千葉県鴨川市にある、JR内房線と外房線の終着駅「安房鴨川(あわかもがわ)駅」。ここから徒歩3分の場所に、“イシチキ”の愛称で知られる「石渡(いしわた)チキンストアー」がある。その味の評判は留まるところを知らず、鴨川市民から南房総市民、そして全国へと広がりをみせている。イシチキのおいしさについて長年耳にしてきた南房総在住のライターが、ついに石渡チキンストアーを訪問。モツ煮とイシチキの魅力に迫る!
石渡チキンストアーの魅力は人にあり?
とにかく、「おいしい」というワードしか出て来ないイシチキに、私も足を運んでみた。店の向かいに4台分の駐車スペースがあり、車や自転車で買い物に訪れる人たちが入れ替わり立ち代わりやってくる。どこから見ても大忙しで余裕を失くしてしまいそうだが、常連客たちと近況を話しながら笑顔で、きびきびと丁寧に対応している女性がいた。彼女がイシチキの2代目、鈴木孝子さんだ。
米の友、酒の肴としても重宝する石渡チキンストアーのモツ煮
商品を手にした私は、「早く帰って食べたい!」という衝動に駆られ、一目散に帰宅。さぁ、モツ煮を頂こうではないか。
鈴木さん「そのまま食べる方もいらっしゃいますし、刻みネギやゴマをかけて食べる方も。50年以上の味なので、2~3世代で孫を連れて通ってくれる方もいらっしゃいます。お客さんのほうが食べ方に詳しくて、豆腐を入れて食べる方や、タマネギやキャベツを入れて煮なおす方、キムチを入れる方など、こちらが教えていただいています」
丸鶏をその場で解体しているから、鮮度は抜群
鈴木さん「父の実家が鶏卵センターで、新鮮な卵やヒヨコを販売していました。父は子どものころからニワトリに接していて、専門家のようにニワトリのことをよく知っていたので」
20代のころに鶏の解体免許や調理師免許を取得して、父の側で店を手伝ってきたという鈴木さん。当時は免許を取るのも嫌々だったが、今となっては取っておいてよかったと笑顔で話す。なぜなら、石渡チキンストアーのこだわりは、解体して鮮度のいい状態で商品を提供することだからだ。鮮度がいいから、柔らかくて臭みのない肉を提供できるのだ。
鈴木さん「昔ながらの手作り手法で毎日作っています。タレも鶏も、季節によって状態が違ってくるので、同じレシピで作っても味が変わってしまう。だから舌でチェックしながら、毎日ていねいに作っています」
タレも、昔ながらの手法で56年間継ぎ足しながら作っているという。5年前に先代が亡くなったとき、「このタレを失くしちゃいけない」と思い、鈴木さんは店を継ぐことにしたそうだ。
石渡チキンストアーの売れ筋ベスト3はこれ!
3位 ローストチキン
初代の味のテバ焼きとモモ焼きだ。
2位 焼肉
チャーシューやハムの代わりとして、刻んでチャーハンに入れたり、パンに挟んだりして楽しめる。
1位 モツ煮
これはもう、文句なしでしょ!
店舗販売以外に、電話による発送も受け付けているのでぜひお試しあれ。
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■石渡チキンストアー店舗情報
住所:千葉県鴨川市横渚880-6
電話:04-7092-2523
営業時間:午前9時~午後7時
定休日:水曜日
取材協力:石渡チキンストアー