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サスティナビリティ

連載 | スマイルアフリカプロジェクト

『YOUTH FOR LIFE-KENYA』の協力で、約4千足のシューズを子供たちに贈りました。

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「スマイル アフリカ プロジェクト」が行うアフリカでのシューズ寄贈では、現地のNPOなど多くの団体や個人の支援があります。ケニアのNPO『YOUTH FOR LIFE-KENYA』もその一つ。7年半にもわたって協力してくれています。今年9月にも協力をいただき、計約4000足のシューズ寄贈を行いました。

目次

ケニア・マチャコスでシューズ寄贈。

 2009年の発足以来、「スマイル アフリカ プロジェクト」は実に多くの方に支えられてきた。

 シューズ寄贈活動に取り組む日本全国の学校や法人会員をはじめ、もちろん個人からも心のこもった一足が送られてくる。寄贈、回収、配布。そして毎年、プロジェクトスタッフが実際にアフリカへ行き、シューズをとおして子どもたちとふれ合い、日本に彼らの笑顏を伝えてきた。おかげさまで寄贈されたシューズの総数は10万足に届こうとしている。

KANAANI小学校の全校児童を前に、シューズ寄贈のあいさつ。
KANAANI小学校の全校児童を前に、シューズ寄贈のあいさつ。

 そんななか、ケニアで7年半にもわたってプロジェクトを支えてくれている団体がある。現地のNPO『YOUTH FOR LIFE-KENYA』だ。代表を務めるラファエル氏はボランティアの若者を募り、恵まれない子どもたちへの支援活動を続けるが、当プロジェクトにも賛同し、シューズ寄贈先を紹介してくれている。今回は12の小学校や孤児院へ、およそ4000足ものシューズ配布のコーディネートをしてくれた。

日本の子どもたちの思いを届けに来ました!

 9月。現地プロジェクトスタッフは、ケニアの首都・ナイロビから南東へ45分ほど高速道路を走り、マチャコス行政区に入った。そこでラファエル氏と合流した。ここは緑あふれるナイロビとは一転、広大な乾燥地帯でアカシアなどの植物が点在し、乾期にあたるこの時期は、未舗装の道を走る車が巻き上げる細かいパウダー状の砂埃で視界を難しくする。

 雨期には近年の気候変動の影響で記録的な雨量による洪水が頻発し、交通を遮断させてもいる。そんな乾燥地帯をさらに行くこと数十キロ、すでに店もガソリンスタンドも途絶えたところに目的の学校の一校、KANAANI(カナニ)小学校がある。この学校へは、プロジェクトとしては7年ぶりの訪問となる。

木陰の青空教室。IVOVOANI小学校で。
木陰の青空教室。IVOVOANI小学校で。

 「乾期の強烈な陽射しのなか、木陰で野外授業を受ける懐かしいアフリカの光景に出くわしました。ほのぼのとした気持ちになりましたが、ここは畑も家畜もあまり見かけない乾燥した大地。それなのに小学校の校舎を増設するほど、児童数は7年前の何倍にもなっていました。子どもたちの身なりを見ていると生活の厳しさを感じます。どうやって生計を営んでいるんだろう? 彼らはどんな未来を見ているんだろう? と素朴な疑問が湧きました」(現地のプロジェクトスタッフ)

元気にシューズを見せてくれる子どもたち。KINANIE小学校で。
元気にシューズを見せてくれる子どもたち。KINANIE小学校で。

 都会の子どもたちと比べ、子どもたちはおとなしく、ほとんど見かけない外国人である日本人スタッフを前に体を硬くさせていた。ただ、子どもに都会も田舎もなく、シューズ寄贈が始まると、目をキラキラと輝かせ、白い歯も見せて跳んだり、お互いのシューズを見せ合ったりして、大はしゃぎだったという。

シューズを履く男の子。KWA MANGELI小学校で。
シューズを履く男の子。KWA MANGELI小学校で。

 プロジェクトがこうしてアフリカの隅々にまで活動できるのも、ラファエル氏のような協力者の支援があってのことで、ただただ感謝である。ガタガタ道を、車内で体をバウンドさせながらここまでトラックを運転してくれたのは73歳のキマニ氏だった。あらためてこのプロジェクトは、“オールジャパン&アフリカ”の力であることを感じさせられた。

笑顔の子どもたち。NGALALYA小学校で。
笑顔の子どもたち。NGALALYA小学校で。

 

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