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賃貸物件として再生!さらに函館の地元FM出演! 空き家再生で気づいたこと【空き家エコノミー⑧】

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【ソトコト×ヤモリの空き家エコノミー連載】日本の各地域を再生して、地域を活性化。関係人口を推進していくプロジェクトが「ソトコト×ヤモリの空き家エコノミー」。毎回ゲストを迎えてソトコトと一緒に対談。
日本の築古戸建ての再生賃貸事業を手掛ける株式会社ヤモリ代表の藤澤正太郎さんが毎回、ソトコトと一緒にゲストを招いて、日本の各地域の空き家から推進する地域活性化、関係人口作りの対談。

第3回目(中編)。前回の第3回目(前編)に続いて函館ロケ。今回、中編では実際に函館で再生した戸建てをピックアップ。函館で空き家再生会社をヤモリと立ち上げた「はこだて西部まちづくRe-Design」代表の北山さんと一緒に回ります。

ヤモリ代表藤澤さんとHWeR代表北沢さんががっちりタッグ。

すでに函館で2軒の空き家を再生! 函館市元町の空き家再生事例をご紹介

藤澤 すでに函館市で2軒の空き家を再生しました。もう入居者の方に住んでいただいているので、ご紹介していきます。1軒目は、函館市元町に位置する物件です。今は新たな入居者が住み、安定した賃貸運営が行われています。以前は錆びついていた屋根は、美しく塗装。内部はフルリフォーム。快適な住空間へと生まれ変わりました。この物件は、広々とした駐車場と車庫も完備しており、函館のファミリー層からも多く問い合わせをいただきました。函館市西部地区の中心という好立地で賃貸需要が非常に高いエリア。函館の空き家再生第1号案件、成功事例となっています。

北山 1軒目のすぐ近くに、2軒目の物件も立て続けに空き家再生できました!

藤澤 はい!2軒目は角地に位置していて、駐車場は3〜5台停めることが可能です。今後数十年間、賃貸物件として活用できるのはもちろん、再建築の選択肢も残されている空き家再生事例です。土地の価値も高い物件なので、リスクテイクも抜群。こちらも住居者の方にも大好評です。

空き家再生2軒目は、大きな駐車場を完備。

北山 古い戸建で、修繕が難しかった…しかし、地元の会社とヤモリさんとタッグを組んで、空き家再生のノウハウを集結して、見事再生を実現しました!

函館の空き家再生ビフォーアフター。

地域の空き家再生、賃貸需要を推進するために、コミュニティメディアに出演

藤澤 函館市の空き家視察の合間に、現地の強力なパートナーである不動産会社へのご挨拶も済ませました。さらに函館空き家再生事業を地域に広める活動として、函館のコミュニティFMにラジオ出演しました。この函館の「FMいるか」は、日本初のコミュニティ放送局なんですよね⁉

北山 函館山ロープウェイの山麓に位置する「FMいるか」は、日本で最も歴史のあるコミュニティラジオ局です。函館エリアを中心に32万人の聴取者をカバーしていて、地域に根ざしています。こういった地場メディアへの露出は、地域で事業を行う上で非常にインパクトが大きく、レプテーション的に抜群。都心のメディアよりも、地元では影響と効果があったりします。

藤澤 生放送で出演して、すぐに早速空き家情報の問い合わせがあり、地域密着型メディアの強みを実感しました!

北山さんと一緒に出演した地元コミュニティFM。

遊休資産を活用しないのはダメ! 空き家を流動化して、地域の資産へと変える!

藤澤 函館を取り巻く空き家問題について、北山さんはどう分析していますか。

北山 函館市に空き家はたくさんありますが、マーケットに出てこない…。流動化していないのが課題です。それをヤモリさんとの合弁会社(函館空き家再生賃貸株式会社)で、金融機関の融資も受けて、空き家不動産の流動化を推進しています。函館の空き家再生のキモが、ここにあります。

藤澤 今回の取り組みは、単に函館の空き家を減らすだけでなく、地域の遊休資産に新たな価値を与えると思います。遊休資産…つまり活用されていない土地建物は、税金や維持管理などコストもかかり、地域のイメージダウンにも繋がります。持続可能なまちづくりに貢献するには、遊休資産である空き家の再生が必要です。

北山 そこで、合弁会社を設立した次第ですよね! 第三セクターの会社(※北山さん代表の西部まちづくRe-Design)が、民間企業(※藤澤さん代表のヤモリ)と合弁会社を設立し、地域の空き家を購入し、長期運用するのは、日本では初めてのこととなります。

藤澤 これからも函館の空き家再生件数を増やして、実績を作っていきましょう!(次回、後編に続く)

前編
函館で手つかずの空き家を資産に変えて、地域を活性化! 官民金連携の新たな取り組みとは⁉【空き家エコノミー⑦】

後編
函館の空き家再生に必要なのは、レバレッジを効かせたアセットファイナンスと、地域の人たちの地域愛と思い【空き家エコノミー⑨】

【北山拓プロフィール】
株式会社はこだて西部まちづくRe-Design(HWeR)代表取締役。一橋大学卒。新卒で三菱商事株式会社に入社後、2016年に地域経済活性化支援機構へ転職。長野県白馬村に常駐し、スキー場ベースタウンの活性化に取り組むなど、観光まちづくりを通じ地域活性化プロジェクトを推進。2023年8月、函館市西部地区の再整備を担う会社を設立し、代表取締役に就任。地域と連携したまちづくりに日々挑む。

【藤澤正太郎プロフィール】
株式会社ヤモリ代表取締役。2011年に慶應義塾大を卒業後、三菱商事株式会社に入社。インフラ事業の海外案件とアセットマネジメントに従事。南米チリに4年間駐在。その後、NY本社の不動産ユニコーン企業であるKnotel IncのJapan GMを務める。2018年に株式会社ヤモリを創業し、日本の中古戸建て市場の活性化を通じた地方創生を目指す。

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