【THATʼS FASHION WEEKEND SPRING EXHIBITION 2022】 選ばれるファッションの鍵はSDGs。サスティナブルな試みが新たな価値を創造する

【THATʼS FASHION WEEKEND SPRING EXHIBITION 2022】 選ばれるファッションの鍵はSDGs。サスティナブルな試みが新たな価値を創造する

2022.04.09

SDGs ✕ ファッションの流れを体感するイベント「THATʼS FASHION WEEKEND SPRING EXHIBITION 2022 」が4月5日、銀座エストネーション3階フロアで開幕した。サスティナブルなファッションを体現する試みとして、人気ブランドから提供された在庫商品を作品制作素材に、ファッションを学ぶ大学生がアップサイクルに挑戦。完成した約70アイテムが展示、販売されています。5日のメディア向けオープニングイベントでは、アパレル業界のトップランナーや大学生が登壇するトークショーに加え、大学生の作品を対象にアップサイクルアワードの表彰が行われました。イベントは4月18日まで、入場無料。


イベントの詳細はこちら:https://thatsfashionweekend.com/exhibition

Z世代が考えるサスティナブルファッション

「私たちの世代ではSDGsへの意識はもう当たり前になっているのかなと思います。洋服を買う時も私は結構意識して選んでいます」。大学生の本音が会場の雰囲気を一気に変えました。31校、79名の学生が制作したアップサイクル作品を前に学生たちがSDGsなファッションについて思いを語った。ファッションやビューティーニュースを配信するWWDJAPAN 村上要編集長と大学生のトークセッションからイベントはスタート。


「どんな部分を意識していますか」との村上編集長からの問いかけに、学生たちからは『自然への配慮』『労働環境』『サスティナビリティー』などSDGsのテーマに関わるキーワードを中心に盛り上がりをみせました。

「大量生産、大量消費のファストファッションの背景を思うと、資源や労働者の人権が守られていないものは選びたくない」

「あえて古着を選んでいます。デザインや縫製もヴィンテージは長く着られる工夫があって面白い」

「最近はジェンダーレスな洋服を結構買うことが多いです。もし自分が着なくなった時に捨てるのではなく性別関係なく人に譲れるから」

学生たちの深い考えに村上編集長も興味津々。ファストファッションブランドも素材選びや労働環境の透明性、社会課題に取り組む姿勢が現代に置けるブランドイメージの向上には欠かせない要素になっていることを紹介。学生たちのメッセージに対して「それぞれの価値観をしっかり持っていることがとっても素敵ですね。」と未来のアパレル業界を担う若者の活躍に期待を込めてエールを送りました。

アパレル業界で課題をシェア。目指すのはファッションとSDGsの良好関係

続いてエストネーション ウィメンズディレクターの藤井かんなさんとソトコトの井上尚子副編集長が『ファッションとSDGs』をテーマに対談。学生たちのトークセッションから刺激を受け、熱量そのままにファッション業界を取り巻く環境意識の変化について語り合いました。

話題は日常生活とは切っても切れない社会課題『プラスチック問題』へ。アパレル業界における脱プラスチックへの流れについて、藤井さんはエストネーションが取り組むプラスチックのリユース・リサイクルについて紹介。多種多様な企業間の提携により循環経済(サーキュラーエコノミー)の実現に向けて試行錯誤を続けていること、さらに将来的には業界全体で取り組みを共有することで、ファッションとSDGsの良好な関係性を高めていくことを目標に掲げました。

注目のインフルエンサーや世界的アーティストともコラボレーション

イベントにはモデルで自身のファッションブランド「cLa’m」のディレクターを務める小室安未さんも登場し、ファッションやスキンケアへの思いを語りました。会場には小室さん他、注目を集めるインフルエンサーのアイテムや人気ブランドが合わせて出展。業界の垣根を超え、SDGsに取り組む飲食、建築、ツーリズム企業の活動展示やソトコトの紹介ブースなども設けられた。にぎやかな会場を盛り上げるイベントテーマソングにはカナダ出身のシンガーソングライター the weekndのヒット曲"sacrifice"が起用。
the weekndとのコラボレーションを記念してユニバーサルミュージックより井口昌弥執行役員もトークショーに登壇し、音楽とファッションの関連性についての見解を述べた。

ファッションの力で日本を元気に。世界にはばたく若者をサポート

オープニングイベントのフィナーレとしてアップサイクルアワードを表彰。「東急プラザ賞」「マイナビ学生の窓口賞」「エストネーション賞」「ソトコト賞」「THAT’S FASHION WEEKEND賞」が発表されました。

各賞の受賞者に目録とともに今後の創作活動へのサポートが提案された。「ソトコト賞」は杉野服飾大学1年の長沼杏奈さんが制作したチェック柄スカートが受賞。選定に当たった株式会社ソトコトプラネットの小澤 仁裕副社長COOが目録を贈呈するとともに、ソトコトとタイアップしたコラボ企画などを提案。表彰にあたって「廃棄されるかもしれないが人気や魅力ある素材、生地、柄を組み合わせて再びアイテムに光を当てて世の人に『欲しい』『購入したい』と思わせる試みが面白い。私たちメディアの文章や写真を構成して『世の中を再編集して面白くする』というアクションに通じる部分を感じました」と講評しました。

THAT’S FASHION WEEKENDイベントプロデューサー菅野充さんは「イベントは昨秋に開催した初回に続き今回は2回目、前回のイベントで在庫となった商品を各ブランドから提供を受け、実験的な試みとして学生にアップサイクルしてもらいました。このようなサスティナブルな流れで若者にファッション、そしてSDGsを感じてほしい。そんな狙い通りのイベントにできたと思います。」と躍動する学生たちの姿に笑顔をみせていました。

今後は地方創生への思いを込めて9月に北九州、10月に札幌、11月に渋谷と各地を回りながらのTHAT’S FASHION WEEKENDを開催予定。引き続きファッション業界の未来を担う若手をサポートするとともに、イベントの売上の一部を新型コロナウイルスの治療にあたる医療従事者に寄付されます。

菅野さんは「ファッションの力で日本を元気に。いつか日本を、そして世界を代表するファッションイベントになれるよう成長を続けていきたい。」と話しました。


各賞受賞者
・「東急プラザ賞」文化学園大学 西村茉耶さん
・「マイナビ学生の窓口賞」文化学園大学 中村胡桃さん
・「エストネーション賞」慶応義塾大学 長瀬唯さん
・「ソトコト賞」杉野服飾大学 長沼杏奈さん
・「THAT’S FASHION WEEKEND賞」文化学園大学 鶴田滴さん