肌荒れに悩む30代女性ライターが、初めて漢方薬局に通ってみた話

肌荒れに悩む30代女性ライターが、初めて漢方薬局に通ってみた話

2022.05.07

小さい頃から肌が弱い私。冬が終わり、ようやく乾燥から逃れられるかと思いきや、また肌荒れを繰り返しはじめました。基礎化粧品を見直してもだめ。慢性化してきた肌荒れに、薬を塗るのも疲れ始めた頃……ふと思い立ち、はじめて漢方薬局に行ってみました。

肌荒れが治らない

小さい頃、アトピーもちだったわたし。エビやカニなど食べられない食材もあり、親には心配をかけました。学生時代は食物アレルギーはなくなってきたものの、何かのきっかけで湿疹が出て、かゆみで眠れないことも。二十歳を過ぎたころからようやく深刻な症状はなくなり、検査でも代表的なアレルゲンの反応はみられなくなりました。

それなのに、30代を迎え「あれ??」

なにかのきっかけで出た湿疹がなかなか治らず、肌荒れが常態化するようになりました。わたしの場合、顔に出ることが多いので余計にストレスです。この春も、3週間ほど続く肌荒れに悩んでいました。

「さて、これはどうしたものか……。」

薬や基礎化粧品よりも大事なこと

webbiz/photoAC

皮膚科で処方してもらった塗り薬でも、なかなか症状が治まりません。基礎化粧品を見直そうと、ドラッグストアで相談したり、サンプルを試してみたりしました。しかし一向に良くならず、疲れ果てた末にふと思い浮かんだのが漢方でした。

「外からどんないいものを塗るよりも、内側から解決したほうがいいのでは?」

そんな気持ちが沸き上がりました。薬を塗って症状は一時的に治まっても、根本的な解決にならないことも知っていました。

「体質を改善したい」

そう思い立ち、ずっと気になっていた漢方薬局を調べ始めました。

はじめて漢方薬局へ

シルバーブレット/photoAC

漢方薬局って、高級な高麗人参のドリンクを売っているような、ちょっと入りづらい印象がありました。噂にも聞かないし、通っている知人もいません。とりあえずgoogle mapで「漢方薬局」と検索してみたところ、近くに昔から続く漢方薬局があることを知りました。

近くを通った時に、勇気を出してお店の扉を開いてみました。

「はじめてなんですが……」

お店に入ると、優しそうなスタッフさんが出てきました。

漢方薬局のスタッフ まずカウンセリングをして、ご説明と処方の提案とで1時間から1時間半ほどかかりますが大丈夫ですか?

皮膚科ではいつもささっと薬を処方されて終わりなので、しっかり話を聞いてもらえるなんてありがたい。

カウンセリングと説明・処方

先生にはとても細かい質問をたくさんされました。

漢方薬局の先生 子どものころから今までの肌の調子は? 日頃の生活習慣はどんな感じ? 生理や便通はどうですか?

見た目や話し方などもじっくり見られつつ、ひととおり質問が終わると、

漢方薬局の先生 肝臓かな……。

わたしの根本の問題は「肝臓」という仮説を立ててくれました。

「え、肝臓!?」

私の場合、肝臓のことで健康診断で引っかかったことはありません。

西洋医学と東洋医学、そのアプローチの違い

(写真:jreika/shutterstock)

西洋医学では「悪い」と診断した時にはじめて治療が始まりますが、東洋医学では「弱い」と診断したところから治療が始まるそうです。つまり、私は「肝臓が弱いのでは」と診断されたのです。

おもしろかったのは、肌の不調は「肝臓」が原因で起こる一つの症状に過ぎず、例えば朝起きられないことや身体のむくみなど、ほかの悩みの多くも同じ原因からきているということでした。

「継続すればほかの悩みも解決するかもしれない。」

そう思うと、希望が湧いてきました。処方されたのは2種類の薬。専用に作ってくれた漢方ブレンドと、疲れをとる滋養強壮剤。お値段は1ヶ月で15,000円ほど。これで塗り薬やいい化粧水を買わなくて済むのなら、安いものです。また、控えたほうがいい食べ物や飲み物も教えてくれました。

2ヶ月通ってみて

朝晩欠かすことなく薬を飲み、言われた食べ物も無理ない範囲で減らすようにしました。そしていち早く変化が起きたのは、肌ではなく朝の調子。

これまで布団の中でぐずぐずしては、起きてもしばらくぼーっとしていたのですが、「シャキ!」と目覚めた時は驚きました。水の飲みすぎも注意されたので、喉が渇いた時に必要なだけ摂るようにすると、心なしか身体も軽く感じました。

肌の調子は徐々にですが、改善してきているようです。1ヶ月の薬が切れた時、すぐに薬局に行けず1週間ほどブランクが空いてしまったのですが、再開するとやはり調子がよくなる。

30歳を過ぎてから急に疲れやすくなり、見直し始めたセルフケア。食事や運動のほかに、漢方もプラスして、自分の身体をいたわる気持ちもぐんと高まりました。

まずは1年続けてみようと思っています。

文:のどか いづみ