【ソトコト×日本ワーケーション協会連載】ソトコトと日本ワーケーション協会がコラボして、各分野、各地域で活躍するワーケーション推進者をゲストに迎えて、毎回対談。ワーケーションにおける現在地や未来の展望を語ります。
第10回目のゲストは、それぞれ社員として会社勤めしながらワーケーションを実践し、一般社団法人日本ワーケーション協会の公認ワーケーションコンシェルジュとしても活躍する、鈴木孝宗さん、松浦真弓さん、木ノ下真彩さんの3人。テーマは「サラリーマンワーケーション」。前編、中編、後編の3編に渡って、会社員のワーケーションの実態に迫ります。(前編)
会社勤めでも「旅人」のような働き方が…企業がワーケーションを後押しする時代!
ソトコト 今回のテーマは「サラリーマンワーケーション」。会社員でありながら多様な働き方を実践している3人にお集まりいただきました。まずは自己紹介と、皆さんがどんなワーケーションを実践しているか、教えてください。
鈴木 某企業でITエンジニアをしている鈴木です。コロナ禍をきっかけに完全リモートになり、今はワーケーションしながら全国各地を巡っています。直近ではこのインタビュー前日まで、島根でワーケーションしていました。
松浦 IT企業に勤めていますが、私のミッションは地域創生なので、日本全国を回ってビジネスに繋がる発掘をしています。出張の後に休暇をつけて、現地のご当地グルメや地酒、地元の人との交流を楽しんでいます。
木ノ下 観光、旅行分野を中心に企業のマーケティング支援を行う会社に勤務している木ノ下です。弊社はバーチャルオフィスなので出社する場所がなく、毎日いろいろな場所で働いています。名刺には「旅人」という肩書きを入れて、免罪符のように使って 国内外をワーケーションしながら飛び回っています(笑)。
ソトコト 名刺の肩書きが「旅人」ってすごいですね! 皆さんは、なぜワーケーションをやってみようと思ったんですか?
鈴木 会社には元々リモートワークの制度自体はあったのですが、ほとんど使ったことがなかったんです。しかし、コロナ禍をきっかけに会社がフルリモートになり、「出社しなくても仕事はできる!」と実感しました。今もリモートワーク中心で、社員一人一人が働きやすい環境を選択できるようになっています。もちろん、会社はワーケーションも認めています。こうした会社の後押しは大きいですね。

ここからワーケーションを
導入する企業が増えていった…。
ワーケーションの導入は「羽が生えたよう」…社員の幸福度アップに繋がる!
ソトコト 会社も社員の働きやすい環境作りの一環として、ワーケーションを導入する時代になりましたね!
木ノ下 ですね! 私が勤めている会社もコロナ禍でオフィス機能をなくして、場所にとらわれない働き方にシフトしました。名刺に「旅人」とまで入れて、国内、海外問わずに1年中飛び回っています…そこまでワーケーションしている社員は私くらいです(笑)。「ワーケーション規約」を就労規則に追加してもらいました。
ソトコト 興味深いです。どんな規約内容ですか?
木ノ下 例えば「所属長に承認を得る」とか、「ワーケーションする場所は、電話が繋がる環境であること」とか。あとは「リモートワークは自宅以外でも認めるが、セキュリティなど一定の条件が揃った場所であること」とかですね。こういう定義があると、会社も社員も安心してワーケーションを実践できます。
ソトコト なるほど。他の方の会社はいかがですか?
松浦 私が勤めている会社は、10年以上前から「ふるさとテレワーク」などの制度があり、もともとウェルビーイングを大事にする企業風土がありました。コロナ禍でより一層、場所を問わずに仕事をする文化が会社に根付いた感じです。観光庁の新たな旅のスタイル促進事業に採択されたこともあり、私も社員と一緒に熊本や秋田、沖縄へとワーケーションに行ったりしました。その経験を活かし、軽井沢にリゾートオフィスを作りました。そこを起点に社内外のメンバーとワーケーションができる環境が整っていきました。毎日会社に出社しなければいけない時代から、今の職場環境は、羽が生えたような感覚。すごく幸せな環境です!
ソトコト 羨ましい職場ですね! こうした会社の後押しは大きいんですね。
松浦 実は会社に出社しなくてもいい制度があるなんて、考えたこともありませんでした。ワーケーションの土壌が会社にあるのは、とても働きやすいです。

軽井沢に設けたリゾートオフィス。
社員のワーケーションの拠点。
これもワーケーション!…出張先で代休、平日移動で経費のコストダウン!
ソトコト 鈴木さんは会社でワーケーションの制度ができた時、すぐに活用したのですか?
鈴木 はい、前のめりで、すぐに活用し始めました!(笑) 旅行が大好きで…しかし土日に移動すると費用も高くなるし、人も多い。でもワーケーションなら平日に行けるので空いてますし、コスト的にも◎。お得感が半端ないです。もちろん業務に支障が出ないようにスケジュールを組みながら、ワーケーションしています。仕事しながら、お得に旅ができる幸福感は最高です。
ソトコト 確かに最高ですね! とはいえ、会社員だと出張経費や有給の兼ね合いが難しそうですが、どうやって分けているのですか?
木ノ下 例えば、出張が土日の場合、代休が平日になりますよね…週末のフライトは高いので、経費削減も兼ねて平日の安いフライトで移動して現地で働き、平日の代休を出張先で過ごして、また安いフライトで帰る。これだと会社はコストを抑えられるし、会社も社員もWin-Winになるんです。
ソトコト 出張のコスト削減にもなるんですね!
木ノ下 さらに、出張に行ったついでに、現地をしっかり見て、知って、楽しんでくることで、その後の仕事にも活きてくるので、いいことしかないです!(中編に続く)

出張のコスト削減や今後の仕事にも繋がる、
いいこと尽くめ。
【鈴木孝宗プロフィール】
日本の有名大企業の社員。職種はITエンジニア。ワーケーションを公認している企業に勤め、その制度をフル活用。島根や沖縄など全国各地で、地元の人と交流しながらワーケーションを実践中。
【松浦真弓プロフィール】
ウェルビーイングに力を入れているIT上場企業、アステリアの社員。社長付地方創生推進室副室長として、地域創生がミッション。日本全国をワーケーションで巡りながら、新しいビジネスを発掘中。
【木ノ下真彩プロフィール】
マーケティング支援会社、ブルームーン・マーケティングで、海外向けマーケティング、広報、PRを中心に担当。桜美林大学在学中に米国留学。新卒で訪日外国人向けのハイヤー乗務を勤め、2018年に転職。渡航約35か国。
【一般社団法人日本ワーケーション協会プロフィール】
ワーケーションを通した「多様性が許容される社会実現」を目指し2020年7月に発足。300を超える会員(自治体・企業・個人)とともに、様々な取り組みを行っている。












