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グローバルワーケーションで大事なことは、客人扱いのおもてなしでなく、ドローカルな「地域の日常」感!【ローカル×ワーケーション㉖】

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【ソトコト×日本ワーケーション協会連載】ソトコトと日本ワーケーション協会がコラボして、各分野、各地域で活躍するワーケーション推進者をゲストに迎えて、毎回対談。ワーケーションにおける現在地や未来の展望を語ります。
第8回目(後編)。前回の第8回目(中編)に続いて、今回は後編。前回に引き続き日本ワーケーション協会代表理事入江真太郎さんが、協会公認のワーケーションソムリエも務める森澤友和さん、塚田絵玲奈さんと対談。「グローバルワーケーション」をテーマで語る、海外からのデジタルノマドが日本の地域活性化の救世主的存在となる⁉

日本企業の「海外ワーケーションNG」が、もったいなさすぎる!

ソトコト これまで日本国内のグローバルワーケーションについて話してきましたが、逆のパターンもありますか? つまり日本からデジタルノマドとして、「海外」へワーケーションに出ていくパターンはいかがですか?

入江 もちろん、ありです! でも日本の大手企業の多くは、国内ワーケーションはOKでも、海外はNGというところがほとんどです。隣国の韓国ですらダメ、というのも多い。セキュリティや労務管理を理由にされていますが、この「越境」を止めてしまう空気感こそが、今の日本のグローバルワーケーションのボトルネックになっている気がします。

森澤 1つの企業に所属し、終身雇用的な感覚で会社にロイヤリティ(忠誠心)を注ぎ続ける……という昭和や平成初期のスタイルと、今の令和の時代は全く異なりますから…。日本も当然ライフスタイル、ワークスタイルは変化しています。しかし日々、海外のワーカーと接していると、「どこの国でも、どの地域でも働ける」という欧米的な感覚とは、まだかなり距離があると感じています。中国をはじめアジア圏を見ても、こうしたグローバルなワークスタイルはまだこれから。

塚田 日本は受け入れる側だけでなく、自分たちが一度でも受け入れられる側…つまり「訪問側」を体験する必要があるかと。つまり海外ワーカーたちが何を求め、自分たちの地域のどこの部分に魅力を感じているか、をもっと理解できるようになると思います。

入江 最強の処方箋は「まず自分自身がノマドになってみる」こと。安全性を担保しつつ、国境という境界線を自分たち自身で解かしていくこと。そこに、本当の意味での共創があるかと思います。

韓国の済州島で行われた
ワーケーションツアーには、
日本人も多く参加。
デジタルノマドを知るなら、
まず自分から飛び込んで!

日本の地域が、なぜ今デジタルノマドたちに選ばれるのか…その条件とは⁉

ソトコト ソトコトオンラインで日々いろんな記事をアップしていますが、その反響を見ていると、観光的な記事よりも、案外「ドローカルでマニアックな地域情報」ほど刺さっています。

入江 デジタルノマドでもおんなじで、観光感覚でなく、地元に溶け込んだローカル感覚が重要です。

塚田 まさにその通りです! 日本よりも物価の安いアジアの国々は他にもありますが、デジタルノマドが求めているのは、安さだけじゃないんです。快適さ、清潔さ、安全性に加えて、「時間」と「空間」の質の高さ。長期滞在して地域に馴染むほど「当事者意識」が芽生え、それが結果として、地域貢献にも繋がっていきます。

森澤 空間面で「必須条件」も明確ですよね。プライベートルーム、キッチン、爆速のWi-Fi、ジム……。これらが揃った上で、地域のスーパーや新鮮な地元野菜にアクセスできる「暮らしの動線」が加わります。さらに訪問先の地域での「孤独を防ぐコミュニティ設計」があれば、彼らはその地域に定着します。

入江 日本の「安全性」や「水の安心感」は、世界最強のアドバンテージ。特にお子さんを連れた家族層からは、絶大支持。森澤さんの大阪のワーキングスペースのように「プライベートオフィス」という次のステップを用意しておけば、そこから起業や雇用、納税といった経済の循環まで生まれるんです。

塚田 海外には、日本文化を心から愛する層も厚く存在します。彼らは「日本のローカルと繋がりたい、日本文化や生活を深めたい」と切に願っています。下田のような場所が彼らにとっての「聖地」になるのは、繋がってみないと経験できない「生身の日本」がそこにあるからなんです。

デジタルノマドたちに
過剰におもてなしは必要なし!
今ある「当たり前の日々」を大切にして、
隣人と接するように「毎日のローカル」を
体験できることが、何よりもの体験になる。

20年後、日本の地域を「世界の友達」で溢れさせる未来…今できること

入江 最後に、これからグローバルワーケーションについて、まとめメッセージで締めくくりたいと思います。

森澤 海外からのデジタルノマドは、これからの日本のローカルを盛り上げてくれる大切なパートナーです。まずは彼らと積極的にコミュニケーションを取ってみてください。そこから、ビジネスや教育の新しい形が必ず見えてきます。

塚田 私が下田で運営しているTADAIMA SHIMODAのコンセプトは「友だち作りを軸に、地域と世界が繋がる」。地域と世界の境をなくしていく。言語がスムーズにコミニュケーションできなくても、そのギャップすらを一緒に楽しんでくれるのが、デジタルノマドです。「話したい!」というパッションで向かい合っているうちに、気づいたら世界中に友達ができています。そして、「自分のまちがこんなにも好き!」を全面に出しながら、彼らの中に入ってみてください。知らないうちに、世界各国の友達が自分の好きなまちで繋がっている…そんな世界が広がっていく未来を信じています。

入江 20年後の日本が、世界中の「日本の友達」で溢れている…そんな未来を僕は描いています。ワーケーションは、そのためのパスポート。一過性の流行で終わらせず、みんなでこの「理解」の輪を広げていきましょう。

ソトコト 日本を「消費」する場所から、世界中が「参画」する場所へ。グローバルワーケーションがもたらす未来、本当にワクワクします!

自らまず一歩を踏み出せば、
世界や地域の枠を超えて、
「友達の輪」は広がっていく!

【入江 真太郎 プロフィール】
一般社団法人日本ワーケーション協会代表理事。長崎県生まれ。阪急交通社等を経て、2020年7月に同協会を設立。公私合わせて全国を飛び回り、新たな働き方・生き方を提案している。

【森澤 友和 プロフィール】
The DECK株式会社代表取締役CEO。高知市出身。外資系製薬企業等を経て、海外留学しMBAを取得。大阪でデジタルファブリケーション機材を備えたコワーキングスペースを運営。「Make It Happen」を掲げ、起業支援に従事。関西Beyond the Community代表も務める。

【塚田 絵玲奈 プロフィール】
ELENTO合同会社代表。「TADAIMA SHIMODA」ファウンダー。外資系PR会社を経て、海外でノマド活動後、静岡県下田市へ移住・起業。現在は下田を拠点に世界中を旅しつつ、グローバルPRやノマド誘致を通じ、地域と世界を繋ぐ活動。

【一般社団法人日本ワーケーション協会プロフィール】
ワーケーションを通した「多様性が許容される社会実現」を目指し2020年7月に発足。300を超える会員(自治体・企業・個人)とともに、様々な取り組みを行っている。

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