感じました。
肌の調子は徐々にですが、改善してきているようです。1ヶ月の薬が切れた時、すぐに薬局に行けず1週間ほどブランクが空いてしまったのですが、再開するとやはり調子がよくなる。
30歳を過ぎてから急に疲れやすくなり、見直し始めたセルフケア。食事や運動のほかに、漢方もプラスして、自分の身体をいたわる気持ちもぐんと高まりました。
まずは1年続けてみようと思っています。
文:のどか いづみ