テレビで見ない日はない「次長課長」河本準一さんが、国連とまさかのコラボレーション。
お笑いのプロならではの、SDGsへの第一歩を提案してもらいました。
身近なこと、小さなことでもみんなで取り組めば、大きな力になります!
人や国の不平等をなくそう
この先ずっと月9に女芸人をヒロインとして推しつづける!
お金も食べ物も、ただ分け与えても不平等はなくならないと思う。だから、一人一人の能力が所得につながる世界になったらいいなあ。それに、芸人だからと言ってブス、デブとただ言うのは差別。悩んだ人もいる。日本はCM、ドラマ、映画に格好いい人、きれいな人が選ばれるけれど、海外では一流の演技ができれば誰もが起用される。だから、女芸人がドラマのヒロインになって、輝かせてあげてほしいな。
つくる責任つかう責任
歯みがきしながら水を出しっぱなしにしてる芸人、2か月舞台禁止にする!
地球がつくり出すものすべてが大事なのに、近代文化が進んできて、限りある資源を切り崩していかないと新しいものはつくれない状況になっている。それは、地球本来の姿ではないですよね。地球ひとつでまかなえなくなる。少ない水も分配して大事に使わないといけない。よしもとの楽屋でも水を出しっぱなしの人がいる。そういう人は2か月舞台謹慎。地球上の人が水を出しっぱなしだと早々に終わりますよ。
「次長課長」河本準一さんに「芸人×SDGs」について伺いました。
「次長課長」の河本準一さんは、SDGsの17の目標を入れ込んだネタで誰が一番メッセージを伝えられたかを競う「SDGs-1グランプリ」の司会を務めるほか、「海の豊かさを守ろう」など17の目標のうちの1つをテーマにした舞台を自身が座長となって行っている。
「17の目標のそもそもの意味を子どもから大人までに伝えています。難しい言葉で説明すると眠たくなってしまうので、笑いを交えつつ、せめて言葉だけでも覚えてもらおうと思って取り組んでいます」と河本さん。
最初は差別、貧困、飢餓といった話題を笑いにするのは難しいだろうと感じていた。しかし、作家とネタ作りを進めていくうちに、心境に変化があった。「みんなで共有したら話し合えるのではないかと思いました。こういう話題をいじったらあかん、ということが異常に感じてきましたね」。
SDGsは遠い海外での出来事を対象にしていると思われがちだが、実は同様の問題が日本にも存在する。河本さんは、自分が受けてきた飢餓や差別などの体験と重ね合わせて、日本も当事者であることが理解できたという。
SDGsはゴール達成を2030年までとしているが、自分が死ぬまでは考え続けないといけない問題だと河本さんは思っている。「子どもたちには、『地球の病気を治そう』と言っています。明日から水の出しっぱなしをやめて、お母さんがつくったものを残さずに食べたら”地球のお医者さん”になれるよって」。SDGsがさらに身近になり、自分事としてアクションを起こせるよう、河本さんをはじめとする芸人たちは知恵を絞っていく。