「もし、水に落ちてしまったら…」。もしもの時に、自分の命を守るための知識を、あなたは持っていますか?今年の「水難訓練の日」に、愛知県岡崎市にあるスイミングクラブで水難訓練が行われました。子どもたちが学んだ「着衣泳」の重要性と、命を守るための具体的な方法についてご紹介します。
「着衣泳」の重要性を学ぶ。
愛知県岡崎市で、7月21日(月・祝/海の日)の「水難訓練の日」に合わせ、『子どもたちの命を守ろうプロジェクト2025』が開催されました。参加者は33組82名の親子。命を守る行動を学ぶ「おはなし会」や、服を着たままプールに入る「着衣泳」を体験しました。

子どもたちは、水に落ちた際に服を着た状態だと体が重くなり、うまく泳げないことを実感。水に浮くための具体的な方法も学びました。
水難防止教育のあり方を議論。
続いて、水難教育の第一人者である木村隆彦氏、海での危険に詳しい元海上自衛隊呉地方総監の池太郎氏、岡崎竜城スイミングクラブ取締役の大森玲弥ら専門家3名による座談会が開かれ、教育現場や地域社会における水難防止教育のあり方が議論されました。
「目の前で子どもが溺れた時、どう対応すべきか」といった実践的なテーマから、災害大国・日本における防災の観点での水泳教育の位置づけまで幅広く討論されました。この座談会の様子は、Youtubeで公開されています。
“命を守る行動”を地域で考える。
今回のイベントは、子どもたちに水の事故から身を守るための知識と技術を伝えることを目的としています。参加した保護者からは、「子どもと一緒に命の尊さを考える良い機会になった」という感想も寄せられました。このプロジェクトは、岡崎市の地域社会に貢献する取り組みとして、今後も継続される予定です。
