テクノロジーで「SDGsという共通言語」に注力する―情熱とフットワークで挑むソフトバンクの取り組み

特集 | 第2回ソトコトSDGsアワード2022 | テクノロジーで「SDGsという共通言語」に注力する―情熱とフットワークで挑むソフトバンクの取り組み

2022.12.22

通信キャリアとして私たちの身近な存在であるソフトバンク。ソフトバンクは通信事業者としての強みを活かして、さまざまなSDGsの取り組みを進めています。自社だけでなく、取引先やパートナー企業、ユーザーなどあらゆるステークホルダーを巻き込んで、サスティナブルな社会の実現を目指す、というソフトバンクの取り組みについて、同社の齊藤さんにお話しをうかがいました。

「情報革命で人々を幸せに」する。通信事業者としての強みを生かし、持続可能な社会に向けて、6つの重要課題を特定。

ソトコト 企業のSDGsに向けた活動が注目される昨今ですが、ソフトバンクの定めるSDGsのテーマや、実際に行なわれている活動について、本日はお話をうかがいたいと思います。

齊藤 剛さん(以下、齊藤) ソフトバンクは、「情報革命で人々を幸せに」という経営理念を掲げています。ソフトバンクは、通信事業を主力としている企業であり、テクノロジーを通じて、社会課題を解決し、人々の暮らしを良くしていくことが使命であると考えており、そのために6つのマテリアリティ(重要課題)を掲げています。

・DX(デジタル・トランスフォーメーション)による社会・産業の構築
・人と情報をつなぎ新しい感動を創出
・オープンイノベーションによる新規ビジネスの創出
・テクノロジーのチカラで地球環境へ貢献
・質の高い社会ネットワークの構築
・レジリエントな経営基盤の発展

今回はそのなかから「テクノロジーのチカラで地球環境へ貢献」の取り組みについてお話しさせてください。

私たちは、地球環境問題について、

・気候変動への対策
・サーキュラーエコノミーの構築
・自然エネルギーの普及


という主に3つのSDGs創出価値を定めて取り組んでいます。

気候変動対策としてのCO2削減、サーキュラーエコノミーの構築、自然エネルギーの普及。3つの取り組みについて聞く

ソトコト では、まず最初に気候変動への対策についてうかがいたいと思います。

齊藤 ソフトバンクは通信事業をメインとしており、全国に多数の基地局を設置しネットワークを構築しています。この基地局が消費する電力量は、ソフトバンクの使用する電力量の約6割相当を占めており、年間68万tものCO2を排出しています。

日本政府は、カーボンニュートラルに対して、2030年までにCO2排出量の46%削減、2050年に0%にすることを目標として定めています。企業が排出するCO2をはじめとする温室効果ガスは、Scope(スコープ)1、2、3という3つに分類されており、Scope1が、事業者自らによる温室効果ガスの直接排出、Scope2が、他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出、Scope3がそれ以外の間接排出となっています。ソフトバンクは、Scope1、2について2030年までにゼロにし、Scope3について2050年までにゼロにすることを目指しています。

ソトコト 具体的には、どのようにしてCO2の排出量をゼロに近づけていくのでしょうか。

齊藤 現在の取り組みとしては、“非化石由来の電力の導入”があります。非化石由来の電力とは、その名の通り、再生可能エネルギーを含めた発電に化石燃料を使用していない、CO2を排出しない電力のことです。この非化石由来の電力を基地局を稼働させるための電力の70%分の活用を目指して取り組んでいます。それだけでなく、テクノロジーを活用した省エネルギーの推進や高効率の次世代電池の開発などにも積極的に取り組んでいます。

ソトコト 国の目標にも定められていますが、CO2の実質的な排出量をゼロにするというのは、とても大きく困難な部分もある取り組みだと感じます。

齊藤 もちろん、簡単な目標ではありません。しかし、まずは目標に向けて旗を掲げることが大事だと考えています。ソフトバンクは多くのお客様やパートナー企業のおかげで、成長し続けることができていますが、その根幹には、会社のDNAであるソフトバンクバリューとして、「スピード」や「執念」が息づいており、情熱と素早い意思決定やアクションで、問題解決に動いています。

ソトコト では次に、サーキュラーエコノミーについてお話しいただけますか。

齊藤 サーキュラーエコノミー(循環型社会)の分野では、携帯電話のリユース、リサイクルに力を入れています。現在、日本国内の約3000あるショップの店頭で、古い携帯電話の回収を積極的に進めており、2020年から2025年までに1000万台を回収することを目標としています。古い携帯電話のなかには、レアメタルが使われており、使われていない携帯電話などに埋もれているレアメタルを“都市鉱山”と世間的には称されたりもしています。携帯電話などの精密機器を作るためには、たくさんのレアメタルが必要であり、レアメタルの資源保護やレアメタル起因の紛争を抑制するために、携帯電話の回収を強く推進しています。

ソトコト 確かに、私の家にも使わなくなった携帯電話がいくつかありますね。

齊藤 携帯電話には個人情報が多く含まれますので、提供することに抵抗をおぼえる方も少なくないかと思います。しかしながら、ソフトバンクでは、回収した携帯電話は、すべて初期化し、データの流出や流用が決してできないセキュリティのもとで万全を期して回収しているので、安心してお持ちいただければと思います。

ソトコト 自然エネルギーの普及については、どのような取り組みをされているのでしょうか。

齊藤 ソフトバンクは、子会社にSBパワー(株)という再生可能エネルギーの電力小売りを主な事業とする企業を有しています。ソフトバンクが使用する電力だけでなく、取引先やパートナー企業にも、再生可能エネルギーを提供しています。また、個人のお客様にも「自然でんき」というサービスとしてご提供しています。これは携帯電話のご契約と同様、ショップでご契約いだくことができます。

ソトコト ソフトバンクのお店で再生可能エネルギーの電力も契約できるのですね。それは知りませんでした。

齊藤 ソフトバンクの「自然でんき」をご利用いただくと、お客様のご契約あたり、毎月50円が自然保護NPOへその活動資金として、ソフトバンクが寄付します。サスティナブルな電力を利用したいとお考えになった方は、ぜひご検討いただければと思います。

これからは企業やユーザーと一緒に持続可能な社会に向けて取り組みを加速していく

ソトコト 「気候変動対策としてのCO2削減」、「携帯電話のリユース/リサイクルを通じたサーキュラーエコノミーの構築」、「自然エネルギーの普及に向けた企業、個人向けの電力提供」という3つの取り組みについて、お話しをうかがいました。最後に今後の展望についてお聞かせください。

齊藤 多様かつ複雑化している社会課題を解決するためには、ソフトバンク1社だけで対応していくことは難しく、ほかの企業や行政、個人と一体となって取り組んでいくことが、変化の原動力としてますます重要となっていきます。SDGsは2030年までのゴールが設定されていますが、このゴールに向かって動くことは社会全体のテーマであり、このSDGsにいかに皆で一致団結して取り組んでいくかが問われています。ソフトバンクは、強みとするテクノロジーを活かし、これからの社会づくりに貢献していきたいと思っています。

ソトコト 本日は、ありがとうございました。

齊藤 剛
1996年に(株)東京デジタルホンに入社。カスタマーサービス部門、渉外部門を経て、2011年にCSR部門に異動。環境対策、多様性推進、募金プラットフォーム等によるNPO団体支援のCSR施策の企画構築を担当。