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仕事・働き方

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特集 | 未来をつくるキーパーソンに聞く 指出総編集長インタビュー

仕事も遊びも、同じように夢中になる。

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契約をオンライン化し、業務の効率化を図るという新しい価値を提供する『ドキュサイン』。カントリーマネージャー・竹内賢佑さんの仕事観と遊び観を、弊誌編集長・指出が伺いました!

目次

契約書をオンライン化。 どんないいことがある?

指出一正(以下、指出) 『ソトコト』は国や地方自治体との仕事も多く、その際に『ドキュサイン』の電子署名(製品:「DocuSign eSignature」)を利用されているのを目にします。改めて、どんなサービスか教えてください。
竹内賢佑(以下、竹内) 弊社はアメリカ・サンフランシスコに本社を置く『DocuSign, Inc.』 の日本法人で、電子署名を中心としたサービスを提供しています。電子署名は、簡単に言うと紙を使った契約や合意プロセスを電子化するサービスを指します。電子署名を利用すると、いつでもほぼどこからでも署名ができるようになり、業務の効率化が進むだけではなく、ペーパーレス化により紙の利用を削減し環境保全にもつながるので、日本でも普及が進んできています。
指出 かなり便利ですね。どんなクライアントがおられますか?
竹内 製薬会社、不動産、建設、商社、金融機関など幅広い業種のお客様にご利用いただいています。
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文書の作成から交渉、合意、署名・捺印、発行、保管という契約のプロセスをすべてオンライン化した『ドキュサイン』の電子署名。
指出 デジタル化することでどんなメリットが得られますか?
竹内 まず、時間の節約になります。オフィスでは常に稟議書(りんぎしょ)や契約書が部署間を回っています。担当者がすぐに判子を押してくれたらいいのですが、出張で不在のために止まってしまうことも少なくありません。電子署名ではそういったことがなく、メールで飛んでくる稟議書や契約書にクリックして捺印(なついん)し、次の部署へ送信するだけですからとてもスピーディです。それから、デジタルで締結した契約書は収入印紙の貼付が不要なので、大幅なコスト削減にもつながります。さらに、紙の書類は保管するためにスペースを取られるのですが、電子署名ならクラウド上に保管するのでスペースは不要です。そういう面で、総務や経理の担当者に非常に喜ばれています。
最近は日本でも文書の作成から交渉、合意、署名・捺印、発行、保管の契約プロセスすべてに対応するCLM(契約ライフサイクルマネジメント)というサービスの提供も始めました。
指出 紙の使用量削減は、SDGsの目標13「気候変動に具体的な対策を」にも寄与しそうです。
竹内 はい。全社の業務で換算すると、紙は約660億枚を削減し、木に換算すると約700万本の伐採を止め、CO2は約250万トン分の削減を実現しています。さらに、紙の契約書はロジスティックスによって送りますが、デジタルならそれも不要です。弊社はカーボンニュートラルを2022年3月に達成したので、そこからカーボンポジティブのフェーズに入りました。私たちのサービスが広まることで地球環境にさらによいインパクトを与えられることは、仕事のやりがいにもつながります。
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竹内賢佑
たけうち・けんすけ●『ドキュサイン・ジャパン』取締役社長。2022年7月11日に『ドキュサイン・ジャパン』のカントリー・マネージャーに就任。組織及び個人の合意・契約のデジタル化を通して、日本企業のDX(デジタルトランスフォメ―ション)の加速を支援する。

サーフィンする直前に、 契約書にサイン!

指出 お生まれはどちらですか?
竹内 東京の蒲田です。小学4年生になると父の仕事の都合でオーストラリア・シドニーに移住しました。裏庭に現れた大きなトカゲを捕まえたり(笑)、自然に囲まれた環境で育ちました。海でボディボードを始めたのもその頃です。
指出 オーストラリア・ケアンズには取材で訪れたことがあります。バラマンディという、釣り人の憧れの魚が生息しているのでその撮影に行きました。僕は釣りが趣味なので、バラマンディ探しに夢中になりました(笑)。
竹内 仕事も遊びも同じように夢中になる、ワークライフ・インテグレーションですね。僕もそんな生き方が好きです。
指出 『ソトコト』ではウェルビーイングを大切なテーマに位置づけ、それを「ご機嫌な状態」と意訳しています。僕は釣りをしているときがいちばんご機嫌です。
竹内 仕事と遊びを融合したほうが、生産性は高くなる気がします。インドネシアのロンボク島でサーフィンをしていたときは、船から海に飛び込む直前、契約書にサインをしたんですよ。
指出 飛び込む直前に! サインを待っていた方は驚かれたでしょう。まさか、インドネシアでサーフィンをしているはずの竹内さんからサインが届くなんて。
竹内 仕事も遊びも、ご機嫌がいちばん。アフターコロナの働き方はリモートワーク、ハイブリッドワーク、イン・ザ・オフィスと多様になると思いますが、従業員がどの働き方を選んでもご機嫌な状態で仕事ができるよう、環境を整えることが大事です。
指出 同感です。
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スマートフォンがあれば、外出先からでも、サーフィンをする前でも、契約にサインができる。
指出 子どもの頃はシドニーで、青年時代はアメリカで過ごされたのですね?
竹内 はい。ヒップホップシーンで活動していたので、大学卒業後、音楽の世界へ入りました。ラジオやテレビの音楽番組の司会をして生計を立てていたのですが、アーティストがマネタイズをするのが難しくなった時代、先行きが不安になり日本に帰国しました。
指出 音楽は続けておられる?
竹内 いいえ。でも、趣味のサーフィンは続けています。千葉県・一宮町に家を建て、二拠点生活を楽しんでいます。少しでも地域に貢献したくて、野菜は地元の農家さんがつくったものを直売所で買うなど地産地消を心がけています。
指出 経営者として、生活者として、複眼的な視点で地域社会を見ておられるのですね。
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右/日米のヒップホップシーンで活動していた竹内さん。左/サーフィン歴は10年。インドネシアのロンボク島でサーフィンを楽しむ。
竹内 二拠点生活をしていると、ビジネスは東京だけで行われているわけではないことを実感します。第一次産業のデジタル化について地方銀行の方と話したりしますが、それが地域の皆さんに伝わって、少しずつデジタル化のマインドが広がればと思っています。
指出 DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進によってデジタル化が進むなか、『ドキュサイン』のサービスや仕組みが人々の生き方にも影響を与える気がします。
竹内 若い人たちは、多くの契約はスマートフォンで行えるのに不動産の契約はなぜ紙で、何か所にも判子を押さなければいけなのかと疑問に思っているはず。国や自治体の届け出や申請もしかり。
指出 契約は人の成長を表すものかもしれません。結婚する際には婚姻届、家を買えば不動産売買契約書とライフステージが変わるたびに契約が発生します。人生の節目に『ドキュサイン』のサービスが利用されるのは素敵なことですね。
竹内 皆さんの仕事や暮らしをスピーディに、正確に、安心して進められるよう、さらに価値あるサービスになるよう努めていきます。
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指出一正
さしで・かずまさ● 1969年群馬県生まれ。上智大学法学部卒。弊誌編集長。『ソトコト・プラネット』代表取締役。行政のプロジェクトの監修・講師 と国の委員などを多数務める。著書に『ぼくらは地方で幸せを見つける』(ポプラ社)。
『ドキュサイン』
www.docusign.jp

text by Kentaro Matsui photographs Kazuya Furaku

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