一次産品は「定番型おいしい」だけでなく「提案型おいしい」へ。

連載 | KAWAIIは地方を救う♥ | 25 一次産品は「定番型おいしい」だけでなく「提案型おいしい」へ。

 こんにちは! 『ハピキラFACTORY』の正能茉優です。ソトコトでの連載が、先月で丸2年を迎えたことを踏まえ、3年目となる今年は「特別編」として、これまで事業として取り組んできた事例をご紹介する回を、不定期で掲載していくことができたらと思います。


 特別編初回となる今回の事例は、「青森県のリンゴ」。『日本郵便株式会社』さんとのお仕事です。


 ハピキラが地方でのお仕事を始めて3年ほど経ったある日、とある自治体の方から、東京駅のカフェでこんなご相談をいただきました。「うちのレタス、全然売れないのだけど、かわいくしてくれないかな?」。正直、レタスをかわいくしたところで売れる感覚がなかったので、即お断りしました。ただ、その後も「うちのサクランボがなかなか売れないんだよ」「うちの魚、どうにかならない?」といった一次産品まわりのご相談をいただくことが頻繁にありました。


 確かに、魚食文化の衰退やフルーツ離れなど、一次産品と若者の距離は遠ざかる一方で、地方と若者をつなぐお仕事をさせていただいている以上、そこから逃げるわけにはいかない。でも、若者にアプローチする方法は果たして「見た目がかわいいこと」なのか?


 その時に思いついたのが、「若者が本当に自分で食べたいと思える一次産品」をつくろうということでした。今まで一次産品の価値とされてきた「甘い、大きい、脂が乗っている」といった定番型のおいしさだけでなく、若者が本当に欲していることを「提案型おいしい」として打ち出して、「若者リクエスト」というブランドにしてみよう。


 こうして、まず初めに取りかかったのが、青森県のリンゴ。これまで当たり前のようにおいしいとされてきた「甘くて蜜入りのリンゴ」にとどまらず、そんなおいしいリンゴを「いかに若者が食べたいと思えるものにするか」。ハピキラSPICESをご覧ください!


HAPIKIRA PRACTICE:青森県・リンゴ編(日本郵便株式会社)


りんご


 リンゴの主なセールスポイントは、蜜入りや糖度などの「甘さ」。しかし、近年進む若者のフルーツ離れの原因の一つが「面倒くささ」であることを考えると、皮を剥かなくてはいけないリンゴは、その最たるもの。しかも、現状の商品は、5キロ・10キロ・15キロ……と量が多い。


課題


 確かに甘いリンゴはおいしいけれど、若者にとっては皮を剥くのが面倒。しかも量が多すぎる。


ハピキラSPICES


もっと"甘い"リンゴではなく、もっと"ラクに"リンゴが食べたい!


 若者に大事なのは「ラク」であること。食べ物のプロデュースをすると、つい“モノ”としての「おいしさ」に目がいきがちですが、「どう食べるのか」という“コト”としてリンゴを考えてみました。もちろん、量も多すぎない量で。


提案


1週間で食べきれる。青森県産リンゴを「カットリンゴ」にして販売!


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 たどり着いた答えはシンプルで、「切った状態のリンゴを、適度な量で販売する」ということでした。ただし、切った状態で販売する際に課題となったのは、いかに“食感”を保つのか。酸素の入りにくい扉が二重構造になっている特殊な冷蔵庫を使うことで、もぎたてのサクサク食感を保ったカットリンゴを実現しました!


ハピキラ’S EYE!


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 お肉の専門店『柿安』の新形態店舗『銀座別邸』に行ってきました! なんとこのお店、公式サイトにも詳しい情報が掲載されていない秘密の店舗なのです。「知られているブランドなのに、知らないお店」の持つ特別感には、ただの「隠れ家」以上のパワーがありました!


ハピキラ’S WORK!


御茶の水美術専門学校にて、ハピキラクラスがスタート!


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 デザインを学ぶ学生さん向けに、御茶の水美術専門学校にて「売れるモノづくり講座」を開講しました。まず初めに販路を決めた上で、販路からターゲットを逆算し、そのターゲットをペルソナ化。そのペルソナの「買いたい」という気持ちを徹底的に研究し、コンセプトをつくります。学生さんの自由な発想と、ハピキラの現実的な着地力でいい商品ができそうです! 応援してくださる皆様に感謝しつつ、今月もハッピーに戦います♡


IGP……ハピキラによる「イマドキ女子が(I)グッとくる(G)ポイント(P)」を略した造語。

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