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サスティナビリティ

JAPAN SMART DRIVER ─ 楽しく、ポジティブに交通安全をデザインする運動。ドライバーの思いやりが交通事故を減らす

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交通安全の運動というと、ルールを守ることを啓発する、どこか堅苦しいイメージがあるかもしれません。「JAPAN SMART DRIVER」は、ドライバー同士の思いやりを育むことで、自然に安全な運転へとつなげていく市民主体のユニークなプロジェクトです。ほっこり気分にする交通安全標語や手本となる運転を褒めるためのパトロールなど、首都高から全国へと支持を広げた、楽しくて心地よい意識改革とは?

目次

ドライバーの思いやりを育み、交通事故を減らそう

JAPAN SMART DRIVERの始まりは2007年、当時は年間で約12,000 件にも上っていた首都高速道路の交通事故を減らすために生まれたプロジェクトです。放送作家・脚本家の小山薫堂さんを発起人に「思いやりを増やす。交通事故を減らす。」をスローガンとしてスタート。ルールやハード面の強化だけに頼るのではなく、一人一人のドライバーの優しさを連鎖させて交通事故を減らそうというこれまでの交通安全運動とは異なる視点で展開されてきました。

自身が「スマートドライバー」として、愛車やヘルメットに貼る公式ステッカー。

その活動のシンボルとなっているのは、ピンクのチェッカーフラッグ。スピードを競うのではなく安全に目的地へ辿り着くことこそがドライバーにとってのゴール、というメッセージが込められています。

・スマートドライバー事務局 YouTube チャンネル
https://www.youtube.com/@japansmartdriver1430

・ジャパンスマートドライバー Facebook
https://www.facebook.com/japansmartdriver

・ジャパンスマートドライバー Instagram
https://www.instagram.com/japansmartdriver2020/

ご当地版スマートドライバーのさまざまな活躍で全国へ波及

ピンクのチェッカーフラッグとその想いは、公式ステッカーを貼った賛同者たちによって全国に波及。個人や企業、自治体、学校のサークルといったさまざまな団体が「ご当地スマートドライバー」として誕生し、オリジナルグッズを制作したり、イベントを開催したり、ご当地スマートドライバー同士で情報交換をしたりと活動の輪を広げてきました。

首都高の二輪車事故削減を目標に活動するご当地スマートドライバーのひとつ「TOKYO SMART RIDER」。

交通安全を守るべきルールとして知らしめるのではなく、楽しみながら共感できる仕組みとともに提案することで広めてきたのが本プロジェクト。スタートから10年を超えた2017年頃には、プロジェクトに賛同してくれる市民は約15万人、パートナー企業は約160社、ご当地スマートドライバーは37団体も立ち上がりました。

2017年にはNPO法人化し、プロジェクト発足当初の「TOKYO SMART DRIVER」という名称は「JAPAN SMART DRIVER」へと進化しています。

個人でも団体でも、地域の交通安全のため自由に立ち上げられたご当地ドライバー。

叱らない、褒めるための交通パトロール

JAPAN SMART DRIVERの取り組みは、ポジティブな発想から生まれています。なかでも象徴的なのが「ホメパト」。誰だって叱られるより褒められたいもの。交通違反を取り締まるパトカーだけではなく、良い運転を見つけて褒めてくれるパトカーがあれば思いやりのある運転をする人も増えるはずです。

そんなホメパトのアイデアにさまざまな自動車メーカーが賛同し、人気の車種がホメパトとなって首都高速道路を巡回しました。

交通安全標語でほっこり、ドライバーの心にゆとりを

交通安全標語もJAPAN SMART DRIVERの手に掛かれば、命令口調の注意を喚起するものから、読んだ人がクスッと笑えたり、ほっこりする標語「スマートメッセージ」に。心にゆとりができればイライラも少なくなり、事故削減につながるはずです。

過去にはJ-WAVEと連携し、一般の方からスマートメッセージを広く募集したことも。一方通行ではなく、一般市民を楽しく巻き込んでいくのも本活動の大きな特徴です。

全国から賛同市民が集結。5月5日は何の日?

5月5日はこどもの日ですが、JAPAN SMART DRIVER によって制定された「たのしくドライブする日」でもあります。この日は日本記念日協会の認定を受けた正式な記念日で、全国各地から集まった賛同市民100人以上とのパレードが実施されたこともありました。

ピンクと白のファッションに身を包んで銀座の街を練り歩き、沿道の人々が思わず視線を向けてしまう交通安全を祈願する恒例イベントとなっていました。

沿道の人々に交通安全のメッセージを届ける参加型イベント。

賛同者が楽しく、自ら工夫しながら参加できる取り組みは、他にも数多く生まれました。例えば梅雨時期に増える事故のリスクを減らそうと始まったキャンペーンは各地で恒例化され、ロゴをあしらった傘を使ったアクションとして拡散。また、年末年始の道路が混雑する時期には、「大切な人のもとへ無事に帰ろう」をテーマにプロジェクトが走り、SNS投稿なども促しました。

事故が起きやすい梅雨の時期、運転に気をつけてほしいというメッセージが込められた「事故がへるへる坊主」。

つい参加したくなる、新発想のコラボ企画も続々

JAPAN SMART DRIVERのスピリットに共感した企業とのコラボでも、従来にはない楽しい企画が次々と実現されてきました。

“JAPAN SMART DRIVER×JFLラジオ5局 × キットカットミニ 抹茶のちから”とは、ドライバーの休憩を増やそうという試みを実施。首都高の大黒パーキングエリアに巨大自販機を設置し、その前で背伸びをすれば、労いのボイスとともにアロマが噴射。さらに安全運転のお守りとお菓子が出てくることで、リラックス効果の高いブレイクタイムを演出しました。

音と香りとスイーツで、ドライバーの疲れを癒す自販機。

また、製菓メーカーとのコラボにより登場したのが「ホメ玉」。スマートドライバーの手本となるような運転をした人へのご褒美アイテムで、首都高の料金所や自動車販売店などで配られました。パッケージにはドライバーを褒めるメッセージが書かれていて、運転中の優しい気持ちを育みます。

ドライバーが優しい気持ちになれるきっかけをつくる「ホメ玉」。

公式ステッカーで、あなたもスマートドライバーに

2025年3⽉、事務局として牽引してきた『NPO法⼈⽇本スマートドライバー機構』の解散をもってプロジェクトは1つの区切りを迎えます。しかし、ソトコトオンライン編集部では、ドライバー⼀⼈ひとりの⼼の中にスマートドライバーの精神が残り、市⺠運動として発展していく事を願って、JAPAN SMART DRIVERの公式ステッカーのプレゼントをいたします。

スマートドライバーとして想いをシェアしてくださる⽅々、ぜひご応募ください。

公式ステッカーをプレゼント

ハッシュタグ「#ソトコトスマートドライバー」を入れてFacebookで本記事を投稿・共有いただいた方にJAPAN SMART DRIVERのステッカーをプレゼントします。投稿・共有いただいた方は、投稿のURLとステッカーの送付先情報を info@sotokoto-network.co.jp までお知らせください。

数に限りがありますので、お早めに!

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