食品ロス削減のため規格外野菜を定期配送するサービス「ロスヘル」は、同じ鯖江市で株式会社RUNが育てたトマト「ドンハウス」の規格外品を、この夏から取り扱うことになりました。
規格外野菜とは
今年の夏の猛暑で増加する規格外
鯖江で取れる唯一のトマト「ドンハウス」とは
ですが、それだと本当に甘いトマトにはなりません。「本当に甘いトマト」は消費者には届けられていないのが現実です。ですが、「ドンハウス」は赤くなってから収穫して、出荷します。赤くなりすぎては、店頭に並ぶ頃には熟しすぎてしまいます。その見極めが生産者のノウハウです。こうして、農家しか知らない本当に甘いトマトを届けることができるのです。
規格外野菜の定期配送サービス「ロスヘル」とは
「ロスヘル」では、そんな規格外野菜を全国各地から調達。一般的な価格より最大30%程度安価に毎月1回、定期便(月2,052円〜5,292円(税込))で提供しています。廃棄されてしまう規格外野菜を有効活用し、食品ロスの削減を目指す試みです。
鯖江のトマト「ドンハウス」を仕入れた背景
鯖江でトマトを生産する柴嵜さんは、三重県出身の28歳です。2年前に後継者として福井へ移住し農業を始めました。元々は柴嵜さんの叔父が経営していましたが、生産には莫大な維持費がかかり、それに加えて体を悪くしてしまい、倒産寸前だったそうです。
柴嵜さんは小さいころから、夏休みの度に、叔父の農業の手伝いをしていました。ですが、日に日に農業を続けられなくなっていく叔父を見て、「どうにかしたい」と思い移住を決意、後を継ぐことにしたのです。その後、販路を独自に開拓するなど工夫を重ねた結果、経営再建することができました。
当社がある鯖江市で、当社と一緒に鯖江の農業を盛り上げたい。そう語る柴嵜さんに強く共感し、今回の取り扱いが決定しました。
当社代表・平井が「ロスヘル」を始めた背景
起業にあたり、何を成し遂げるべきか。そのとき子どもの頃に見た、「あの風景」を思い出したのです。「もったいない野菜」をなんとかしないといけない。これまでの流通網では廃棄されるはずの野菜を安価に販売できれば、農家の収益性も高まり、祖父のように農業を諦めなくても済みます。
こうして「規格外野菜」の定額制販売サービス「ロスヘル」が生まれたのです。この事業で2030年までに食品ロスを10万トン削減したい。その目標に向かって、当社は日々、邁進しています。